もう8年になる。
震災の影響で、各工場が非常用の発電機を
常備しようとして、国内ではレンタル製品も含めて
大型の発電機は手に入らなくなった。
新規発注でも半年から一年という納期で、停電が
命取りとなるメーカーでは、喫緊の急務となった。
外国製の発電機を当たり、納入することになったが、
これも肝心のエンジンが品薄で納期が遅れ、
すったもんだの挙句にようやく納入にこぎつけた
ものの、調整や稼働において問題が頻出した。
何とかまともに動くようになって、やれやれと
ひと息ついたのが年末の大晦日ギリギリである。
年越しを稼働させながら迎える予定が、途中で
トラブル停止した。
現場はもとより、こちらも最悪の年越しであった
記憶が今なお生々しい。
その後、一つ一つの問題の原因を潰していく中、
最後の補修作業を春に行った。
前日に現地入りして、宿泊したが、朝起きて
外を見ると、一面真っ白の雪であった。
作業は屋外である。ブルーシートで作業場を
カバーして、補修を進め、指先やつま先の感覚が
なくなり、痛みさえなくなったところで終了した。
過酷な現場ではあったが、稼働させたときの、
見違える様な運転状況に、安堵と喜びと、
一気にそれまでの疲れが出たような複雑な思いに
包まれていた。
変な話だが、長い冬に耐えてきた雪国の人が
春を感じた時とはこういう事かと思いを巡らせて
いたのである。
昨日は、関東方面で春の雪日となった。
その情景を眺めていると、あの時の記憶が
まざまざと蘇る。
春の雪は、なごり雪でもなく、寒の戻りでもなく、
新たな始動という、行く雪なのである。
年明けから停滞が続いてはいる。
だが、この雪は、何かしら春の始動を思わせる。
春よ来いではなく、春を生くなのである。
震災の影響で、各工場が非常用の発電機を
常備しようとして、国内ではレンタル製品も含めて
大型の発電機は手に入らなくなった。
新規発注でも半年から一年という納期で、停電が
命取りとなるメーカーでは、喫緊の急務となった。
外国製の発電機を当たり、納入することになったが、
これも肝心のエンジンが品薄で納期が遅れ、
すったもんだの挙句にようやく納入にこぎつけた
ものの、調整や稼働において問題が頻出した。
何とかまともに動くようになって、やれやれと
ひと息ついたのが年末の大晦日ギリギリである。
年越しを稼働させながら迎える予定が、途中で
トラブル停止した。
現場はもとより、こちらも最悪の年越しであった
記憶が今なお生々しい。
その後、一つ一つの問題の原因を潰していく中、
最後の補修作業を春に行った。
前日に現地入りして、宿泊したが、朝起きて
外を見ると、一面真っ白の雪であった。
作業は屋外である。ブルーシートで作業場を
カバーして、補修を進め、指先やつま先の感覚が
なくなり、痛みさえなくなったところで終了した。
過酷な現場ではあったが、稼働させたときの、
見違える様な運転状況に、安堵と喜びと、
一気にそれまでの疲れが出たような複雑な思いに
包まれていた。
変な話だが、長い冬に耐えてきた雪国の人が
春を感じた時とはこういう事かと思いを巡らせて
いたのである。
昨日は、関東方面で春の雪日となった。
その情景を眺めていると、あの時の記憶が
まざまざと蘇る。
春の雪は、なごり雪でもなく、寒の戻りでもなく、
新たな始動という、行く雪なのである。
年明けから停滞が続いてはいる。
だが、この雪は、何かしら春の始動を思わせる。
春よ来いではなく、春を生くなのである。