広陵・中村奨成「どうしようもないバカだった」②

広陵・中村奨成

「どうしようもないバカだった」

②

恩師中井監督の言

＊

　当時中村の名前は広島県内に響きわたっており、県内外の野球強豪校が中村のもとを訪ねては、練習環境やプロ入り、進学実績などを次々にアピールしていたという。

 ところが中井監督は「俺は勧誘なんて考えていない。『ウチは要らん』と言いましたから。親御さんの前で中村に大説教ですよ。『お母さんを大事にしろ。親を大事にせん奴が、他人をいたわれるか。そんな奴が野球を上手くなれるか』と言い聞かせました」。

 中村自身が『自分を変えようと思っていた』ところに中井監督の言葉が突き刺さり、その指導を受けたいと広陵への進学を決意した。

 入学直後こそ『洗濯機の使い方もわからなかった』が、寮生活の中で掃除、洗濯、食後の片づけなど、親に頼りきりだったことを行うようになると次第に自分の事だけではなく、周囲にも目が行くようになった。今中村は、ベンチ入りできなかった仲間たちへ感謝の気持ちを口にしている。

 「今のあの子の立ち居振る舞いはどうですかね。普通の若者以上じゃないですか？仲間への思いやり、控え選手のおかげでプレーできていることを理解している」と、どれだけ打っても褒めない中井監督だが、人間形成を考えた上でこれまでは教え子のほとんどを大学か社会人を経てからプロ入りさせてきた。しかし中村に関しては『特例』だ。

両親は３歳の時に離婚している。

清原和博　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中村奨成

１２１０８１２　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４　７１４７

 天格・清原　２２　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中村１１　

人格・原和　１８　吉　　　　　　　　　　　　　　　　　　村奨２１大吉

地格・和博　２０大凶　　　　　　　　　　　　　　　　　　奨成２１大吉　

外格・清博　２４大吉　　　　　　　　　　　　　　　　　　中成１１大吉

総格・清原和博４２大凶　　　　　　　　　　　　　　　　中村奨成３２大吉

成功運　　　２－８大凶　　　　　　　　　　　　　　　　　成功運１－１大吉

基礎運　　　８－１０大凶　　　　　　　　　　　　　　　　基礎運１－１大吉

運の強さ　　　３０点　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００点　　

＊＊

　運気１００点の中村奨成はついに清原和博の本塁打記録を超えた。おそらくは日米のいずれかの球団に入るのだろうが、必ずや本塁打量産の能力を発揮してくれるものと期待している。

　王やナガシマ級かそれを超える活躍をしてくれると思う。

中村奨成は本格的なスター性を持っている。続く

清原越えの広陵・中村奨成

広陵・中村奨成

「どうしようもないバカだった」

恩師・中井監督の言

　８月２３日の花咲徳栄（埼玉）との決勝前までの５試合で６本塁打を放ち清原和博氏（PL学園５本）の大会本塁打記録を破った広陵の中村奨成捕手（３年）。

 最多打点記録（１７）最多塁打記録（３８）も更新し、一気にドラフトの目玉として注目を集めている。

球界待望の走・攻・守そろった捕手だが、中井哲之監督（５５）は「中学生のころはどうしようもないバカだった」とバッサリ。

やんちゃだった少年が、球史に名を刻む強打者に成長した裏には、監督の熱い言葉と、女手一つで育ててくれた母、そして祖父母への思いがあった。

「初めて中村を見たのは中学２年のころでした。プレーは凄かったが『野球だけ上手かったらええんや』という感じでしたね。周囲への態度にそれが現れとった。

 髪型も学校で注意されそうな感じでね。スター選手がいるチームではよくあるんです。指導者も注意できない。へそを曲げて居なくなられたら勝てないですから」

 コーチ時代に金本（現阪神監督）。

監督として二岡（現巨人コーチ）、西村、小林（以上巨人）。上本（阪神）、野村（広島）、有原（日ハム）らを育てた中井監督がこう振り返る。

 実際、中村は中学時代広島県廿日市市の『大野シニア』に所属していたが、自身で『正直、人生をなめていました』と反省する程、野球以外の生活態度は品行方正とは言い難かったようだ。

中井監督と出会ったのはそんなころだった。

 『野球の話は一切されませんでした。男としてまっすぐな生き方を話してくださった。すばらしい指導者の方は他にもいるけれど、そんな話をしてくれたのは中井監督だけでした』と中村。続く

