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70・自民党から民主党、小沢氏謀殺の系譜

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自民党から民主党、小沢謀殺の系譜

 小沢氏が反感を抱かれるのは自民党幹事長に就任してからである。その多くは「自社55年体制」という、政権交代なき旧システムに安住(あんじゅう)してきた人々である。

第一章で詳しく述べたように、それは小沢氏が古いしがらみの政治を断罪し、そこからの脱却を提唱したからに他ならない。

小沢氏は、「日本を改造、再生するためには旧システムを根本から改める」というゆるぎなき政治信念を持った真の改革者であるから嫌われるのである。

 しかし、小沢氏を政治の世界から「排除」さらにはその「謀殺を企図」するまで忌み嫌うとなると、それなりの強い動機が必要である。

 「謀殺」はともかくも、単なる「反感」から「排除」にまで動機が高まるのには契機がある。

 それは小沢氏が「有言実行の人」だからである。それによって『嫌な奴だ』と小沢氏に反感を抱いていた多くの政治家が『この男にいてもらっては困る』、つまり「反感」から「排除」へと気分が大きく変わったのである。

 ではこの時期の小沢排除の主犯仕掛け人は誰だろうか。平成元年(1989)8月のポスト宇野宗佑をめぐって総理争いに敗れた橋本龍太郎(凶名)氏か。逆恨みではあったが確かに橋本氏の怨念は強いものがあった。

 しかしその後の小沢氏への自民党内部、それも同じ派閥である旧田中派内部の反感が最も強いことを考えると、私は「自民党最大派閥を継承した竹下 登(凶名)氏が仕掛け人」とにらんでいる。

その経緯と理由は第二章で述べたが、今一度簡潔に言うと、竹下氏が(建前で)首相退陣の置き土産とした「政治改革」を小沢一郎氏(完全大吉名)が有言実行してしまったからである。

 竹下氏にとって、それは国民に対するポーズであって、むしろ竹下氏はそれによって自社55年体制が崩れることを内心では恐れていたのである。

 その後平成4年(1992)10月、自民党内にフォーラム21を立ち上げた小沢氏はやがて党を割って新生党を経て新進党を結成、この過程でも様々な敵対と排除の動きに悩まされる。

 その先兵は、自民党の寝技と裏技の天才、野中広務(凶名)であったり後で小沢氏の理解者となる梶山静六(凶名)であったり、さらにはYKK(山崎拓・加藤紘一・小泉純一郎)の中の加藤紘一(凶名)であったりしたが、その後ろには司令塔としていつも竹下 登氏が控えていた。

 なぜ自民党改革派を自認してきた加藤紘一が改革者の小沢氏の動きをつぶそうとしたのか、それは竹下氏と同じく加藤氏の政治改革が所詮はポーズであって、旧体制維持、安住派(あんじゅうは)だからである。

 それが証明されたのが平成12年(2002)11月の「加藤の乱」というであった 続く

最速復興宮城県民会議主宰・宮城県議会議員齊藤まさみ氏の後援会視察旅行(岩手方面)に、本日一泊二日の予定で行くことになりました。

 よって、明30日の投稿は休みを頂戴し、10月1日に71・「小沢謀殺の系譜・その三」を投稿再開させていただきますので、上記よろしくお願い申し上げます。

2013年9月29日・  吉野永人

 

 

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69・だれが小沢一郎を謀殺するのか。

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第四章・だれが小沢一郎を謀殺するのか

 お待たせをした。

小沢一郎氏がいかに過酷な目に遭わされ、それがいかに理不尽なものであったか、を例証してきたが、いよいよ誰が何のためにそんなことをしたのか。そしてこれからのしようとしているのかを明らかにしようと思う。すなわち謎に満ちた『小沢一郎謀殺事件』は

