秋晴れ、爽やかな風、耳を澄ましてももうセミの声は聞こえない。
黄金色がそよぐ田圃を背景に、今を盛りと咲き誇るサルスベリが美しい。
9月の長雨がナラタケを発生させているのではと、心当たりを見て回ったがまだ陰も形もない。
昼夜の平均気温が15℃を下回る日が数日続いた後に活発な成長を見せる菌類。
朝晩はかなり寒さを感じるものの、日中はまだ夏日があったりしているためであろう。
近所の墓地に沢山の参拝者が出入りしている。
釣れないアユを追いかけまわしているうちに、いつしか季節は秋彼岸。
これまでは竿を手放さない限り夏は終わらないとばかりに、見て見ないふりの周辺の景色。
心穏やかにして眺め回した時、秋色が随分進んでしまっていることに改めて気づくオラなのである。