俺は今治市長からカネをもらった・告発状・最終回

俺は獣医学部で今治市長からカネを貰った。⑦

内海新聞

告発状

最終回

厳正な処罰を！！

　そして同会では、国や今治市に対して７８００ページを超える大量の情報公開を行った結果、加計学園、今治市、愛媛県、国会議員、文部科学省などで長年にわたり、議会から公務員に至るまで、収賄行為や行政プロセスに特定の利害関係者への利益誘導を行っている実態がわかってきた。

 被告発人寺井政博が告発人らからの再三の問い合わせや質問に誠意ある回答を示さないばかりか、被告発人加計晃太郎が最高責任者である学校法人加計学園が今治市から３６億円相当の土地を無償で譲り受け、９６億円の公金を貰って獣医学部の開設をさせてもらうのに加計晃太郎氏が市民の前に出てきて一度も挨拶や自ら説明をしてこなかった事実は、世間一般の常識からしても『おかしい』と思っている。

 地元の今治市では「菅　良二市長が地元市議会議員らに一人１０００万円の賄賂を渡して、加計学園の獣医学部設定に反対しないようにした」と政界関係者の間で話されている。

 ７月２７日の松山地検への告発以降、自民党議員の有力な関係者から『武田さんの松山地検に贈収賄で告発したことを聞いて、思い当たることがある。獣医学部新設の話が数年前から具体化してきて、当初反対していた議員たちがある日突然、掌を返したように、全員賛成に回った。それから反対する人がいなくなった。だからやっぱり賄賂があったと思う』という話が告発人にあった。

 もし今回被告発人らが『収賄について潔白』であるのなら、告発人の問いに対して即座に否定出来るのであり、出来ぬどころか、「認める」というのは、民主主義、議会政治の根底を揺るがす重大な事態である。

　それだけではなく、被告発人らは今治市議会議員に対しても獣医学部新設に賛成するよう強要行為を行っていたことが判明し、議会制民主意主義を根底から揺るがす悪行を行っている。

 本件において被告発人加計晃太郎は国会での度重なる証人喚問の要請にも応じず、週刊誌でも報じられたように、逃げ回り、隠遁生活を続けているのは国民に対して説明できない隠し事、収賄や詐欺のような悪事を働いていることが自明である。

 その様な人間が国や自治体からの助成金や融資を受けておきながら、世間に公明正大な姿で情報開示せず、使途不明な支出を行っていることは、国民全員に対する不利益であるので告発する。

厳正な処罰を求める。

終わり

俺は今治市長からカネをもらった・告発状⑥

俺は獣医学部で今治市長からカネを貰ったんだ

内海新聞

告発状

⑥

　この様に、被告発人寺井政博は、今治市議会において獣医学部新設で市議会議員の意思決定を取りまとめる国家戦略特別委員会委員長の責任ある地位にありながら、その地位を悪用し、市の秘密情報を外部の利害関係者に漏洩した上、利害関係者である加計学園から多額の不正な賄賂を受け取り、着服していた。

また兼務する公益法人の会長の地位を悪用して不正で違法な横領や背任行為、就職あっせん、政治活動をおこなっていた。

 　さらに今治市議会では有権者の民意で選出された議員一人一人の自由な発言と行動が、これ等一連の贈収賄に関係している議員らによって妨害され、獣医学部新設に反対せぬよう強要されていることも判明した。

議会制民主主義が全く機能しておらず、悪質であるので告発する。

 ２・罪名、罪状

収賄罪、受託収賄罪、事前収賄罪・刑法１９７条

強要罪・刑法２２３条

詐欺罪・刑法２４６条

背任罪・刑法２５０条

横領罪・刑法２５２条並びに刑法２５３条

公職選挙法違反・１９９条、及び１９９条の２、及び１９９条の３

 

３・添付書類

８月９日の黒川敦彦氏への投書・・・１通

８月１０日の黒川敦彦氏への電子メールの投書・・・１通

寺井建材株式会社の法人登記簿写し・・・１通

 ４・その他

　告発人は、今治商工会議所の会員でコンサルタント業をしているが、平成２９年３月に、今治市で被告発人寺井政博が、認可申請建設を行っている学校法人加計学園岡山理科大学獣医学部について『バイオハザードによる環境汚染』『不正な公金支出があるのではないか』という指摘を知人から受け、被告発人寺井政博を含む多数の今治市議会議員、愛媛県議会議員らに獣医学部誘致の経緯について郵送で問い合わせた。ところが回答者は１名だけであった。

