ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

サクラ咲く

2010年03月23日 | ノンジャンル
朝食が、喉を通らない様子の息子。

ランクを落とすことを勧められたが、あえて挑戦するのが
男と教え、共に精一杯頑張ってきた。

最後の締めである以上、その結果を見届けることにした。

懐かしい緊張感。だが、自分の時の方がよほど楽であった。
隣にいる息子の心情は、痛いほどわかる。

だがそれ以上に、私の心に渦巻く不安と期待、何があろうと
動じず、先を見据えて話をする覚悟、諸々の想いと緊張で、
胃も痛み出す。

学校が近付くにつれ、息子の足は逸る。
校門をくぐり、掲示板を見る。

「あった!」の叫び声を聞きながら、ゆっくりと番号を
確かめる。間違いないか、前後も見て、その番号が確かに
そこにあることを確認した途端、身体の力が一気に
抜けるような感覚に襲われた。

「よかったな。おめでとう。」

彼も、苦しいほどの緊張から一気に解放されたのであろう。
涙ぐんでいた。

よしよし、今のその想いを忘れるんじゃないぞ。
頑張って、勝ったのはお前だが、どれほどの人達が
おまえを心配して支え、応援してきたかも忘れるな。

勝っても負けても、問題はここからだ。
ここからが本当の勝負だ。

自身が望んだ道に、まず一歩を踏み出した以上、
挑戦し続ける高校時代であって欲しいと願う。

あの虹は、ちゃんとわかっている笑顔の祝福だったか。
まだまだ敵わないな、おふくろには。

まあ、ともかく今日は祝いの日として素直に喜び合おう。
それが、彼の支えともなっていく。

皆様にも、多く、ご心配や励ましを頂きました。
「サクラ咲く」ご報告ができます事、大変嬉しく思います。
本当にありがとうございました。