誰が仕掛けたのか、その特定と割り出しである。

 真相の解明には地道な証拠の積み重ねも大切であるが、一方で、大事件であればある程、「大胆な仮説」と「直感」が決め手となる。そこで私の直感と仮説に基づいて結論の方向性と大枠をあらかじめ明らかにしておく。すでに賢明なる読者はお察しのことと思うが、本件は『単独犯』ではない。

仕掛け人が何人かいて、時に意図的に、時には全くそれと意識せずに「幇助=ほうじょ」する協力者がいる。私はそうにらんでいる。そして複数存在する仕掛け人は、ほぼ目星は付いているが、彼ら同士がどういう関係であるのか、個々ばらばらなのか、濃密な協力関係にあるのか、あるいはこの仕掛け人の中に全体を束ねる黒幕がいるのか、それは今のところ定かではない。

 本章では、これまで集めた情報を再度整理をし、さらに大胆な仮説と直感を駆使して、そこまで踏み込んでみたいと思う。

 まずは仕掛け人候補だが、小沢問題に管孫のある私以外の人々による推理、断定も加えると次のようになるだろう。

①小沢一郎に反感を抱く政治家。

②小沢一郎に反感を抱く官僚、その元締めの検察。

③小沢一郎に反感を抱く財界。特に原発関連企業。

④小沢一郎に反感を抱くマスメディア。

⑤小沢一郎に反感を抱くジャパンハンドラ―

(アメリカの対日エージェント)

では順を追って、仕掛け人候補を洗い出し、最後に彼ら相互の関係をまとめて検証して行こう。

仕掛け人候補その1・ 政治家、

自民党とそれに続く民主党の守旧政治家。

 

自民党から民主党、小沢謀殺の系譜。

 小沢一郎謀殺劇の仕掛け人の第一の候補は、小沢氏と同じ政界の住人、すなわち政治家の中にいる。彼らの一部から小沢氏がいかに嫌われ、反感を抱かれ、ついにはどんな政治的な排除と謀殺の憂き目にあったかは第二章、第三章で詳しく述べた。

ここでは、具体的な経緯とエピソードは端折らせて貰い、協力者,賛助者を含め、小沢一郎謀殺劇にかかわった人物を特定し、その動機を洗い出す.顧みると、首謀者と思しき政治家たちは時代と共に入れ替わり、動機もまた変化している。

 小沢氏が昭和44年(1969)に初当選して政界入りし、平成元年(1989)、自民党幹事長になるまで、27歳から47歳までの約20年間は、先輩後輩同僚の政治家から嫌われたり、反感をもたれたことはなかった。 続く

 

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68・消費税増税は『自殺促進政策」

 

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消費税増税は、『自殺促進政策だ』

 『いじめ政治を続ける民主・自民・公明・三党がついに消費税増税法案を通してしまった。その裏には名優三国連太郎も驚く野田首相の詐欺的演技があって、元弁護士谷垣自民党総裁がコロリと騙されてしまった。

 谷垣総裁が突然に仕掛けた「消費税増税関連法案の成立を人質とした、国会中の衆議院解散の確約』の三文田舎芝居で野田首相は『近いうちに』とごまかし、

ユルフンの谷垣総裁の思惑は、「真夏の夜の夢」となった。

8月10日には、「消費税増税関連8法案」が参議院本会議で可決成立した。民主・自民両党からの、造反もあり、政局の火種は残った。

 消費税増税が決まった途端に、各メディアは、国民の暮らしがどうなるか、消費税増税による国民生活への悪影響などの特集を始めた。

 毎日新聞は『負担増の社会――消費税10%へ』

と題する連載で

『雇用悪化。貧困化する30代』

『震災で転職、収入半減』

『もう家を売るしか・・・』の小見出しを掲げ、

消費税増税後の低所得者の悲惨さを描き出した

(8月15日付朝刊)

