ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

大樹へと

2010年03月12日 | ノンジャンル
まだほんの小さな双葉のようだった子供達も、めざましい
成長で大きくなったものである。

我が家ではもはや、カミサンが一番小さくなってしまった。

子供たちの一年一年を思えば、同じ時間とはいえ、
とてもではないがその成長のスピードに敵うものではない。
親となって、親としての成長がそれに見合うもので
あったかどうか、はなはだ心もとない。

今日は、中学生の息子の卒業式。

3年間、よく頑張ったと思う。それほどできなくても、
勉強に、部活に、行事に、委員としての活動に、何より
遊びも含め、子供らしく、楽しく過ごせたことだろう。

娘が中学に上がった年の6月に断酒を開始した。
大事な大事な彼女らの3年間を、まともな父親で見守る
ことができた事は、私自身にとっての幸せでもある。

娘は教師になる夢に向かって頑張っている。
息子はまだ将来の夢を具体的にはできないでいるが、
それは高校の3年間で決められたらいいし、大学で
決めるのもいいだろう。大学に行くならばの話だが。

公立の受験も間近だが、望む高校に合格するに
越したことはない。
しかし、それはスタートであって、ゴールでない以上、
どんな場であろうと、大切な3年間を楽しく過ごして
欲しいと思う。

中学の頃を思い出しても、強く印象に残っていることが
少ないが、高校、大学時代というのは、振り返れば
本当に楽しい思い出ばかりである。

もちろん大変なこともあり、真剣に悩むこともあり、
苦しい事も辛い事もあったにせよ、全て成長の真っ只中で
越えていけるものばかりであった。
熱と力にあふれ、恐れと諦めのない挑戦の連続であった。

だからこそ、自分の中で一際輝く時代として、
今でも鮮烈な記憶となっている。
そして、社会に出てからも、その記憶に随分と支えられて
きたものである。

願わくは、心に金の思い出としていつまでも残る、
人生の一時代として欲しい。

そして、二人とも自身のありのままの成長の姿が、
人に生きる輝きを分けられるような、そんな大樹へと
育っていって欲しいと願う。

いつか、雄々しい大樹と育った二人を、眩しく見上げる
日を、心から楽しみにしているのである。