ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

眩しい緑

2019年06月30日 | ノンジャンル
帰国すれば、もう梅雨に入っており、週末は
大雨となった。

じめじめと蒸し暑く、洗濯物が乾きにくい。
この短い雨期が過ぎれば、夏本番であろう。

前半の最後の峠を越え、やれやれ、
ひと息付けるなと思い、後半はスローダウンをと
思っていた矢先、週末にトラブルが発生し、
また海外へ飛ぶことになるかもしれない。

スローダウンどころか、加速の後半スタートと
なりそうだ。

疲れを感じやすくなるのは、弛緩に向かう時である。
緊張は疲れを感じさせない。

ただ、その度合いを冷静に見つめながら、
休むべき時は休むバランス感覚も大切である。

そのあたりが、いわゆる年の功ということであろう。

疲れた時には、青、緑という色調に癒される。

雨が上がって、日差しが出た時の緑が目に眩しいが、
妙に心に染みる。

晴れの日も、雨の日も、どちらも生きるものには
不可欠なのである。





予定終了

2019年06月27日 | ノンジャンル
前半最後の峠を越えて、夜間飛行で帰国した。

最終日はいつも、互いにお疲れさんの意味で
リラックスのひと時を持つようにしている。

本当に、文字通りひと時なのではあるが、
無事にやるべきことをやり遂げた後というのは
心からの満足感と心地良い疲労感に包まれる。

彼とも、もう何年も共に旅をしてきた。
時に、そりの合わない折もあったが、互いに
目指すものが同じである以上、容易に乗り越えて
こられた。

今では戦友と呼ぶに等しい存在である。

朝帰国し、一旦帰宅して、ゆっくりしよう
かとも思ったが、シャワーですっきりしてから
出社した。

まだ旅の途上にある彼が頑張っていると思えば、
のんびりとはしていられない。

こうしてみると、やはり、7月のスローダウンは、
必要不可欠なものとなってきているようだ。





後半戦

2019年06月26日 | ノンジャンル
今年も半分に近づき、前半期の最後の峠ともいえる
タイ出張の最中にいる。

同僚の死,父親の死、友人の死と続き、顛倒の
心境の中での役員就任。

そして直後のタイ出張と、もう何が何だか訳が
分からない中で過ぎ去った半年だった。

飲んでいた頃なら、どれ一つをとっても飲む機会に
なっていただろうが、一つ一つ素面で向き合い、
乗り越えてきた中で、飲んでいてはわかりも
しなかっただろうと思うことが驚くほど多くある。

断酒初期に、頭が回りすぎて苦しくさえあった
時期があったが、それをより良い方向にうまく
コントロールできるようになったのは、ここ数年では
ないかと思う。

残す日程は2日間。
これを越えれば、少し楽になる。
7月は、後半戦のスタートではあるが、少し
スローダウンして、いわゆる地に足の着いた日々を
重ねていきたい。

窓から見える夜景に、ホッと疲れを投げ出すとき、
何があろうとまともに動ける自分自身にも
ホッと胸をなでおろす気分となるのである。





環境

2019年06月23日 | ノンジャンル
アル症に限らず、依存症に至るにはその経緯、
背景、状況などいわゆる環境に主な原因が
あるケースが多い。

回復を目指すものは、それを認識した上で、
なおかつ、環境のせいにしないことが
求められる。

至ってしまったことは仕方がない。
その原因となった環境も大きく変えられる
わけでもない。

再生というのは生き方を変えることでもある。
環境の影響下にあった自分から、環境を
変えていく自分への再生である。

故院長先生は、容易にお酒を手に入れることが
できる環境の中で、通院し、自助グループに
足を運ぶ事の大切さを繰り返し教えて
くださった。

同じ環境の中にあっても、自身が変われば
環境も変わってくる。
それは、主体である自分を取り戻す
ことでもあるのだ。





ボーナス

2019年06月21日 | ノンジャンル
夏のボーナスが支給された。

ボーナスといえば、忘れられない思い出がある。

初めてクリニックに足を運び、休職して通院する
ことになったのが14年前である。

3ヶ月ほどの休職後、職場復帰した時は、業績も
何も、ボロボロの状態だった。
文字通り、一から出直しますという事だった。

そして冬のボーナス支給。

40を過ぎた課長職の立場で、新卒の初任給程度。
寸志といってよい額だった。

娘は中学に上がったばかり、息子は小学5年生。
本当に、家内には心から申し訳なく、情けない
思いだった。

支給額を伝え、ごめんなと家内に謝った。
「何を言ってるん、これからやん」と
家内は言った。

その言葉に、どれほど救われたかしれない。
責められても仕方がないのだが、責められた
として、それは余計に自身を追い込むことに
なっていただろう。

全て見通した上での彼女の言葉であったに
違いない。

ボーナスのたびに、この時のことを思い出す。
「ここまで立ち直らせて頂いて、
 ありがとうございました。」

毎回、半ば冗談、本当は全部真剣に彼女に
感謝の言葉を伝えている。

彼女は、それさえも見通していたかのように、
何も言わずに笑っている。