goo

162・霞が関官僚と復興対策への本気度

162

霞が関官僚と復興対策への本気度

平野 小沢さんを謀殺したい勢力には、霞が関官僚もいます。昔の官僚は、田舎出身の人も多かったし、今度のような大災害となれば、自分のことよりも自分の故郷のことを考えると思う。官僚経験者としてどう思われますか?

達増  何かあれば、もののわかった官僚たちが連携して政府を動かし、対応するんじゃないかと、発生直後は期待しました。でも、原発対応などについて書かれたものを見ると、菅内閣は官僚とは修復不能に断絶していた。

 あれほどの国家的一大事でありながら、官僚は自分の首をかけてモノ申すことがなかった。皆指示待ちの状態だったようです。

平野  おっしゃる通り、官僚というのはどんな非常時であろうと、戦争であろうと、自分の縄張りを守ろうと本能的に思うんです。

 自主的に自己破壊をして、自己更新をして、世の中のために働こうとする官僚は極めて珍しい。少ない。心の中で思ってもそうできない。

 それを引っ張り出すのは政治ですよ。日本政治の流れは官僚政治家が作りました。外務官僚のOBや財務官僚のOBの政治家、池田勇人さんも佐藤栄作さんも、大平正芳さんも、非常事態の時はやってくれたんです。

今、そうした政治家はいない。自民党にもいなくなりました。

 達増  本当にそうですね

平野  「責任は政府が取る」と言えば官僚は動きます。小沢さんがそうした体制を作ろうとした。

しかし、座敷牢の中だから、限界があった。いいところまでいったけど、結局自分たちの利権を守る人間や、金を使わないようにしたい連中の、枠の中に民主党の執行部は入ってしまった。

政治が完全に官僚に封じられたんです。続く

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

161・菅政権には統治能力がない(皇室周辺の声)

161

菅政権には統治能力がない!

(皇室周辺の声)

 

平野  それまで与野党間にはいろいろな馴れ合いとかしがらみがあったが、非常事態の中でたがいに反省をし、新しい発想も出てくる。自然と新しい政治の構造も生まれてくる。

 今までの政治のおかしな流れも、災害を通じて無くなる。そうした発想が小沢さんにはあったんです。

非常事態に対応する組織、スーパー権力を作らないといけない、と最初に言ったのは、達増知事です、

それで小沢さんと私は大きな構想を作った。

それだけではなく、菅政権には、統治能力が無いと指摘した人たちがいるんですよ。それは皇室の周辺にいる人たちです。僕は数回そのことを言われた。

 達増  それは震災の発生後ですか?

平野  震災の発生後です。まず共産党員から

、「皇室を使ってでも政権をしっかりさせろ」と言われた。

皇室関係者からはある会合で叱責されました。「平野さんあんたよく平気な顔をしてますな。この民主党政権にはもう統治能力がないじゃないですか。政権を作る国会が政権を変えることはできないのか」と。

 これは個人の意見ではないと思いました。それと同じような声が間接的に小沢さんの方にも入っていたと思います。

 達増  復興を最優先するのであれば、消費税増税なんか議論している   時ではないし、TPPにしてもそう。

 世界中が『日本はいま大変なんだから、通商関係、経済関係の協定については1年ぐらい議論するのを待ってあげよう』という状況だったと思います。

 平時であっても、地方経済を疲弊させて、格差社会化を増長し、貧困の問題を深刻化させる話なんですから、消費税も、TPPも。

つまり、震災が起きたからこそ、政策から反対の方向に行ってもらいたかった。でもそうした政策(消費税増税とTPP参加)と小沢バッシングがセットになっていたんです。続く

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

160・大震災を菅政権の延命に利用した民主党

 

160

震災を菅政権延命に利用した民主党

平野  菅さんが財務省に使われていた訳です。

     菅と財務省の共同責任です。

達増  多くの方が亡くなり、避難所で多くの方が命にかかわる苦しい生活を送っている時に、復興構想会議の今後の進め方ということで、五百旗頭 真(いおきべ・まこと)座長が「自民党も含め、他の政党の方にも来てもらい、議論してもらおう」と言った。

