ALQUIT DAYS

The Great End of Life is not Knowledge but Action.

笑顔の虹

2010年03月22日 | ノンジャンル
土曜日、久し振りに通院した。春の陽気となった日で、
その後、カミサンの母親のお墓参りに行った。

どうか、見守っていてください。命のある限り守っていきます。

手を合わせるたび、これまで幾度となく祈ってきたことである。

その夜は嵐のような天気になり、一晩中、風と雨で外は
大荒れであった。

一夜明けて、煙るような空に黄砂で景色は霞んでいた。
風は相変わらず強いが、不思議に、台風のあとのような
すっきりとした透明感がない。

どうするかなと迷ったが、私の母親の墓参りに
出掛けることにした。

3連休とあって、高速も混んではいたが、晴れ間が
広がっていた。
墓園は山あいにある。到着する頃には、空がにわかに
暗い雲に覆われ出して、雨が降り出した。

雲が速く、西の空が明るいので、しばらく車の中で雨がやむのを
待っていると、雨が霰に変わった。
昨日とは打って変わったような冷たい風が吹き荒れた。

墓参りに来て、こんな天気は初めてだなと思ううちに、
小降りになってきたので、墓へと向かった。

墓の前に皆で座ると、陽が差してまた暖かくなった。
ふと見上げると、空に虹が掛かっている。

手を合わせ、母親に感謝した。あの荒れた空のすぐあと、
墓前に皆が揃うと、笑顔の陽射しと、虹を見せてくれた。
死して尚、なかなか味なことをするもんだなと、
母親に笑って見せた。

家族のものそれぞれが、それぞれなりに、おばあちゃんの
粋な計らいに思いを馳せたことだろう。

子供たちは、おばあちゃんの笑顔しか覚えていない。
やっぱり、孫たちにはいつでも笑顔を見せたかったに
違いない。

いや、孫たちを見て、自然に笑顔となっていたのだろう。
子供は、仏様だとよく言っていた。

今日は本当にありがとう。みんな、元気です。