穂を広げたススキ、枯れ葉の目立つイタドリ、山腹には色付き始めた樹種もちらほら。
秋の気配漂う県境の峠、立ち込めていた霧が上空に吸われてゆくと青く透明な空が広がった。
今季のアユ釣り26回目は、やっぱり通いなれた桧木内川。
本日は仲間2組と一緒、少し早めに着いたオラは川の下見。
まだまだ多くの魚影が見えている場所、もう既に底石に錆の浮いた場所などもあるが、遡上量が少なかった割には全体的にサカナが多く残っている桧木内川である。
皆が集まるポイントとして予定していた場所近くにはテントの設営が見られて断念。
次の予定地たる鵜ノ崎は相変わらずの人気ぶりで駐車スペースにはすでに数台。
しかしそこの誰も挑戦意欲を示さない分流にはワクワクする魚影があった。
オラは長い経験から、ここに見られる遊びアユはある時間帯になると戦闘モードスイッチが入るはずだと読んだ。
そして09:30開始、最終戦を飾りたい彼女にとってそこはパラダイスとなったのか・・・。
オラはもう1回の釣行を予定しているのだが・・・。
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梅雨を思わせるような雨は昼前には上がり、北東北の天候は回復基調。
今回の雨は各河川の水位に大きな影響を及ぼすものではなかったが、日照時間が短くなっていることで、河川水温はさらに上昇し難くなっている。
明日は釣行予定日、勝負は昼近くになってから。
遡上量が少ないとは言いながら、視点を変えてみれば不思議なことにまだまだ魚影は豊富。
釣法さえ誤らなければ数釣りはできる。
お達者釣法、明日はどのエリアに入ろうかと・・・。
秋雨の一日、このところの晴天は2日と続かない。
我が家の庭先にはコスモスもキク類も、秋を感じさせる花は植えないことにしている。
しかし隣家から飛び火したものか、庭の片隅に寂しく濡れて咲くシュウメイギク。
台風の後、真夏の酷暑から一気に秋らしさが深まってしまった北東北。
今日は部屋の中に居ても、肌寒さを感じてしまう。
本日阿仁川に行っている釣友から撃沈の連絡。
午後からは別の川へ移動すると言う。
季節が移りすっかり難しくなってしまった終焉直前のアユ釣り、どうか頑張って・・・。
天候悪化の兆しが見える桧木内川、太平洋側が酷い状況のためここは相変わらずの混雑ぶり。
敵討ちをすると大口叩いて出かけて来たオラだったが、落合地区では見事に返り討ちに遭う。
得意のポイントで得意の釣法を如何に繰り出しても、不調から抜け出すことはできなかったのである。
しかし午後になって場所を移した桜並木では、お達者釣法が見事にはまり楽しいひと時。
アユ釣り、今季の竿納めの日が近づきつつある中、まだまだ続けられそうな予感のある桧木内川。
次回は15日仲間と一緒、さて何処に入ろうかと・・・。
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鱗雲、爽やかな秋晴れ、直射を浴びてももはやかつての灼熱の陽光ではない。
あれほど煩かったセミの声も、このところピタリと止んでいる。
昨年貰ってきたゴーヤを裏に捨てたが、あちこちに蔓を伸ばして花を着けている。
もう少し早めに気づいていれば、表に移植して良い日影が作れたものを・・・。
日長時間、気温水温の微妙な変化を捉え、秋雨による増水の度に川を下り始める野アユ。
小アユしか釣れなかった下流部で、良型が混じるようになってくるともう最終盤が近い。
オラの釣行もあと2回かと・・・。
今季の目標値700まであと120ほどだが、無理かもなぁ・・・。
昨今の桧木内川は、立て竿でヘチや激チャラ狙いをするアユ師の数が増えた。
しかし中には、一見釣り人とオトリとの相対的位置関係は正しくても、竿先もオトリアユも静止したままでじっと待ち続ける姿もよく見かける。
動きを止めた静止オトリに対する野アユの反応は極めて薄く、何時まで待っていても掛からない。
引き釣りではオモリを支点にしたオトリが自由に動いて、野アユの反応を誘う。
引き泳がせ釣りでは引かず緩めずの竿操作でオトリが泳ぎ昇る様を演出する。
カミ泳がせ釣りではオトリの泳力に任せ、方向を制御しつつ常に尾鰭を振らせ続けなければならない。
即ち何れの釣法においても、一時でもオトリが休む場面はあり得ないのである。
カミ泳がせをしているのに野アユが一向に反応してくれないと嘆くご同輩の多くは、スタミナを失ったオトリが動きを止め石や底にへばりつき、果ては根掛かりを把握できないまま時間ばかりが経過している状態なのである。
釣り人は如何にオトリに動きを与えるかが、釣果の差となって明確に表れる。
激チャラなどでは、泳がせ方の上手下手が実に10倍もの釣果の違いとなってしまうこともある。
流れや風を味方につけ、竿先でリズムよく目印や水中イトによるオバセ加減を調節しつつ、継続して泳がせることこそが最大のキモなのである。
自分の腕から竿やイトを通して10数mも先にあるオトリを自在にコントロールするのは、ある程度の鍛錬が必要で一朝一夕には身につかない。
しかしそれを楽に習得できるアイテムが、軽量短竿でありフロロラインを使用することによる滑らかな泳ぎなのである。