つまり、消費税増税というテーマを掲げ、そこに自民党を引っ張りこもうとした、そういう目的で復興構想会議を利用しようとしたんです。

 総理大臣がその気にならないと、そうはなりません。ひどいですよね。

本来はやるべきことをまず考え、「こういうことに財源が必要だ」「そこで財源を用意する」と言うのが普通ですから。

 それが菅内閣は、最初から復興に背を向けて、自民党となれ合って、政権を安定させる、自分が長く総理であり続けるという方向で、大震災もそれに利用する、という発想だったと思います。21

 それは小沢一郎先生のスタンスとは 基本的に完全に相容れない。小沢さんはまず復興が最優先で、被災者支援が優先。そのために自民党や他の党とどういう体制を取るのかを次に考える。

 そのために政府与党の体制を変える必要があれば、内閣の枠組みも、政権の枠組みも変えることを辞さない。

それが小沢先生の発想だったと思います。

 「こんなことをしたら自分は総理であり続けられない」

「政権の座を降りないといけない」

政権運営が思い切ってできない」という菅総理と仲間たちの発想

その時点で小沢先生の発想とは相容れません。続く

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

よろず世の中155・猪瀬直樹⑧

 

猪瀬直樹

⑧猪瀬によって汚された東京五輪は返上すべきだ。

猪瀬辞任のニュースは瞬時に世界を駆け巡った。そのせこい疑惑、薄汚なさも同時に世界に伝わった筈だ。

 さて世界はこれをどう受け止めただろうか。

 つい3か月前猪瀬は五輪誘致の中心にいた。ブエノスアイレスで開かれたIOC総会で、つたない英語でこう言った。

「東京はダイナミックでありながら、平和で信頼のおける、安全で安定した都市です。東京は世界水準の素晴らしいインフラを有し、それをさらに発展させるため、投資を受けています。私たちは大会を確実に成功に導くため、宿泊やセキュリティ―といった重要なインフラを提供します。

交通網はすでに整備されており、確実な戦力を有しています。私たちは東京ならではの歓迎の気持ちで、世界中のみなさんをお迎えしたいのです」これがどこまで誘致に功を奏したかは知らないが、語った本人は、『裏金』を「借金」と豪語して恥じない「世紀の嘘つき」だったわけである。

 完全に五輪招致は汚れましたね。猪瀬氏が語った全てのセリフは今や、宙に浮いている。「こんな五輪は返上するのが当たり前だと思います」(佐高 信氏)

それでなくても、安倍総理が「汚染水はアンダーコントロールされている」と、大ウソをついた五輪誘致にまともな識者は一斉に眉をひそめたものだった。

 ペテン師コンビが誘致した東京五輪は、オリンピック精神からかけ離れている。もっと言うと、市民から刑事告発され、検察が贈収賄で調べているような知事が

招致活動を推進し、そんな破廉恥漢を担いだ自民党のトップ、安倍が二人三脚で推し進めた東京五輪の裏にはもちろん巨額の利権が横たわっている。

なぜ石原前都知事は猪瀬を後継にしたのか?

なぜ自民党は猪瀬を担ぎ五輪招致を進めさせたのか?

そこには5000万円と同様の怪しい背景があるわけで、そんな薄汚い五輪を強行する意味はない。

猪瀬を担いだ自民党は当然ポスト猪瀬も同じような「利権屋」を選ぼうとするはずで、そんなことをさせないためにも、直ちに五輪は返上すべきなのである。―完―

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

159・菅総理の意味不明の異常な論理

159

 菅総理の意味不明の異常な論理

 平野  小沢バッシングの一つに、「被災地に全然来ていない。小沢は何をしているんだ」と言うマスコミ報道もあります。実際に地元にいる被災地の知事としては どう思われますか?