 市民への情報開示や十分な説明がなされないまま９６億円もの巨額の公金が支出され３６億円相当の土地が加計学園に無償で譲渡される点を不審に思う様になった。

 そのため情報公開や住民への納得のいく説明を求めて、自ら『今治加計獣医学部問題を考える会』の共同代表となり、ボランテイアで援助するようになった。続く

 

オレ獣医学部に絡んで今治市長からカネをもらったんだよ⑤

俺は獣医学部で今治市長からカネを貰ったんだ

内海新聞

告発状

⑤

　さらに平成２９年８月１０日、同会の黒川氏に電子メールで今回の告発人が贈収賄対象とした議員のうち１８名が確実に収賄をしていると証言する者があった。

平成２９年８月１９日、告発人に対し被告発人寺井政博の関係者から「今年５月ごろ会合で寺井本人から『俺今回の獣医学部誘致で市長からかねもら

ったんだよ』と自慢げに話された」という証言があった。

　さらに地元政界関係者から『獣医学部設置で議会が反対しない様、国家戦略特区特別委員会の委員長である被告発人寺井政博議員に、他の議員に分配してもらうため、億単位のお金が加計学園から市長を経由して寺井議員に渡されたのだが、

寺井はこの収賄で得たお金を一部の議員にしか配らず、自分でネコババしている。そして他の議員には誘致の議決に賛成するよう強要している』と。この事実を裏付ける証言があった。

 一連の贈収賄が加計学園によって行われたことを裏付けるかのように、遡る事平成２７年７月３１日、妻が広島加計学園の教育審議委員を務め、夫の自由民主党衆議院議員下村博文氏に対し、

　被告発人加計晃太郎の部下の加計学園秘書室長山中一郎が２００万円の政治資金を渡していたことについて下村議員らが政治資金規正法違反で東京地検に告発された。これは被告発人加計晃太郎が常習的に政治家へ多額の賄賂を渡していたことの証左である。

 このことからも、被告発人加計晃太郎が理事長の加計学園による今治市への獣医学部新設に当たり、被告発人の渡邊良人を通じて、被告発人の菅　良二市長に約３億円の現金贈賄を行い

、それによって市議会議員が反対意見を言わない様、菅　良二がその収賄資金を以て被告発人寺井政博ら市議会議員を買収し、議会に全会一致の議決をさせていたことが明白と成った。この行為は刑法１９７条に違反する。

 さらに被告発人寺井政博は他の議員に渡す賄賂を独り占めし、他議員には獣医学部誘致に賛成するよう強要していた。刑法２２３条（強要罪）に違反し、議会制民主主義を踏みにじる悪質な行為である。続く

俺は今治市長からカネをもらった・告発状④

俺は獣医学部で今治市長からカネを貰った

内海新聞

告発状

④

平成２９年７月２８日、今治市議会が別宮公民館で開催した第４回議会報告会の質疑の場において、告発人が市側からマイクを渡され「加計学園や加計孝太郎や菅良二市長から一人に付き、

１０００万円の賄賂を貰って居ない者は起立してください」と問うたところ、出席していた１３名の市議会議員で即座に起立した者はいなかった。

 平成２９年７月２９日、前日の告発人がいた報告会に起立しなかった黒川美樹議員に関係者が「賄賂を貰っていないのになぜ起立しなかった？」と問うたところ『議会の雰囲気というのが有り自分の意見や行動が自由にできないようになっている。潔白な人を自ら起立させないようにしているので、自分も立てなかった』ということであった。そのため同議員に対しては、告発対象から外した。

 しかも、７月２７日の松山地検への告発に於いて被告発人として対象になっている松田敏彦議員についても、関係者が聴き取りをしたところ、「議会の雰囲気があって自分から潔白だと言えない。仕方ないんで自分は告発対象者のままでいい」と話したという。

両議員の話により、７月２７日分の告発状（その後７月３１日訂正して再提出）における被告発人寺井政博らによって両議院に対する強要行為が行われていることが判明した。これは刑法２２３条（強要罪）に違反する。

