遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

こづゆ

2008-08-24 | 会津の食材と料理
  会津の郷土料理「こづゆ」です。

  会津では冠婚葬祭の時に必ず供されるのが「こづゆ」です。

  具だくさんで薄味の吸い物といった感じでしょうか。





  材料は山の幸が中心です。

  里芋、人参、木耳、椎茸、糸こん、竹の子、乾し貝柱

  「こづゆ」は貝柱の出汁で煮込みます。

  材料は地域や季節で変わりますが、品数は必ず奇数にします。

  ワラビやゼンマイ、ギンナンなどの山菜もよく使われます。

  人参は慶事のときには必ず使われます。





  里芋はサイコロ大の角切り、人参はいちょう切りにし、軽く下ゆでしておきます。

  木耳、椎茸は冷蔵庫で水から一晩かけて戻します。

  竹の子は小口切りに、しらたきは下ゆでし、2cm程度に切ります。

  貝柱は細かく砕き、水で戻します。

  貝柱の戻し汁と、木耳、椎茸の戻し汁が「こづゆ」の出汁になります。






  「こづゆ」は大きな鍋にたっぷり作った方が美味しいようです。

  出汁で材料を煮込み、塩、酒、醤油で味を調えます。

  味付けは貝柱の出汁を殺さないように、材料の味が損なわれないように薄味に仕上げます。

  「こづゆ」は「手塩皿」という浅い塗りの器で供されますが、当家には無いので普通の汁椀に盛ってあります。

  「こづや」はお変わり自由のごちそうです。

  一晩おいた方が、貝柱のうま味と材料の味がしっかり解け合って美味しくなります。

  会津が誇る伝統料理です。

  
  野菜が沢山とれ、薄味で健康的で美味しい伝統料理です、一度お試しください。