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安倍晋三の目に余る拉致被害者政治利用・最終回

安倍晋三の目に余る拉致被害者の政治利用

最終回

「拉致を使ってのし上がった」にブチ切れ

 安倍が自慢する体を張って「拉致被害者を国内に留めた」という逸話も怪しい(怪しいどころか全くの嘘である・安倍は当時約束通り北朝鮮に返すことだけを考えていた←永人)

 家族会事務局長だった蓮池 透氏は15年10月の本紙『注目の人特別インタビュー』で『安倍晋三さんの手柄というのは全然違います。北に帰国しないことを持ちかけたのは私で、最終的に弟の薫が決断した』と指摘。

 そしてこう語っていた。「『拉致の安倍』を売り物にして、官房副長官から総理へ駆け上がったのに、拉致を政治利用しているだけじゃないか。そんな疑問すら浮かびます。

 蓮池氏の著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』には次のエピソードが出てくる。14年の総選挙で蓮池氏の地元。新潟2区で劣勢だった自民党候補の応援演説に安倍晋三が訪れた。

 演説会には薫氏が招待されたが、多忙を理由に断ると両親が駆り出されたという。会場で安倍は、『拉致被害者、蓮池薫さんのご両親も来ておられます』とアピール。

籠池氏の母は『結局、安倍さんの出汁にされただけだね』と嘆いたそうだ。

 昨年1月の衆議院予算委員会で民主党の緒方林太郎議員(当時)に『安倍首相は、拉致を使ってのし上がったのでしょうか』と質問されると安倍は『議論する気すら起こらない』とブチ切れた。

 人間は本当のことを言われると怒るものだが、安倍晋三も例外ではない。

 「何一つ結果を出していないのに『ゴマカシ』と『スリ替え』で国民をけむに巻き、見せかけの成果を強調する『マヤカシ政治』。

 安倍政権は一事が万事、この調子で最も倫理に反する形で表れているのが被害者家族に期待を持たせて進展ゼロの拉致問題なのです」(五野井郁夫氏)

散々政治利用しながら、被害者家族には寄り添うフリ。

自分ファーストの冷血首相の嘘・ごまかし・偽善の姿には吐き気すら覚える。 終わり

 

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安倍晋三の目に余る拉致被害者政治利用③

安倍晋三の目に余る拉致被害者の政治利用

北は安倍とは絶対に交渉しない

 当時、官房副長官だった安倍は、「一時帰国」の名目で帰ってきた拉致被害者を北に返すのを、強硬に反対して止めたと訴えている。

 自身のフェイスブックでも小泉訪朝の立役者で当時、外務省アジア大洋州局長だった田中 均氏を〈彼に外交を語る資格がない〉と罵倒。田中氏が5人を再び北に戻すよう主張したのを引き合いに、〈あのとき田中均局長の判断が通っていたら5人の被害者や子供たちはいまだに北朝鮮に閉じ込められていたでしょう。外交官として決定的判断ミス〉とコキ降ろしたこともある。

「安倍首相には田中局長の外交姿勢が弱腰に見えるのでしょうが、首相が常に言うとおり、『政治は結果が全て』です。この5年間拉致被害者の現実は何も変わっていません。

  安倍首相が本気で拉致交渉に取り組むのなら、この問題で最も成果を上げた田中氏にアドバイスを求めるのが筋。弱腰外交を、批難するのは拉致問題で成果を出してからにしてもらいたい」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)。

 北は一時帰国を反故にした安倍を『将軍様に恥を掻かせた』と恨んでいるという。外交関係者の間では、「北は、『安倍政権とだけは絶対に交渉しない』と中国にも米国にも伝えている。