達増  発生直後に電話がつながった時、小沢先生から言われたのは「財務省から聞いているけど、予備費などで何兆円かはすぐに使えるお金がある。何も心配しないで必要なことは地元でどんどんやってほしい」とのことでした。

 私の方も、「現地で必要なことは現地でわかりますので、どんどん政府に要請をしていきます。日本政府が我々地元からの要請をきちんと受けて、力強く地元が動けるようにしていただきたい」ということを伝えました。

財務省や政府への直接的な働きかけもそうですし、特に先ほどお話ししたような高度な政治の枠組みを作っていくようなことは、小沢先生なくしては出来ない話ですから、「ぜひそちらの方をやっていただきたい」とお願いしました。

 あとは、交通網の寸断もあり、東京からの岩手入りは非常に難しい状況でした。小沢さんが動くときは番記者がついて回る。政府の要人であれば、政府の広報担当がバス1台に記者を乗せて移動などもできますが、小沢先生の場合はそうではない。

 記者さばきもそうですが、現地の警備についても負担がかかる。そこを小沢先生は心配されていました。

デモ「現地に来ていただきたい」という気持ちはありました。民主党岩手県連の方で組織的にまとめて対応するということで、3月後半に小沢先生も一緒に盛岡まで来られました。その時は海岸まで入らず、とんぼ返りされました。それは先ほどの中曽根さんの話もあったからです。

やはり小沢先生には東京にいて。やってもらうべき仕事があるので、と思っています。

平野  菅内閣の対応についてはどうですか?

達増  もともと菅内閣は消税増税、TPP参加、小沢バッシングでした。

政治における不条理の問題」という意味不明な言葉で小沢バッシングを主張し、通常国会の施政方針演説でもソの三本柱が内閣の基本政策だと。

その流れの中で東日本大震災が起きた。復興構想会議が立ち上がり、私も委員に選ばれて議論に参加しましたが、いきなり「財源は増税で」と言う話から始まるわけです

どうも、消費税増税で自民党と連携するいい機会だと考えたようです。それをまず菅総理が最優先していた。 続く

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

よろず世の中・155猪瀬直樹⑦

猪瀬直樹

⑦ポスト猪瀬が「五輪の顔」という醜悪

 猪瀬は自分の後任に、五輪の顔になれる人物を挙げた。金銭疑惑で辞める知事が、次のことまで口を出せる立場なのかと失笑ではあるが、とにかく辞任会見では「五輪」と言う言葉がハナについた。

 「五輪の顔」がポスト猪瀬の争点になれば、安倍自民に有利。20年五輪の組織づくりを事実上主導している首相官邸もニンマリだ。

 「それで、安倍首相のお友達の下村博文文科相や、元スケート選手の橋本聖子参議院議員の名前が挙がっているのです」(永田町関係者)

都知事選は来年2月9日投開票が濃厚だ。

候補者として名前が挙がっている面々は百花繚乱。

 現状「白紙」と口にしているものの、出馬が本命視されているのが、舛添要一と東国原英夫の元議員2人。

小池百合子、丸川珠代、片山さつきら女性議員のほか、池上彰、安藤優子、小谷真生子などTVキャスター。滝川クリステルの名前まである。

 無党派層が多い東京では都知事選は人気投票みたいなもの。過去の選挙でも「在庫一掃」と揶揄されてきたが、ちょっと知名度があれば、誰でも候補者だ。

「都知事選には二つの不文律があります。自公が一緒に候補者を立てること。そして「後出しじゃんけん」が強いことです。自公が一緒に乗れる候補の本命は舛添氏だと思います。

舛添氏と東国原氏は後出しじゃんけん狙いでしょう。

 一部で小泉純一郎元総理の出馬への期待感が高いようです。本人はでませんが、脱原発候補を応援する可能性はあります」(都政に詳しいジャーナリストの鈴木哲夫氏)野党の動向は、と言うと、民主党は独自候補の擁立を検討する方針だが、時間切れで終わるか、他党との相乗りになりそう。

