ひとつくらい

昨日は、「意志の問題」というタイトルで、偉そうに記事を
書きましたが、正直に言って、お酒を飲めない事の淋しさは、
事ある毎に感じています。

ただ、病気とはいえ、好きなお酒を飲んで、勝手し放題にして、
その結果､なってしまった病気で、尚且つ､本人の意志の問題
ではないというのは、あまりにも都合が良すぎるではないかと、
周りも思うでしょうし、自分も思います。

それだけ好きだったお酒を、一滴も口にしないという､
一つの事くらい、命がけで、死ぬまでやり通しても、
男として、別に褒められた話でもないという事を、
自分自身、肝に銘じておこうと、書き記したものです。

誰でも､一つや二つは、命に替えても退けないものがあると
思うのです。もちろん、普段は、あまり意識していないでしょう
けれど、その時にどうするかという事は、自分の存在にとっては
最も重要な事なのです。

あまり自分を突き詰めたり、追い込むのは良くないのでしょうが、
大袈裟に言えば、スリップする時は死ぬ時。
普段着で言えば、ひとつくらい。。。。という事なのです。

一年です

本日で、断酒丸一年です。

明日は、昨年初めて病院へ行った日ですので、時間をつくって、
行こうと思っています。
インテイクの面談室を見せてもらって、仕切りなおしの楔と
しようとも考えています。

先週は、韓国出張で慌しく終わりましたが、今週は、やはり昨年の
一番辛かった時期と重なって、何だか、一日千秋の思いでした。

夜中も､疲れているのに、やたら目が覚めたり、妙に息苦しく
なったりと、嫌な時間の流れ方でしたが、これで、また新しい
一年を、元気に頑張りたいと思います。

ベランダの、ゴールドクレストも、私も、元気です。

自分らしく

人を人とも思わぬ不遜な自分がいるかと思えば、常に人に
どう見られているかという事に敏感で、矮小な自分もいる。

齢四十を過ぎて尚、器の小さな自分自身に滅入る事も
しばしばあります。

自分らしくというのは、そういう自分をそのまま
容認することではないと感じています。

こうありたい、そうあってはならないと、どこかで望んでいる
冷静な自分の言うことを、勇気を振り絞って聞き、行動する
事だと、考えています。

もっとも、勝率としては、３割を切るでしょうが、
ひとつひとつの勝負に挑んで、少しでも勝率を上げて
いくことが、自分らしさにつながるのだと、なんとなく
思うのです。

意志の問題

この病気は、意志の問題ではないとよく言われる。

どうにもこうにも、お酒を止められない病気であるが故に、
意志が弱いなどという誤解が多いのも事実である。

だが、だからといって、意志の問題ではないというところに、
逃げ込むという、姿勢であるならば、それは、既に意志の
問題であると思う。

「止められなかった」状態から、「止めることが出来る」
状態にまで、引き上げてもらってからは、もう、意志の
問題だと思うのだ。

誰も、お酒を無理やりに口に注いで飲ませようとする
ものはいない。
そのお酒に手を伸ばして、口につけるかつけないかは、意志の
問題である。その意志を強固にするものは、常日頃の意識と
覚悟しかないと思っている。

その紙一重のところで、口にせずに済むか否かは、
その人によって違うであろうし、概して論ずることでもない。

出来れば、無意識であっても、その局面で口にしない、
強固な意志を築きたいものだ。

それがたとえ、夢の中であろうとも。。。

一番言いたかった事

先週の例会で、娘が発言をしましたが、緊張して、考えていた事の
半分も言えなかったそうです。

大人でも、緊張して、なかなかうまく話すのは難しいのに、
自分よりも遥かに年配の人達の前で、発言するというのは
相当緊張したのでしょう。

普段は、あっけらかんとした性格なのですが、場所が場所だけに、
かなりあがっていたようです。

終わった後に、一番言いたかった事が言えなかったと、
悔しがっていました。

いろいろと言えなかった事もあったようですが、その中で、
一番言いたかった事というのは。。。

お酒を飲み続けていると、最後は必ず死に至る事。
その前に、病院へ来て、お酒をやめる事で、死なずに済んだ事。
それを、本当に良かったなと思う事。。。

我が娘ながら、一人で聞くには勿体無いなと思いました。

今度の機会には、是非忘れずに、発言して欲しいと思っています。