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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

2月2日の火星

2025年02月04日 | 火星
2月2日に撮影した火星の記録です。

 Windy高層気流予報ではそれほどの好気流という感じはなかったのですが、早朝から太陽の内暈や幻日が(不完全な幻日環も)出現したことや長時間飛行機雲が空に残る現象から好気流がやって来ると確信して早い時間から火星の撮影を行いました~。

20時18分の火星 撮影時高度62°(90s×3image De-rotation 270s)

2025/2/2 20h18m μ210+WREYMER PLAN 5×+imaging Flip Mirror+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=17500mm (F/74)
Shutter=32.82ms Gain=300 (62%) 90s×AS!3.25%×3image   De-rotation 270s   


 20時過ぎに撮影した時はシリウスの瞬きが目立ち、オリオン座のリゲルの瞬きも見られたのでそれほど気流が安定しているようには見えなかったのですが、22時過ぎにはベテルギウスとリゲルの瞬きはまったく見られなくなり、シリウスだけがかすかに瞬いている好気流状態になりました。

22時10分の火星 撮影時高度77°(オリジナル1枚画像 AS!3 25% of 2661frames )

2025/2/2 22h10m μ210+WREYMER PLAN 5×+imaging Flip Mirror+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=17500mm (F/74)
Shutter=33.80ms Gain=300 (62%) Duration= 90s AS!3.25% of 2661frames   



こちらは3imageをDe-rotationした総露出時間270秒の画像です。

2025/2/2 22h10m μ210+WREYMER PLAN 5×+imaging Flip Mirror+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=17500mm (F/74)
Shutter=33.80ms Gain=300 (62%) 90s×AS!3.25%×3image   De-rotation 270s   


 ↓ こちらは比較のため拡大率をやや小さくして撮影した火星です。気流の状態にもよりますがこちらの方が解像度がいいような感じもします。

23時14分の火星 撮影時高度72°(90s×3image De-rotation 270s)


2025/2/2 23h14m μ210+WREYMER PLAN 5×+TCA=4(Extend)+Apollo-C(UV/IRcut) FocalLength=13900mm (F/59)
Shutter=32.82ms Gain=300 (62%) 90s×AS!3.25%×3image   De-rotation 270s   


本日のアルベド地形









 さてさて、今回の好気流は予想外のできごとで天気図を見てもなぜこれほどの好気流になったのかちょっとナゾです。南岸低気圧で偏西風が弱められたのか?日本海の低気圧が関係してるのか?メカニズムがよく分かりません。とりあえず、今後似たような天気図になった時は要チェックですね。



〈追記〉
20時18分のシーイング


22時10分のシーイング


23時21分のシーイング


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ich)
2025-02-06 22:43:34
晴れスターさん
 2月2日日曜は、一日中穏やかな天気でしたね。20時台の写真は北極環と大シルチスがあって実に火星らしいです。以前晴れスターさんが書いていた「衝より少し欠けたくらいがいい」姿にもなっています。立体的な感じがしますね!その後の好気流の写真は細かいところまでよく写っています。まるで大接近のようですね。
 さて、私は2月4日の午前中、病院待合室でNHKの「あさいち」を見ていました。するとなんと、「月面X」の話題が始まったのです!宇宙からのメッセージでしょうか?というアナウンサーに対して、ゲストのイモトアヤコさんは「微妙ですね」というような返事でした。「そうか、晴れスターさんも今年は月面Xが多いと書いていたなぁ」と思い出し、てっきり今日起こると思い込んでしまいました。夕方、結構風が強くて寒い中望遠鏡を出して震えながら見たら、キルリス、ティオフィルスあたりがやっと光が当たったところでショック!明日だ! 翌日は雪降りでしたね…。
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遠ざかる火星 (晴れスター)
2025-02-07 06:18:45
ichさん
 どーもです。火星は日に日に遠ざかっていますが最接近の後はわずかですが輝面比の減少率が緩やか(最接近の1か月前は0.950で最接近の1か月後は0.967)なのでほどよく丸い火星を長~く楽しめてます。とは言え視直径は1日に0.1秒ずつ小さくなっているのでうっかりするとあっという間に小さくなってしまいます。今回の撮影では焦点距離を約7倍にしてあるので過剰倍率ではあるのですがそれでも画像を破綻させなかった気流とμ210の光学性能に感謝ですね。
 さて、NHK「あさイチ」の月面X情報は私もたまたまですが見ました~。月面Xは分かりましたが月面LOVEを説明するにはちょっと分かりにくい写真だったなぁ~と少し残念に思いました。今年1回目の月面Xはあいにくの雪降りで観望はできませんでしたが、今年は2・3回目の月面X(4/5と6/3)が好条件なのでそちらに期待ですね!
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