ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

議案反対

2009年09月27日 | 議会
消防ポンプ入札に反対をしました。
私を除く全議員は、当然に賛成しましたが・・・。

以下、私の反対理由です。

議案第10号財産の取得について(消防ポンプ自動車の購入)
こちらの入札に関する資料、つまり、市側作成仕様書・設計書、そして入札参加者提出の見積書は事前に開示請求をかけ、手元に届いていましたので本件入札内容については、ある程度のことは分かりました。
そこで私は自分が所属する委員会において、市側が作った設計金額の積算根拠を尋ねたのですが、回答は「これまでの実績や近隣市の状況を元にした」と言うことでしたが、合計金額は各社とも予定価格内で収まっていたのですが、市側が計上していた金額と、各社が見積もった金額との落差には驚きました。
例えば、市側の艤装価格は約2100万円でしたが、入札参加業者のそれは、一番安いところで半分以下の950万円です。反対に付属品は市の844万円に対して、一番安いところで、今回落札したモリタが1270万円、市の1.5倍の価格です。一番高いところは、2.4倍の2千50万円にもなっています。これらの数字が何処から出てくるのかまで、特に落札業者のものは市は調べる必要があると私は考えますが、それらの金額の積算根拠となる詳細な見積書を市は取り寄せていませんでした。入札時に、落札金額だけではなく、その根拠となる数字も出させることは、入札に形だけでの参加をさせないために必須の条件です。

予定価格以内なら良いとする現状の形態では、これ程までに談合や不正が問題になっている昨今の流れからすると、「甘い」と言わざるを得ません。
市側の付属品の見積もり金額が、入札参加者のものよりもかなり安いと言うことは、それだけを見ると、市側が要求していたものは、「粗雑品」、「欠陥品」と言われかねません。
まさか、市がそのようなもので設計書を作るとは考えにくいのですが、先日の委員会質疑では、その点の説明が不十分でした。
また、本事案でも、入札参加した7社中3社が全くの同額での札を入れています。しかし、見積書を見ると、艤装と付属品の所で、三社はかなり大きな開きがあります。(注:下の一覧表を参照)この開きの原因は何だったのか、詳細な見積書を提出していないので全く知ることが出来ません。
詳細な見積もり書を提出させるのは、談合等を防ぐ意味があります。
昨年3月、市教育委員会職員が官製談合防止法違反で逮捕された事件では、入札に関しては仕切り屋さんが暗躍していまして、そこが各社の見積書を作成していた事実があります。
この事件を通して、再発を防ぐ一つの手段として、細かな見積書の提出を義務づけることは不可欠だと思いますが、今回の入札での書類を見る限り、どうも反省が足りないのではないでしょうか。こんなことでは再発防止策にはなりません。
機能性があると言われている消防ポンプ自動車、市民は待ち望んでいるでしょうが、その購入のプロセスでの説明責任を十分になしえない現状では、賛成しかねます。

参考資料:各社がいくらで見積もりをしたかの一覧ですが、見積もりの詳細が分かりません。


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