 そのため、平成２９年８月１日、告発人は計１２名の市議会議員を贈収賄で松山地方検察庁に告発した。これによって贈収賄を認めた今治市議会議員は全部で２５名になった。この行為は刑法１９７条（収賄、受託収賄及び事前収賄）に違反する。

 この事実を告発人はブログやツイッターなどで全国に報じた。すると、爆発的な反響があり、複数の投書が寄せられた。

 また平成２９年８月１日加計学園の元関係者から『加計晃太郎から今治市などの政治家への賄賂は事務局長の渡邊良人が運んで渡している』との証言が告発人に有った。

 平成２９年８月９日、告発人が共同代表を務める今治加計獣医学部問題を考える会（以後同会と表記す）の共同代表の黒川敦彦氏あてに匿名で被告発人らの悪行を告発する文書が郵送されてきた。続く

俺は今治市長からカネをもらった・告発状③

俺は今治市長からカネを貰っていた

（俺の名は寺井政博）

告発状

③

平成２２年から２９年にかけて、被告発人寺井政博は協会職員を自身の選挙活動に動員し選挙ポスター張りなどを行わせていた。この行為は公職選挙法１９９条及び１９９条の２、及び１９９条の３に違反する。

 この際、悪質なことに被告発人寺井政博は協会内に政治連盟なる団体を設置し、選挙名簿への送付及び協会の資産を自身の政治活動の為に横領し、職員に命令して政治活動を行っている。この行為は刑法２４６条（詐欺罪）及び２５０条（背任罪）及び刑法２５２条並びに２５３条（横領罪）及び公職選挙法１９９条及び１９９条の２及び１９９条の３に違反する。

 平成２７年６月４日、被告発人寺井政博は、菅良二と加計晃太郎らと共謀して内閣府国家戦略特区における学校法人加計学園岡山理科大学の獣医学部新設の申請に当たり、複数の当時の市議会議員、及び現職の市議会議員に対し一人１０００万円の賄賂を渡していた。この行為は刑法１９７条（収賄・受託収賄及び事前収賄罪）に違反する。

このことが本当かどうか確かめるため告発人は平成２９年７月２６日、今治市議会が乃万公民館にて開催した第４回議会報告会の質疑の場において「菅良二町長から１０００万円賄賂を貰っていない者は起立してください」と問うたら、杉田澄子議員と渡邊文喜議員だけが起立した。被告発人寺井政博はほかの１２名と共に起立しなかった。

 そのため告発人は被告発人から計１３名の市議会議員が贈収賄の事実を認めたものとして、松山地方検察庁に７月２７日（その後７月３１日訂正して再提出）付で告発した。

 平成２９年７月２８日、松田議員から「今日午後、今治市議らほぼ全員が集まり、７月２６日の議会報告会の情報交換をした」との話があった。

 ７月２７日、告発人が松山地検に告発した件が世論に於いて全国的に予想以上の反響を受けていたため、７月２８日に議員間で口裏合わせをして、隠ぺい工作をした模様である。続く

告発状②

内海新聞

告発状

②

　平成２７年協会の事務所に新事務所（鉄骨構造２階建て延べ床面積約１００平方メートル）を建築する際、被告発人寺井政博は、愛媛県から天下りした参与の松井氏の知人で株式会社日創設計の浜本氏に設計を行わせた。

実際の工事は、合い見積もりの形態を取って、前回の事務所改修工事を行った松山土建株式二会社に選定し施工させた。

 しかし、この建設見積もりは、市価の２倍の６０００万円以上となっており、被告発人寺井政博の寺井建材に工事資材を発注する形で、本来の価格との差額分３０００万円近くを着服した。この行為は刑法２４６条（詐欺罪）及び刑法２５０条（背任罪）

及び刑法２５２条並びに刑法２５３条（横領罪）に違反する。

 そして自分が今治市議会議員、並びに協会の会長であるという地位を利用して、平成２２年より自分の支持者の親戚縁者を協会に縁故採用するようになった。

平成２９年現在、退職者も含めてその数１０名である。その手口は公募採用とするが、実際は自分が縁故採用する人物が採用試験の点数が低く採用基準にまるで満たなくても、面接時に高得点にして合格にさせるというものであった。

 そして被告発人寺井政博は、平成２２年から２９年に至るまで市議会議員としての公務出張時、同時に協会の出張もしたことにして、今治市及び協会の２ヵ所から出張旅費を二重に請求し着服していた。