 そのことは安倍首相本人も知っている」とさえ言われている。この政権が続く限り、北は恐らく拉致交渉に応じることはない。続く

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安陪晋三・目に余る拉致被害者の政治利用②

安倍晋三の目に余る拉致被害者の政治利用

被害者家族もうんざりの政治パフォーマンス

 政治評論家の森田 実氏はこう言った。

「本来は拉致問題を抱える日本こそ、北朝鮮との対話路線をうったえなければならないのに、安倍首相は『対話は無力』と決めつけ、制裁強化を叫ぶのみです。

 強硬姿勢が問題解決を遠ざけているのに、被害者家族をトランプ大統領の前に引っ張り出し、自身の人気取りのパフォーマンスに利用するとは言語道断です。

 政府に拉致交渉を預けている手前、被害者家族も政治利用されていることを知りながら、安倍首相には従わざるを得ない。

 そんな立場は重々承知で、被害者家族を政治利用するだけの安倍首相は人の道に反しています。横田夫妻をはじめ、被害者家族が実に気の毒です」。

 何故どのメディアも被害者家族が政治利用され続けている実態を批判しないのか、摩訶不思議である。

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 第2次安倍政権の発足から5年間、拉致交渉は1ミリたりとも進展せず、むしろ後退している。14年5月に北朝鮮が拉致被害者らの調査を約束するストックホルム合意に至ったものの、北の核実験や弾道ミサイル発射を理由に16年2月に日本があらたな独自制裁を決めると、北は再調査の全面中止を一方的に宣言。

 合意内容で日本は『独自制裁の解除』を約束していたから、新たな制裁は、合意を破棄したに等しいとの言い分だ。この時も安倍は、「これだけの挑発行為を行ったからには、今まで通りとは決して行かない」とイケイケだった。

北に合意を守る気が有ったかは疑問だが、安倍の場当たり的な圧力路線が付け入るスキを与えたのは間違いない。

「拉致問題は安倍内閣の最重要課題」と意気込みながら、いかに口先だけで、戦略が描けていないかが良くわかる。

結局、拉致問題が最も進展したのは、15年前、02年9月に当時の小泉首相が訪朝し、金正日総書記に拉致の事実を認めさせた上に謝罪させ、被害者5人の一時帰国を取り付けた瞬間である。続く

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安倍晋三の目に余る拉致被害者政治利用

安倍晋三の

目に余る拉致被害者の政治利用

日刊ゲンダイ・11・20

一事が万事・口先冷血政権の場当たりとゴマカシ

またしても、国会の所信表明で拉致被害者を出してきたが、圧力一辺倒でどうやって取り戻すのか。はっきりしているのは、この政権が続く限り、北は絶対に交渉に応じないことだ。

 特別国会の召集から17日。安倍首相がようやく所信表明演説を行った。演説の原稿は約3500字と前回2016年9月の約7300字から半分以下に減り、安倍内閣では最も短い。内閣支持率が急落してから繰り返してきた『丁寧な説明』や

 『謙虚さ』の言葉もなく、従来の叙情的なエピソードの挿入もない。やる気ゼロのあっさり演説からも“もり・かけ疑惑”の追及から逃げたがり、よっぽど国会を開きたくないのだな、と安倍の心情がひしひしと伝わってきた。

 それでも安倍が忘れなかったのは、先のトランプ米大統領来日時における拉致被害者家族との面会アピールだ。『トランプ大統領は、ご家族の思いのこもった訴えに熱心に耳を傾けてくれました。ご家族もご高齢となる中で、拉致被害者の方々が再び故郷の土を踏み、ご家族と抱き合うその日まで、私の使命は終わりません』安倍は得意げに語ったが、北朝鮮への圧力一辺倒でどうやって拉致被害者を取り戻すのか。

  安倍は9月の国連演説で、「対話による北朝鮮問題解決の試みは一再ならず無に帰した』と言い切った。世界各国の代表を前に『北との対話は無駄』と、堂々と言い張る人物が、北と真剣に交渉する気があるとは思えない。

本気で解決するつもりがないのなら、被害者家族をトランプに引き会わせたのも『拉致の安倍』を強調する為のプロパガンダに過ぎない。そもそも被害者家族をトランプに会わせることで、拉致問題が解決するのか。安倍はトコトン拉致問題を人気取りに利用しているだけなのだ。

 「対話による解決」を求める切実な思い

さすがに横田夫妻も安倍の薄汚い魂胆には気づいているのだろう。めぐみさんが拉致されて40年目を迎えた15日の会見で、母親の早紀江さんは、次のように複雑な思いを吐露していた。

 「政府の方々は必死で国家の為に働いていると信じるが、解決にこれだけ時間がかかると、『本当に信じて良かったのか』という思いが家族の中にも有ります」

「被害者には元気でいてほしいので、安倍総理とトランプ大統領が何とか戦争が起きないように考えていただき、ギリギリのところで良い知恵が与えられて解決に向かってほしい」

慎重に言葉を選びながらも北との戦争に結びつきかねない『圧力一辺倒』ではなく『対話による解決』を願う切実な気持ちが感じ取れるではないか。続く

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