 さまざまな欠陥のある消費税制度を改善もせず、大企業には影響させず、社会保障に充当する分を転用して

『ばらまき土建事業(国土強靭化事業=10年間で200兆円規模、公明党は100兆円規模を主張)』に活用する、との自民・公明両党の要求を呑んで最悪の消費税増税関連法の成立である。

 おそらく、このまま施行となると、懸命に働く中小零細企業や、商店主、非正規労働者などの低所得者を自殺に追いやることになりかねない。

 こんないじめ政治は戦後にはなかった。

間の救済を信仰しているはずの公明党国会議員が、このような不正議の消費税増税に賛成するとは信じられないことだった。

 民・自。公3党のマニフェストには『自殺促進政』はなかったはずだ。

しかし、国民はまだあきらめてはいけない。この法律の施行は、平成26年4月1日からである。廃止を主張する国会議員が多数を得れば、『廃止法案』を成立させることができるのだ。(平野さんに言いたいが、代表選でムサシによる不正選挙が行われ、衆院選でも当然行われることは我々でも予想出来た。反消費税、反原発の世論が圧倒的だったからだ。平野さんは予想できなかったのだろうか・・・不正は明らかに行われた。

衆議院選の自公勝利が増税計画の最終段階で財務省はそこまで計画していたと思う←永人)

 

さらば民主党小沢新党結成へ

こうした野田政権の裏切りと自壊を見て、ついに小沢民主党元代表は、民主党に見切りをつける。

 『野田民主党は政権交代をした民主党ではなくなった。民自公の3党合意は国民が政策を選ぶ権利を奪い、民主主義の根源を覆すものだ』として

 衆参国会議員50名と離党届を提出、新党を結成する方針を表明。新党を立ち上げることになるのだが、そこからの動きについては次の次、第五章で述べるので、今しばらくお待ちいただきたい。

「第4章誰が小沢一郎を謀殺するのか」へ続く。

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67・国民の生命を犠牲にする野田政権

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国民の生命を犠牲にする野田政権

 政局の主軸は、衆議院の社会保障・税特別委員会の自民党増税派の動きになった。彼らのシナリオは、自民党から財務省が作成した修正案を6月中旬に提出して、消費税関連法案の採決を野党から要求する。

その狙いは野田政権を助けることではなく、民主党を潰すことにある。

 野田首相はそれを分かった上で採決していくだろう。

そして参議院での審議時間確保のために約1カ月の会期延長を強行して、消費税増税法案を成立させ、衆議院を解散する。

このシナリオが政局の中心になると思われたが、彼らの思惑通りにはならないだろうとも予想された。要するに政局は、消費税増税をめぐり、自民党も民主党も想像を超えた「ぐちゃぐちゃ」になる。

私の説明に小沢氏は『日本の政治がグチャグチャになっても、世界の混乱は待ってくれない。日本に良質で信頼される安定した政治をつくらないと、世界がおかしくなる。そのために私心を捨てて臨む』と力強く語った。

 民主党を改革して原点に戻すのか、新しい結集を目指すのか、すべては状況次第だった。小氏の目線は日本の安定を通じて世界人類の福寿を志向した。

 各国で起こっている財政悪化の根本原因は悪質なマネーゲーム資本主義にある。これを是正しない限り、いくら消費税増税しても問題の解決にはならない。

 『これまでの政治弾圧、政治捜査、政治裁判などさんざん苦難があったが、これからの道を開くため、天からの宿命だったんですなぁ』と私が言うと、小沢氏はニコッと笑って頷(うなず)いた。

大飯原発の再稼働

国民の生活どころか、生命が危なくなってきた。2012年6月8日野田首相は記者会見で「関西電力大飯原発」の「再稼働」を『国民の生活を守るため』

として政治判断した。「財界を守るため」の本音を『国民の生活』と嘘をつくことが、野田首相の政治信条のようだ。

安全対策の基準を先送りし、安全設備も不十分のままの、なし崩しの再稼働である。

何より、福島原発事故の緊急対応も放置したままで、再び事故を起こさない規制法も未成立のままだった。

原発の安全性を国民が納得し、信用させることが再稼働の前提である。福島原発の放射能被害は、帰郷できない人をどん底に落としたまま放置し、まともな被災対策など行われていない。

