ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

飛行機雲

2013年09月24日 | ノンジャンル
気が付けば陽は傾き、湿度が下がって清かな風が
頬を撫で、空はどこまでも高く青い。

時折、うろこ雲がまだら模様を空に描く。
もうお彼岸かと心落ち着く間もなく、相変わらず
慌ただしい日々が過ぎていく。

そういえばあの娘は空と飛行機が大好きだった。
普段は忙しさに、思い出す暇もないほどだが、
好きだと言っていた曲を耳にすると、
ふっと何とも言えない淋しさに包まれる。

もうこの世では会えなくなってしまった人が
ずいぶん増えた。
秋に感傷とは、年を取ったせいだろうか。

悲しみの真っただ中にいる時は、悲しい声や顔しか
思い出せない。
今は、ようやく楽しい顔、笑い声を思い出せるように
なった。

私も、笑顔を遺せるようになりたいものだ。
思い出しただけで、微笑んでしまうような、
そんな存在であり続けたいと願う。

青い空に、くっきりと描かれた飛行機雲。

それは、笑顔の軌跡なのである。






仲秋

2013年09月06日 | ノンジャンル
油絵のようなくっきりとした入道雲がいつの間にか
刷毛で刷いた水彩のような空に変わっている。

記録的な猛暑が続いたせいか、朝晩が涼しくなると
一気に秋めいた感じだが、まだ残暑は続くだろう。

シャカリキに動く中で上半期は過ぎ去ってしまったが、
どうやら下半期も変わらず時間的にも自分的にも
走り去っていく雰囲気である。

天高く馬肥ゆる秋

空を見上げながら、浮かぶ言葉は、

天高く、翔ぶが如く


飛行機は堕ちれば死。

飛び続けるしかないのだろう。