ここ3年ほど介護、喪中とのこともあり正月の祝い膳を控えていました。
今年は喪もあけ、漆器等の点検もあり祝い膳を作りました。
主要な漆器を出し、点検作業を行いました。
左の祝い膳のセットは祖父母が買い求めた物で、90年近く前の物です。
お重や椀、お盆などは長男・長女の誕生等、慶事の内祝いに会津の漆器店
から求めた物です。
今回は祝い膳用の物が中心で、そのほかの物は後日に回します。
所定の人数分のお膳に盛り込んでいきます。
練り物等、一部市販品を除き28日から仕込んだ物が中心になります。
祝いの席も出来ました。
今年の祝い膳です。
伝統のお節に料理に加え、ローストビーフが定番となりました。
漆器を使うことは若い世代に伝統文化を継承するとともに、
使い方を誤らなければ、非常に堅牢で長期間の使用に耐え、
かつ修繕が出来る食器類である漆器の取り扱いを覚えてもらう機会です。
10年ほど前に、膳の一つで漆の剥落、椀の一つで縁の欠損、椀の蓋一つ
の破損を修理しました。
今回の使用で膳の一つと皿の一つに小さなひびを見つけました。
早めに修繕に出す必要がありそうです。