除染という名目で、税金を使って新しく危険な放射能廃棄物を増産しているのが実態だ。

 私たちのグループが研究している『放射能低減化の研究』に対して、政府原子力機関の幹部は『放射能が消えると困る!』と言い放った。

 野田政権は20世紀にできた原発資本主義を改革する気は全くなかった。20世紀資本主義のシンボル、安全性を確保しない原発の存在を前提として。

 放射能から「生命」を守る保障のない政治は人類の敵だ。

 野田首相は日本人の生命を犠牲にしてまで

『消費税増税』と『原発再稼働』を断行しようとした。  続く

 

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66・小沢を切るかきらないか―消税論議の内実

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小沢を切るか、切らないか――消費税論議の内実

仄聞(そくぶん)するところによると、二人の極秘会談には財務省の幹部(斎藤事務次官←永人)がかかわっていたとのこと。これが議会民主政治国家と言えるのか。

 野田も野田、谷垣も谷垣だが

こんな不条理に手も足も出せない与野党の政治家が、永田町にうごめいているのが我が国の悲劇だ。

 野田内閣は3月31日、消費税増税法案を国会に提出した。本来であれば政治史に遺すべき、政権交代の総選挙でのマニフェストを破り捨てたわけだ。

 どんなに詭弁を弄しようとも、議会民主政治では絶対に許されない『有権者を騙した』ことになる。

30日夕刻の野田首相の記者会見には、生きた人間の感性はなく、『財務省マインドコントロール』による改造人間の姿であった。

 民主党内では、『国民の生活が第一』の政権交代の原点に戻れとの信条のもと、政務三役四人と執行部十数人が辞表を提出した。国民主権という憲法原理を考えれば当然のことだった。

第二波・第三波が続くであろう。これらを造反と言ってはならない。ことの本質は野田首相が『国民に造反』したのだ。

 問題は野田首相が反省し、議会民主政治政権交代の原点に戻れるかだったが、絶望的になった。

政局は政権交代した民主党と自民党との対立ではなくなった。消費税増税をしないと公約した民主党と増税すると公約した自民党が対立する政局ではない、ということだ。

消費税増税に生命を懸けるという野田民主党政権に対決する自民党は、『消費税増税に反対する小沢を切れば増税に賛成してやる』と野田首相に迫った。

この構図は、消費税増税をめぐる政策論議ではなく、

『小沢』を政界から切るか、切らないかの論議である。

なぜこうなったのか。その理由は消費税増税に対する世論の反対にある。

 生命を懸けて野田政権の消費税増税を支持する「巨大メディアが工作する世論調査」でさえも60%が反対であった。ネット調査では80%以上が増税に反対であった。

 その中で小沢氏を政界から排除すれば、小沢グループが霧散して、消費税増税が実現できるからだ。

 消費税増税について、自民と民主両党が裏交渉を本格化させた5月末、私が「今の政局は質(たち)の悪いずるい自民党と民主党の名を騙(かた)った頭の悪い野田自民党政権の対立と言えます」と言うと、小沢氏は『それじゃあ、米ソ冷戦終結後の自民党政治時代と同じではないか』と。

「そうです。当時と違うのは、日本政治の奥底にある既得権を持つ悪霊が「何か?」を、国民がかぎつけ、それが国民の福寿と国の発展を妨げて来たという事実をようやくわかりかけて来たと思います」と話すと目を閉じて聞いていた。 続く

 

