周りには全社員がずらりと取り囲むように座る宴席。
いつになく心の底から嬉しい、楽しい場。
皆が笑顔で繰り返す「乾杯」。
手に持つグラスにはビール。
う~ん、うまい。ビールもうまいが、何より皆でこうして
乾杯しながら楽しく飲めることが嬉しい。
今この時は、何よりも大切な気がする。
また振り出しに戻って、一からの断酒となってしまったが、
悔いはない。
断酒は自身のため。だが、皆と一緒に過ごすこのひと時は
自分と皆のため。
本人の意志を、時には押し殺してともに喜びや楽しみを
分かち合うことも必要な場合もある。
もう飲んでしまっている以上は仕方がない。
潔く、今夜は楽しもう。
今まで飲まない私に、それなりに周りは気も遣ってきただろう。
こうなったからには、せめてともに心おきなく飲めば良い。
むしろ本人の意志としては、望んでいたことではないか。
今夜はとことん飲んで、また明日から断酒の仕切り直しだ。
それにしても、ビールを飲む私を見る皆の笑顔は何と
屈託がないことか。
飲んでこれほど喜ばれるのも珍しい。自分自身も嬉しく楽しい。
。。。と、偶然ケースワーカーさんに出くわす。
私が飲んだのを察していながら、
「○○さん、飲んでないでしょうね。」と白々しいことを
訊いてくる。
「え? 飲んれないれすよ。」とふざけてごまかすと、
「ハア~ってしてください。」 と詰め寄られ、ハア~っとすると、
「飲んでるじゃないですか!」と。。。
呆れたように、「もう仕方ないですね~。」と言いながら、
なぜか子供のいたずらをたしなめるような、優しい声。
「また明日から頑張ります。」と、内心は自分を咎めるところが
ありながら、今日は今日、明日は明日と、どこか開き直っている。
いやしかし、こんなに楽しいのは本当に久し振りだ。
忘れかけていたよ。
一度きりの人生、断酒、断酒と肩張ってばかりもつまらない。
こういうこともあってこその人生だ。良いも悪いもない。
俺自身の人生だ。
。。。と、ここで目が覚めた。 夢だったのである。
以前は、飲む夢をよく見ていた。夢の中ではいつもしまったと
後悔し、目が覚めるたびに夢でよかったと胸をなでおろした
ものだった。
飲む夢も見なくなって永らく経つが、今回のような、夢の中で
納得ずくで飲むのは初めてだと思う。
自分で自分の言うことに納得して飲んでいるのだから、
結構手が込んでいる。
目が覚めて、夢で良かったという感慨よりは、
なかなかそうは簡単にアルコールから離脱して、堅気の心に
なれるものではないなという自嘲にも似た思いがあった。
だが、夢に引きずられるほどやわでもなくなった。
夢は夢、現実は現実なのである。
ということで、今日も一日変わらずに断酒継続中です。
いつになく心の底から嬉しい、楽しい場。
皆が笑顔で繰り返す「乾杯」。
手に持つグラスにはビール。
う~ん、うまい。ビールもうまいが、何より皆でこうして
乾杯しながら楽しく飲めることが嬉しい。
今この時は、何よりも大切な気がする。
また振り出しに戻って、一からの断酒となってしまったが、
悔いはない。
断酒は自身のため。だが、皆と一緒に過ごすこのひと時は
自分と皆のため。
本人の意志を、時には押し殺してともに喜びや楽しみを
分かち合うことも必要な場合もある。
もう飲んでしまっている以上は仕方がない。
潔く、今夜は楽しもう。
今まで飲まない私に、それなりに周りは気も遣ってきただろう。
こうなったからには、せめてともに心おきなく飲めば良い。
むしろ本人の意志としては、望んでいたことではないか。
今夜はとことん飲んで、また明日から断酒の仕切り直しだ。
それにしても、ビールを飲む私を見る皆の笑顔は何と
屈託がないことか。
飲んでこれほど喜ばれるのも珍しい。自分自身も嬉しく楽しい。
。。。と、偶然ケースワーカーさんに出くわす。
私が飲んだのを察していながら、
「○○さん、飲んでないでしょうね。」と白々しいことを
訊いてくる。
「え? 飲んれないれすよ。」とふざけてごまかすと、
「ハア~ってしてください。」 と詰め寄られ、ハア~っとすると、
「飲んでるじゃないですか!」と。。。
呆れたように、「もう仕方ないですね~。」と言いながら、
なぜか子供のいたずらをたしなめるような、優しい声。
「また明日から頑張ります。」と、内心は自分を咎めるところが
ありながら、今日は今日、明日は明日と、どこか開き直っている。
いやしかし、こんなに楽しいのは本当に久し振りだ。
忘れかけていたよ。
一度きりの人生、断酒、断酒と肩張ってばかりもつまらない。
こういうこともあってこその人生だ。良いも悪いもない。
俺自身の人生だ。
。。。と、ここで目が覚めた。 夢だったのである。
以前は、飲む夢をよく見ていた。夢の中ではいつもしまったと
後悔し、目が覚めるたびに夢でよかったと胸をなでおろした
ものだった。
飲む夢も見なくなって永らく経つが、今回のような、夢の中で
納得ずくで飲むのは初めてだと思う。
自分で自分の言うことに納得して飲んでいるのだから、
結構手が込んでいる。
目が覚めて、夢で良かったという感慨よりは、
なかなかそうは簡単にアルコールから離脱して、堅気の心に
なれるものではないなという自嘲にも似た思いがあった。
だが、夢に引きずられるほどやわでもなくなった。
夢は夢、現実は現実なのである。
ということで、今日も一日変わらずに断酒継続中です。