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田中将大・試練乗り越え本拠地初勝利

田中将大

試練乗り越え本拠地初勝利、

8回を2安打無失点10奪三振

16日カブスとのダブルヘッター第一試合で8回を投げ終えた時点で、球数は自己最多の107球、メジャー初の完投は次回以降に持ち越されたが、ヤンキースタジアム2戦目の登板で上々の本拠地初勝利である。 

メジャー3試合目で28奪三振は1987年にアル・ライターが記録した25を上回る球団新記録。相手打線を牛耳った田中の好投に、バッテリーを組んだ正捕手のマッキャンは田中を絶賛。

「今日は完ぺきだった。受けていて安心していられたし、メジャーで投げ始めてから最高の出来だった」

 ニューヨークは、前日からの雨が早朝に雪に変わり、練習開始を前にキーパーが除雪作業に追われた。

気温4度と冷え込み、冷たい北北西の風が吹く中、悪コンディションを苦にすることなく、メジャー最長の8イニングを投げ吹いた。

相手の指揮官の揺さぶりにも動ぜず、落ち着いたマウンドさばきを見せた田中、3戦目にして本領を発揮し始めた。

田中の話

「結果としてすごく良かった。チームの勝ちにつながってよかった。今までの登板よりスプリットがコントロールできた。一つの完封より、一年を通して仕事をすることのほうが大事なので、(完封への)こだわりはない。気を抜かずに次に向かってやっていきたい」

決しておごることなく、淡々と語る姿には「大人の気風」さえ感じた。相手の打球が顔面を直撃しそうなヒヤッとさせられる場面もあったが、今後怪我に留意して頑張って欲しい。

 

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