お盆が過ぎて、さすがに朝夕が秋めいてきたかと思いきや、
また寝苦しいほど残暑が厳しい。
とはいえ、季節は中秋、お彼岸も近い。そういえば日も短くなってきた。
こうしてまた季節は巡っていく。
あとどれくらいこの季節の巡りを見送れるのか。
55歳の時に、10年の計を立てた。断酒も13年、安定期の頃だ。
それはそのまま、10年は問題なく生きるという上での計である。
60を目前にして、この5年間の計は何とか思い通りの事を達成できたかと思う。
そして次の5年。これは本当にわからない。
その日によって、まだ数年は大丈夫と思える日もあれば、
今日か明日かもしれないと覚悟するような日もある。
毎日を、それこそ規則正しく過ごしていても、その日によって
大きな変動がある。
願うのは、苦しむことのない穏やか日々で、それがどれだけ
続くかは問題ではない。
欲を言えば、次の5年もまた思い通りの事を達成できれば、
大満足であり、それ以上望むものはない。
あとどれくらい。
それがわかれば、かえって楽かもしれないと
あきれるほど明るい満月を眺めている。