男らしさ、女らしさというのは、ジェンダーフリーの
今のご時世では、禁句でもあるらしい。
女らしさを、強要の言葉として、排斥しようという、有名な
T先生という方もいらっしゃるが、ここでは触れない。
この「らしさ」には、一般的に普段からの所作や嗜みを指す
場合が多いが、ここでは、いざという時に限って触れたい。
日航機事故で亡くなった方のなかで、家族に向けてメモを
残された方が何人かいた。
いずれも極限の状態の中で、見事な覚悟を示されたが、
ある人は、それまでどちらかというと、優柔不断で、気が弱く、
子供から見ても「強い父親」ではなかった。
その方が、突然予期せぬ事態に巻き込まれ、命を落とす事になる
という極限状態で、息子に、家族にメモを残された。
残念ながら、その方は亡くなられたが、そのメモを見た息子は、
「あの父親が」と、疑うほどに、しっかりとした覚悟の上に、
言葉を残された。
男らしさというよりも、その方は、その「時」に、男を息子に
見せつけたのだ。
その事が、残された息子の人生に、どれほどの力を与えたかは、
想像に絶する。
人生には、いざという時というものが何度かあるであろうし、
最大の時は、死の直前であろう。
普段、ちゃらんぽらんであろうと、いいかげんであろうと、
男を見せねばならない「時」というものがある。
その「時」を見誤ったり、わかっていながら見過ごす事は、
男としては最も不幸な事ではないかと思う。
いや、失礼。 女性にも、「その時」というものは当然
あるだろうが、男を見せるという事とは、やはり違うのである。
今のご時世では、禁句でもあるらしい。
女らしさを、強要の言葉として、排斥しようという、有名な
T先生という方もいらっしゃるが、ここでは触れない。
この「らしさ」には、一般的に普段からの所作や嗜みを指す
場合が多いが、ここでは、いざという時に限って触れたい。
日航機事故で亡くなった方のなかで、家族に向けてメモを
残された方が何人かいた。
いずれも極限の状態の中で、見事な覚悟を示されたが、
ある人は、それまでどちらかというと、優柔不断で、気が弱く、
子供から見ても「強い父親」ではなかった。
その方が、突然予期せぬ事態に巻き込まれ、命を落とす事になる
という極限状態で、息子に、家族にメモを残された。
残念ながら、その方は亡くなられたが、そのメモを見た息子は、
「あの父親が」と、疑うほどに、しっかりとした覚悟の上に、
言葉を残された。
男らしさというよりも、その方は、その「時」に、男を息子に
見せつけたのだ。
その事が、残された息子の人生に、どれほどの力を与えたかは、
想像に絶する。
人生には、いざという時というものが何度かあるであろうし、
最大の時は、死の直前であろう。
普段、ちゃらんぽらんであろうと、いいかげんであろうと、
男を見せねばならない「時」というものがある。
その「時」を見誤ったり、わかっていながら見過ごす事は、
男としては最も不幸な事ではないかと思う。
いや、失礼。 女性にも、「その時」というものは当然
あるだろうが、男を見せるという事とは、やはり違うのである。