共産党は反原発の宇都宮健児氏に乗りそうだ。 続く

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

158・天命

 

158

天命

平野  しかし天命は悲劇だけではなくて3・11以来全世界で新しいエネルギーの創出が急激に技術化されてきています。中でも低エネルギー核反応というかつて言われた常温核融合の技術進化がめざましい。

アメリカではナノサイズのニッケルと水素の核融合、放射能の出ない核融合、しかも炭酸ガスも出ない、最も安全な電源としての新しい技術が各国で、急速に進んでいます。

 その中でたまたま、板橋区のホタル環境館の阿部宣男博士が「これで小沢さんを座敷牢から世の中へ出してくれ」と言って持ってきた技術があります。

ナノ銀による放射性物質の低減と言う技術です。でも小沢さんは「政治的にそうしたものを使ったら駄目だ。科学として、きちんと実証実験を重ねて、そのうえで世の中の役に立ってもらえ。自分も政治的にそれを使うつもりもないし、じっくり科学的実験ができるように面倒を見てやれ」と言いわれました。

 それで小沢さんの応援のもと、苦労を重ねて実証実験や専門家の測定検証を行っています。これから政府側、学者側がどう取り組むのかが問題です。私は、世界的にも新しい放射性物質を低減していく技術だと考えています。

 今までの物理学の定義を変更するような新しいエネルギーとして新しい原発問題への対応が可能になります。あるいは核分裂による放射能を出す電気に一日も早く地球の上から去ってもらう。そうした技術になると思っています。天命はそうした要素も与えていると私はこの大惨事を見ております。

 達増  エネルギー問題の新しい展開には、大いに期待します。3・11をきっかけにして、かなり真面目に人や社会の在り方に対して考えることが日本の中にも出てきています。世界中に出てきていると思います。これまでの次元とは違う経済社会のあり方(政治や行政の在り方もそうだと思いますが)を作っていけたら、多くの犠牲者の方も浮かばれると思います。またそうしていかないといけない局面だと思います。 続く

  

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

よろず世の中155・猪瀬直樹⑥

猪瀬直樹

⑥こんな男を知事にした石原慎太郎の思惑と

都民の愚昧

 猪瀬に引導を渡したのは前知事の石原慎太郎とされる。17,18日と2度会い、「ここで辞職することにしよう」となったのだという。石原が、自らが後継に推した責任を取って鈴をつけたとも言えるが、実際は猪瀬のためでも都民のためでも何でもない。

このタイミングで引きずりおろしたのは、自己保身のためだ『来週から百条委員会が始まれば、真っ先に参考人に呼ばれるのは鈴木重雄特別秘書でした。鈴木さんは石原さんの元秘書で、都知事時代の石原さんの選挙や資金集めの昼食会にも関わっている。

百条委は偽証が許されません。鈴木さんへの質問によっては、石原さんと徳洲会の関係までが露わになる可能性があり、それを絶対に避けるため、石原さんは猪瀬知事に早期の辞任を促したのです(都政関係者)

徳洲会とべったりだったのは、猪瀬よりもむしろ石原の方だ。99年の都知事選では出馬表明前夜に徳田虎雄前理事長に会っている。2000年初めごろに石原新党構想が浮上した際は虎雄が新党のスポンサーになると騒がれたものだ。

 昨年5月に徳洲会が西東京市に開設した老人保険施設『武蔵野徳洲苑』の工事費として東京都が、7億4970万円の補助金を出している。今回の猪瀬問題でこれも“疑惑”とされたが、当時猪瀬は副知事、石原こそが最高意思決定者だった。

 石原が副知事だった猪瀬を後継者にしたのは、「石原都政の継承」を大義にしてこうした“利権の闇”をベールで覆い隠す必要があったからだろう。

 そんな「下僕」扱いの男に1年前、434万票もの過去最多得票を与えてしまった。あまりに愚かな選択だった。 続く

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

157・いかんせん・菅がね~

157

いかんせん・菅がね~

(ならなかった非常事態対策院構想)