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65・「嘘つきは泥棒の始まり」野田・谷垣極秘会談

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狂気の野田政治

 彼らがなぜこうも狂気の政治をやっているのか。

それは歴史という時の流れに対する、感性を持ち合わせていないからだ。

 映画カサブランカの時代には、人々は難事があっても

『時間が解決してくれる』という思想があった。

ファシズムが荒れ狂っても、デモクラシーが勝利するという楽観主義があった。

 ところが21世紀も10年が過ぎた現在、この楽観論が通用しなくなっている。

『時間のゆくまま』を放置していたなら、独裁主義やフアシズムに支配される国家社会となる。

 野田首相は就任早々の国際会議で唐突に『財政再建のための増税』を言い出した。マネーゲーム屋の仕掛けがあったとしか考えられない。

 かくして「消費税増税ファシズム」に日本国民は攻撃されているのである。こうなれば彼らの悪行を追及し、そのたくらみを、阻止しなければならない。

 「嘘は泥棒の始まり」野田・谷垣会談

2月29日、愛媛県松山市で愛媛新聞社・政経懇話会の講演会を終え、帰宅すると『野田首相と谷垣自民党総裁が極秘会談』というニュースが飛び込んできた。

 公式でも非公式でも要職の政治家が会談を持つことはよくあること。それが「極秘」と言うことになれば

政局や政策に重大な影響が出る場合もある。

肝心なことはそれが露見した時、政治家としてどう振る舞うか、ということだ。

 二人とも異常な態度で『会っていない』と否定したが、多くのマスコミが裏を取り、会ったことは証明されていて、二人が嘘をついていることは明白だった。

 ところで、議会政治で『嘘』をつくことについて、どんな問題があるのか、議会政治の本質にかかわることなので、説明しておこう。

 議会政治はキリスト教文化から生まれたものだ。

議会は教会から社会的教会として分離されたのが歴史である。

したがって西欧では議会で嘘をついたことが分かれば、政治家として失脚する。理由は神を冒涜することになるからだ。

言論と多数決による議会政治は嘘を絶対に許さないことが前提となっている。

 日本には「嘘も方便」という文化があり、国会で平気で嘘をつく政治家が多い。否、上手に国会で嘘をつく政治家は出世が早く、同時に失敗も多い。

 『言うだけ番長』というニックネームをつけられた政治家(御存知の前原誠司←永人)もいるが、これも嘘つき政治家の別名と言える。

『極秘会談』がバレて、記者会見や記者団に『断じて会っていない』と強弁した野田首相と谷垣自民党総裁は、国民に嘘をついたことになる。

嘘を前提に政治を動かすなら重大問題である。 続く

 

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64・野田政権が消費税増税に走った根源的背景

 

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野田政権が消費税増税に走った根源的背景

 平成24年(2012)が明け、なにやら行く手に暗雲が漂っていた。2月5日私が相談役を務めている

『真言宗豊山派 紅龍山布施弁天東海寺』で節分の豆まきに行ってきた。

布施弁天という名で古くから民衆に親しまれているお寺である。弘仁14年(823)に嵯峨天皇が国家安泰の勅願所として、空海に建立を命じた名刹(めいさつ)である。その後。平将門がこの寺の妙見菩薩を信仰し、腐敗した平安貴族政治の改革を目指した場所でもある。

住職初め、近隣の市長さんやお寺の総代さんたちと1200年に亘る「時の流れ」を語り合った。

 午後7時過ぎに自宅に帰り妻と夕食をとりながらBSをつけると、ハンフリー・ボガート主演の『カサブランカ』を放映していた。

ナチスの独裁主義に抵抗する様々な人間の心の葛藤を見事に映画化した作品だ。はるか遠い昔の青春時代に感動して観たものだが、何十年を経ても新鮮に感じる不思議な魅力があった。一人ひとりの人間が、人間としての思想と愛にこだわった生き方を大事にしていた。