またこれに疑問を抱く協会職員がいても被告発人寺井政博の縁故で採用されているため、着服を拒否できず、また協会職員間でも被告発人寺井政博の一連の悪事の数々を隠蔽するための強要行為が日常茶飯事となっていた。

この行為は刑法２２３条（強要罪）及び刑法２４６条（詐欺罪）及び刑法２５０条（背任罪）刑法２５２条並びに２５３条（横領罪）に違反する。続く

オレ獣医学部に絡んで今治市長からカネをもらったんだよ

内海新聞

８月２１日

「俺、今回の誘致で市長からカネを貰ったんだよ」

『国家戦略特区特別委員長がついに告発された』

＊

検察への告発状第４弾が出ました！

読むと汚職の酷さがすごいですね。

安倍首相が平成２５年から今治市議に『指示』までしていたことが判明しましました！！

＊

検察への告発状第４弾が出ました！

読むと汚職の酷さがすごいですね。

安倍首相が平成２５年から今治市議に『指示』までしていたことが判明しましました！！

＊＊

                                   告発状

告発人

被告発人　　寺井政博（愛媛県今治市議会議員）

　　　　　　　　菅   良二（愛媛県今治市長）

　　　　　　　　加計晃太郎（加計学園理事長）

　　　　　　　　渡辺良人　（加計学園事務局長）

下記の通り被告発人などの行為は、収賄罪（受託収賄罪及び、事前収賄罪）及び強要罪、及び詐欺罪、　及び背任罪、及び公職選挙法違反に該当するので、処罰を求めたく告発します。

記

 告発事実

被告発人寺井政博は平成１８年より今治市内にある寺井建材の代表取締役をしている。そして平成１７年より、被告発人寺井政博は公益社団法人愛媛県浄化槽協会（以後「協会」と表示する）の会長に就任した。

 平成２３年２月２３日から平成２４年２月２３日まで被告発人寺井政博は今治市議会新都市開発整備特別委員会の委員長に就任すると加計学園の岡山理科大学獣医学部新設があるという重要な機密情報について

『おれのおかげ』『知事や、誰とは言わないが日本で一番偉い人に頼まれてやっている』と、獣医学部の新設を安倍晋三の指示により自分が獣医学部の誘致を行っていることを周囲に自慢し、機密情報を漏えいしていた。

なお、平成２９年２月２８日から被告発人寺井政博は市議会国家戦略特区特別委員会委員長に就任している。②へ続く

 

やはり甲子園には魔物が棲んでいる・・・

やはり魔物が棲んでいる甲子園

仙台育英が大逆転

＊

　「ドラマは俺たちが作るんだ。最高の舞台じゃないか！」１点リードされて迎えた９回裏・仙台育英佐々木順一郎監督（淳から改名←永人）は、そう言って打席に向かう選手を送り出した。

２死走者無し、「９割くらい諦めていた」と言う指揮官だが、ドラマはここから始まった。

５番杉山が中前打で出塁し、さらに２盗に成功。

６番渡部が四球を選び、一・二塁。

途中出場の若山の打球は力のない遊ゴロ、

試合終了と思った瞬間、三塁側アルプススタンドはため息から歓声に変わった。相手一塁手の中川卓也（成功運大凶）がベースを踏み損い、ヘッドスライディングの若山はセーフ、２死満塁となった。

流れは大きく変わった。続く途中出場の馬目郁也（まのめ・いくや＝完全大吉名）の打球は中堅手の頭を超えた。歓喜の仙台育英と泣き崩れる大阪桐蔭。数分前の双方の立場が逆転したシーンとなった。

『夢みたい。嬉しいを通り越している』（佐々木監督）。

１９９５年から途中休養もありながら、約２０年チームを率いている普段は冷静な佐々木監督も興奮気味。

『本気になれば世界が変わる』と常に選手に言い続けて来た言葉が現実となった。

『今年は強くない』と言い続ける佐々木監督だが甲子園で勝つには実力と共に〈目に見えない“何か”〉が必要。過去２回夏の大優勝旗に手が届かなかった仙台育英だが宮城大会準決勝で東陵高校と延長１５回２－２で引き分け、再試合を勝ち抜くなど今年のチームはその“何か”を持っている。