 平野 しかし、菅さんは、それをやったら、1カ月か2ヶ月経って落ち着いてきたら、自分が政権の座を降りなければならない(外国人からの不正献金の発覚)。しかも財務省がそのころ、総合対策費25兆円の枠組みを決めていました。原発事故がこの先どうなるかもわからないのにね。

そのとき亀井さんと構想したのは5年間で100兆円ぐらい使って緊急災害対策だけではなく、2次災害。3次災害もあるし、日本列島全体の不況を是正する形での財政支出を考えようとした。

財源的にも不可能ではない。そうしたスケールで、震災と原発の非常事態と、日本の悪い経済の部分の非常事態を立て直そうとしたプランでした。

しかし、菅さんの拒否で、全部そこで壊れてしまったんです。

 あれが出来ていたら、アベノミクスに期待することもなかったと思いますね。

達増 今日の昼のニュースで『アベノミクスで日銀が引き受ける国債の額が100兆円を超える』と言っていますが、震災の発生直後にそれくらいは出来るだろうと私たちは言っていた訳です。日銀の国債引き受けもこの非常時にはあり得るわけですから、それくらいことをやって財源を確保して、速やかに手を打つべきだと発生直後から言っていました。

 しかし当時の政府与党は、財政再建路線ですから、できるだけ節約で、財源は増税で、という発想だったんです。

平野 今度の大震災と原発事故を相対的に見ますと、天命は本当に非情なものです。

日本の東北を通じて、大災害・大悲劇と言うものを日本人に課したわけです。

しかも原発事故は全人類に課した悲劇です。続く

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

よろず世の中155・猪瀬直樹⑤

 

猪瀬直樹

⑤薄汚いカネと権力の亡者を誰が作家として認めるか

辞任会見で「今後は作家に戻る」と言った猪瀬だったが自分を作家だと思っているのは本人だけだ。評論家の佐高 信氏はこう喝破する。「作家には反権力の精神が必要です。しかし猪瀬は力のあるものに取り入り、たらしこみ、最後には自分の身まで売ってしまう。

ハナから理想がないのです。だから平気で小泉や石原の手下にもなれた。

権力の座について恥じない人物を作家とは呼ぶことはできません。

大宅賞作家で拓殖大学国際学部の野村進教授も、若いころから猪瀬をよく知る人物だ。毎日新聞4日付夕刊で猪瀬をこう評していた。「僕から見ると猪瀬さんは

一貫しています。昔から権力志向が強く、威張りたがる」「若いころの名刺では“ルポライター”と名乗っていたんです。それがいつしか『ノンフィクション作家』になり、今は『作家』。出世魚みたい」

「彼がやりたかったのは、ノンフィクションではないと思う。上昇するための手段に過ぎなかったのではないか。

偉くなりたい。

賞を取りたい。

有名になりたい・・・

猪瀬が86年に「ミカドの肖像」で念願の大宅賞を受賞した時のエピソードは、今も出版業界で語り草だ。

 選考委員だった本田靖春氏に近付き、自分が主催する勉強会の顧問として招聘、柳田邦男氏には膨大な量の手紙を送った。さらには他の選考委員の本を書評で褒めまくった。その結果、大宅賞を手にしたのだ。

 『本田靖春さんは後年、猪瀬作品を大宅賞に推したことを恥じて後悔していました。猪瀬は『自称・作家』あるいは『御用作家』に肩書を改めてもらいたいですね」と佐高 信氏は言う。

 そんな“自称作家”だから作品もろくなもんじゃない。

今秋発売された最新刊が

「勝ち抜く力」、

『解決する力』

『決断する力』

『言葉の力』・・・とどれもこれも自分の自慢話ばかり。

小泉政権時代の道路公団民営化を書いた『道路の権力』は、後に同じく民営化推進委員だった田中一昭氏に「事実と反する部分が多い」と指摘された。言論界に戻る場所はない。 続く

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