それは『自由を阻害する形』が見えていたからだと思う。

現代は、人間の自由を阻む正体が見えにくい。そしてまた、正体を知ろうという人間も少なくなった。

『カサブランカ』の主題歌、『時間のゆくまま』がピアノで流れるのを懐かしく聴いていると、続けざまに三人の記者から携帯に掛って来た。

 用件は小沢元民主党代表の共同通信インタビューで

「造反宣言」をしたとのこと。よく聞くと「革命的改革をしないで、消費税増税をするのは、国民を愚弄するもので、国民に対する背信行為だ」などと発言したとのこと。

 「小沢さんはすぐにでも離党するのではないか」、との問い合わせだった。

「小沢さんがいつも言っていることだ。民主党の理念に造反しているのは野田首相や民主党執行部ではないか。物事の筋道を考えて報道しろよ!」と注意しておいた。ところが翌6日、報道された新聞やテレビでは『小沢氏造反』であふれていた(この頃、どの新聞社やテレビも記者がまともな記事を書いても、上の方が全部ボツにし、小沢排除の記事に仕立てていたようだ。テレビ会社とて同じこと。“野田首相が国民に造反”とすべきところを“小沢氏造反”と小沢氏を悪人に仕立て、事実をすり替えてしまうのである←永人)どう考えても、野田首相の2015年に消費税10%という増税論は政権交代した民主党を正当づけることにはならない。それどころか暴論と言えた。

 消費税増税のために副総理になった岡田克也は、政権公約で『任期の4年間、消費税増税はしない』と有権者国民に約束したことを『増税の法律を制定しない、とは言ってない』との言葉遊びでマニフェストには違反しない、と国民を愚弄した。

 かの中曽根元首相でさえもこんな汚い手法は使わなかった。

野田・岡田という政治家はどこまで卑劣な人間なのか。

我が国が危機的事態で、絶対的に消費税増税が必要と思うならマニフエストを堂々と変更して増税の理由を具体的に明確に説明すべきだ。

野田首相は国民を納得させる説明を全くしていない。 続く

 

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63・消費税増税は亡国の道

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消費税増税は亡国の道

 東日本大震災や、福島原発事故の被災者の生活が元に戻る目途もない。世界の金融危機が、日本のデフレをさらに深刻にさせている状況は平成9年の比ではない。

日本経済をどん底に追い込むのは必至だ。

消費税を払わない新聞社や、いったんは払ってもいろいろな制度で還付を受けられる大企業だけが影響を受けない仕組みを放置してよいのか。

 赤字財政を放置できないという論はその通りだ。財政再建は大事なことと私も思う。

しかしよく考えてほしい。財政赤字を解消するための消費税増税なら、財政が恒常的に正常化することは絶対にない。

 財政赤字の解消は、『その原因を改革することが必要』だ。テレビタレント出身の女性大臣がやっている事業仕分けなどどんな言辞を弄しようとも、財務省作のシナリオを読んでいるにすぎない。政権交代の総選挙で公約した『総予算の組み換え』をどうしてやらないのか。

予算編成権を手離したくない財務省の振り付けで踊っているのが野田政権だった。

 世界規模の金融パニックが起きて、国債の金利が上がったら、日本も財政破綻だ。だから消費税増税で財源を確保しておく。バカも休み休み言え。

 財務省や日銀の責任回避のために、消費税増税をすると言うのか。

 財源は「総予算の組み換え」と、「節約」で捻出可能だ。それに民間の埋蔵金『休眠口座』も立法処置で活用できる。

 結論として言いたいことは、20世紀の福祉社会を前提とした消費税増税はやめるべきである。社会保障に経費がかかるから増税と言う論は、財政赤字のための増税論と同じである。

 21世紀の資本主義をどういう形にするか、その原点をなぜ論じないのか。そのうえで、公正・公平な総合的税制改革を断行すべきだ。

米国マネーゲーム資本主義をモデルにする野田政権では、日本国民を「亡国の道」に誘うことになる。

 『国民の生活が第一』の“共生資本主義社会”を作ることが急務だ。  続く

 

