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永人のひとごころ
英雄 マニー・パッキャオ
英雄パッキャオ
高額ファイトマネーの行方
去る4月12日、米国ラスベガスで行われた
WBC世界ウエルター級タイトルマッチで、チャンピオンのブラッドリーとの再戦に勝利した。
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元6階級制覇のマニー・パッキャオ(35・フィリピン)が王者のティモシー・ブラッドリー(30・米国)に3―0で判定勝ちした。
12年6月にブラッドリーに判定負け、物議をかもした一戦となった。その半年後には、マルケスにパンチを食らって6回KO負け、引退説もささやかれていたが、昨年リオス戦に判定勝ちし、雑音を払拭、今回の勝利で、「(他の仕事もあるので)簡単ではないですけど、勝利をもたらしてくれた神に感謝します。あと2・3年は続けて行きたい」と語った。
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パッキャオの試合は、高額ファイトマネーが話題にになる。今回は最低保証2000万ドル(約20億円)とPPV(ペイ・パー・ビユー)ボーナスが別途につく。ブラッドリーも600万ドル(6億円)が約束されている。
昨年のリオス戦は総額で1800万ドル(18億円)を手にし、12年のマルケス線はPPV件数100万のボーナスと合わせて2600万ドル(約26億円)も稼いだ。
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パッキャオは貧しい農家に生まれ、現在は母国で国会議員も務める。
ボクシングで得たファイトマネーでライフラインを整備したり貧困層自立の手助けを行なうフィリピンの英雄だ!!
ちなみにリオス戦のファイトマネー18億円をフィリピンに重大な被害をもたらした台風30号の被災地に全額寄付した。
ブラッドリーとの対戦前は「私のボクシング人生において、重要な意味を持つ。説得力のある勝ち方で、ベルトを取り戻さなくてはいけない」と語っていた。
同じ相手に2度負ければリングを去る覚悟をしていたのかもしれない。
母国のファンは、パッキャオの競技続行宣言に歓喜の声をあげたはずだ。
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身体を張り、命をかけ、稼ぎだした大金を惜しげもなく国家国民のために使うパッキャオ議員の筋金入りの使命感に心から敬服の念が湧いてくる。
政治そっちのけで国民に重税をかけ、自己のフトコロ肥やしに夢中の日本の国会議員らはパッキャオ議員の「へそのアカ」でも煎じて飲むといい。