ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

傘がない

2015年07月17日 | ノンジャンル
歌の文句ではない。

梅雨も明けないまま、夏日が続いたが、
台風の影響で昨日から大雨となっている。

さて、先日、雨が降ったりやんだりの時に、
台湾よりお客様が来社された。

一応、傘を用意しておいたが、昼食に出かけ、
レストランを出る時、その傘がなかった。

私の傘で、相合傘ということにしたが、
その後、改めて傘を用意したものの、
夕食のレストランでも同じく店を出る時に
傘がなかった。

そのお客様は不幸にも一日に2本も傘を
盗られたことになる。
無論、彼の傘ではないので、なんということは
ないが、何とも恥ずかしい思いをした。

安いビニール傘とはいえ、自分が濡れないために
他人の傘を盗って、しかもその人が濡れることを
思いやる心もない人がいるということが恥ずかしく
情けなかった。

名もなく貧しく美しくという言葉は死語のように
なってしまった。
真の豊かな国というのは、心豊かな人々が
住む国であろう。

政治だの、経済だの、国際情勢だの、口角泡を
飛ばして議論するのもいいが、ごく身近な立居振舞
として、貧しい心を露呈するようでは意味がない。

せめて、雨に濡れている人に傘を差し掛ける、
人に寄り添う心を失ってほしくはないと
思うのである。




梅雨の空

2015年07月07日 | ノンジャンル
ようやく梅雨らしくなって、曇りと雨の日が
続いている。

七夕も例年にならって雨雲に覆われ、
天空の輝きを見ることもできないようだ。

雨の日は雲を見上げ、晴れた日は青空を見上げ、
大地と水と、大気に守られている存在であることに
思いを馳せる。

晴れた夜空を見上げれば、その保護膜を突き抜け、
無限の宇宙へとその想いは広がる。

上空に飛び立てば、そこは燦々と光あふれる
空間となる。一喜一憂は人の常ではあるが、
絶えず変化する世界で、心だけは、雲の上、
宇宙へと広がる解放でありたいと思う。

ひとつだけ願いがかなうとしたなら。

誰もが笑顔で暮らせる世の中であれと祈る。

それは、心の解放を得た人々が、互いに寄り添う
世の中なのであろうと思うのである。