北東北のアユ釣りもいよいよ最終盤、もうサビが出たものもあれば、まだまだ若くて10月に入っても楽しめそうな川もある。
どちら様ももうひと頑張りである。
雨域が遠く去って、北東北の天候は回復基調。
今朝方は久々のセミの声、かなり遠慮がちに・・・。
圏雲たなびく上空を振り仰げば秋風に流されながら飛ぶアキアカネ。
八百屋の店先には秋の味覚各種のキノコが並ぶ。
そろそろ終焉の時が見えてきたアユ釣り。
次回釣行で今季目標だった25回目、週明けにでも・・・。
近づく台風13号崩れの低気圧、秋雨前線を刺激して午後には強雨になると言う。
やっと平水が近づいたばかりの北東北河川、今回再び大きな高水となれば今シーズンの閉幕も考えられる。
まだ薄日の射す桧木内川09:30、午後からの荒れ模様を警戒してか、さすがに今日は釣り人が少ない。
藤枝オトリ店の前はまだ釣れ盛っている模様だが、オラは前回の落合が気になってクルマを走らせる。
誰も居ない広大なチャラ瀬、しかし前回見た野アユの群れるあの幸せな光景は何処にもない。
しかも泳がせ釣りには誠に手強い東風が次第に強まってくる様子。
南にはまだ青空もあるが、既に上空近くまで押し寄せてきている不気味な黒雲。
オラは素早く支度して流れに入る。
動きの悪い養殖オトリにイラつきながら不毛の1時間が経過した。
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早朝は涼しさを通り越して肌寒く、毛布を一枚追加。
二十四節気白露、これからは昼夜の気温差が大きくなる季節である。
水温が上昇する昼頃にならないと活性が上がらない野アユ。
昼時間が短くなっているだけに、実釣時間はいいところ一頃の半分以下。
気になる台風13号の進路。
北東北のアユ釣りが終わってしまわないことを祈るのみ。
停滞する前線と台風崩れの低気圧の影響で天候は不安定。
雲の多い北東北の空、晴れ間が覗くかと思えばたちまち雨になる。
隣県では結構雨量が多かったようで、桧木内川はいい塩梅に増水。
川が動いたことで次の釣行が楽しみになってきた。
庭先の頭上で色付くブドウを一粒口に含む。
だいぶ甘みが乗ってきている。
孫たちが楽しみにしているだけに、今週末にはいい土産になりそう。
庭の片隅に手入れもせずに放置しておいたシコウラン。
幾つかの花を着けて、周辺には微かにその香りが漂った。
予報では本日午後から当分の間は雨模様。
明日の予定を繰り上げて桧木内川へ向かう。
11:00、じりじりと真夏の暑さ、藤枝オトリ店前のチャラ瀬は今日も大人気。
オラは思うところあって下流落合へ。
時折足元まで寄ってくる意外に育った魚影はあるも、その動きは追いアユのものではない。
はたして先行者は酷い苦戦を強いられている。
しかし秋の釣りの特徴とすれば、水ぬるむ午後には突然野アユに闘争心が芽生えることも多い。
オラは逸る気持ちを抑えながら、ゆっくりと仕掛けを繋いだ。
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オクラ、実は少々苦手だがハイビスカスにも似たこの花が好きだ。
次の台風の余波なのか、雲が多く蒸し暑い一日。
今日はセミの声が全く聞こえない。
代わって耳の奥に浸み込むように様々な虫の音。
裏の小さな菜園はキウリも枝豆も終わり、そろそろ冬越し葉菜を蒔く準備。
季節は間もなく二十四節気白露へと・・・。
さらなる台風来襲さえなければ、あと2週間は楽しめるアユ釣り。
さぁラストスパート、次回は何処へ・・・。
2016年のアユ釣り22回目。
赤石川、アユ釣りを始めたばかりの数10年前に一度訪れたことのある津軽の川。
そこは長い間風化もせず、オラの頭の中に残っている桃源郷なのであった。
しかし記憶をたどる今回の釣行では、全く初めてと同然の土地勘。
さらには強い吹き上げの風に苦しめられ、したがって期待の金アユとの出逢いも果たせなかった。
それでも久々に訪れた明るく広い夏の津軽平野、そして日本海に沈む夕日を堪能した記憶に残る一日とはなった。
以下「北の奔流」2016のアユ釣りへ
7月からのアユ釣り三昧、あちこち駆け回っているうちに季節はどんどん進んでいた。
見上げる空にトンボの数が俄かに増えていた。
秋の虫の音が一日中響いて、耳の奥から離れない。
道端のススキが穂をいっぱいに広げる姿が、随分目につくようになった。
日に日に色付きを濃くするナナカマド。
重そうに首を垂れる稲穂、リンゴがずいぶん肥大して周辺はまさに豊穣の秋。
掛けたアユが曳き船の中でオレンジに色付く寂しい季節。
いいところ残り3週間、そのあとは何をして過ごしたらいいのか・・・。
それにしても今日はセミの声が聞こえないなぁ・・・。
オラにとっては初めての川、山形県真室川町鮭川観音寺橋。
北の国からやってきたアユ師には貴重な遠征釣行の日程を割いてオラの我儘を聴いていただいた。
日頃はもっと小さい流れなのであろうが、高水のせいでなかなか手強い川に見える。
我が家から170Kmは久々の長距離ドライブ。
12:00、期待と不安が交錯する中、先ずは腹ごしらえをしてから流れに立った。
以下「北の奔流」2016のアユ釣りへ