ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

爛漫

2021年03月24日 | ノンジャンル
春という季節はどちらかというと好きではない。

雪国で長い厳しい冬を越え、風のぬくもりを
感じ始める感慨は都会にはない。

なんとなく、風も空も風景も、ぼやけた
感じがするのと同時に、体調を崩しやすいのも
この時節である。

それでも今年は、まだ寒の強い2月に難局を迎えた
こともあり、その大きな峠を一つ越えたことで
気持ち的には少し高揚を感じる春となった。

もう9年も前だったか、同じような難局にあって、
珍しい3月の雪の日にその峠を越えた。

降雪の中、指先もつま先も凍えて感覚もなくなり、
辛い作業ではあったが、復帰稼働が確認されて、
雪の中に春を感じたことを思い出す。

厳しい冬に耐えたものこそが、春の喜びを感じる。
永らく、ぼやけた春としてしまっていた。

わざわざ買ってまで苦労をするつもりはないが、
メリハリはやはり気候ではなく、自分次第と
いうことであろう。





金字塔

2021年03月18日 | ノンジャンル
空間においての安定形態は球体だろう。

地上において、時に地に倒れ、這いずり回り、
また地に足を踏ん張って立ち上がり、
歩いていく。

その上に建つ安定構造は錐であろう。
金字塔とは、四角錐のピラミッドである。

こういう、ビクともしない不動のものを
心に得たいと思う。
ビクビクはあり過ぎて疲れ果てた。

金字塔とは、心に打ち立てるものなのか、
もともと具わっているものなのか。

打ち立てるとなると、もう無理な気がするし、
具わってるとしても、顕せる気がしない。

ビクビクしながら、這いずり回って、
また立ち上がり、一歩でも歩みを進める。

そうして、また今日を、今を生きていく。

明日死ぬとすれば、悔いはあろうとも
その時には後悔はない。

ここから、今からで生きることに
変わりはないのである。





ひたむきに

2021年03月03日 | ノンジャンル
気付けばもう3月に入っていた。

苦痛、苦悩、苦悶、苦慮、苦心。

苦境に相対して、苦しむだけ苦しむと、
自棄でもなく、強がりでもなく、諦めでもなく、
なにかしら苦しんでいる自身をそのまま
受け入れられるようになってくる。

ああ、苦しんでるねえ、苦しいねえと。

そこから脱したいのは変わらないが、
それを受け入れると、あとは、楽になる事を
ひとつの希望として、苦しいままに進んでいける。

がんじがらめで身動きも取れなかった状態から、
今は重い鎖を引きずりながら進もうとしている。

誰しも、様々な鎖を引きずりながら生きている。
その重さに耐えかね、一日かけても一ミリしか
進めない人もいるだろう。

自身の成長が、その鎖を軽々と首に掛けて
進めるような時に繋がるかもしれない。

まあ、その時には、さらに太く重い鎖が
身を縛っているかもしれない。

ともあれ、今をひたむきに。ただひたむきに
進んでいくしかないのであろう。

路傍の命に、そんなことを教わった
気がしている。