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62・「消費税増税」のために飼われた野田ドジョウ

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「消費税増税」のために飼われた野田ドジョウ

 野田首相と菅前首相の違いは、菅が財務省に洗脳されたのに対して、野田は財務省の汚泥で育成された『ドジョウ』だ。どちらも民意を冒涜したことは同じだが、野田首相の方が質は悪い。

 野田首相は『平成24年に消費税増税法案を国会で成立させた後、衆議院を解散して民意に問う』と言いう国際公約をした。

 この発言は議会民主政治の本旨を冒涜するものだ。

政権交代の総選挙で「消費税増税を4年間やらない」と公約したが、前年7月の参議院選挙で菅首相はその公約を反故にして、10%にすることを提示した。

 国民はこれを拒否し民主党は惨敗した。

「二回(政権交代の時、菅の参院選)の国政選挙」で民意“消費増税反対”は明確に示されているのだ。

 野田首相がこの事実を何とも感じないのなら“政治的精神鑑定”の必要がある。(民意を問えば、国民は、無駄を放置のままでの消費税上げにはいつでも反対なので、民意は問えない。従って先に何が何でも法律で増税を決めてしまい、民意を問えば民主党も自公も拒否され、「小沢の主宰する

党=未来の党」が消費税増税反対、原発再稼働反対、原発10年以内ゼロ・国民の生活が第一などの政策で勝つだろうことは避けられない。

よって、不正選挙で国民から70%支持の小沢主宰の党と、利用価値のなくなった民主党を粉砕する。

 結果、自公に政権を戻し、亜流の日本維新の会と同一会派を組ませて圧倒的多数の自公政権を作る・・・

 2012年12月衆院選でこの通りの不正選挙がムサシを使い、堂々と行われ、安倍泥棒政権が誕生した。国民は無駄放置のままの消費税増税にはいつでも反対なのである←永人)

国民は、早急な消費税増税を拒否しており、憲法原理からいっても、国会で決めてから総選挙で民意を問うというやり方はゆるされなかった。

 野田首相はこの発言だけをとらえても、政治家である前に、人間としての資質が問われる。

 「蚤の心臓・サメの脳みそ」と言うが、『どじょうの脳みそ』を追加しなくてはいけないようだ。

2012年12月2日野田首相は記者会見で消費税増税について、「素案を野党に示し、大綱をまとめる。大綱を踏まえて、法案提出の準備に入る。

増税の時期、税率などを含め、なるべき素案や大綱の段階で具体的に明示したいと思う。あくまで年内をめどに素案や大綱づくりに進んでいきたい」と述べ、

「消費税増税の捨て石になる」とまで言い切った。

 なぜこうまでして急ぐのか、消費税増税を急げば亡国の道になる。

その理由の一部を述べておく。

 平成9年に消費税を5%に上げた時の歴史を学んでほしい。金融危機と重なり、国民生活を苦しめて自殺者を増やしただけではない。期待した総税収を減らしたうえに、

橋本政権は参議員選挙中に「減税」に言及し、自己破たんした。 続く

 

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61・TPPにのめり込む野田首相・2

61・

TPPにのめり込む野田政権・2

率直に言って、20世紀に役割を果たしていた『分厚い中間層が存在した福祉社会』という資本主義社会は、北欧の一部を除いて存在していない。

 ほとんどの先進資本主義国で、20世紀に機能した潮本主義という「国の形」は破綻したと考えるべきである。したがって21世紀と言う情報社会に相応しい資本主義の在り方を創造するのが、今を生きる私たちの責務である。

 全く歴史観と言うか、時代の大変化を自覚していないことが混迷の原因である。

これまでの20世紀型資本主義の時代では、排他的な競争をしても敗者はそれを挽回する余裕があった。それが21世紀も20数年を経て、米国はマネーゲーム資本主義の悲劇を繰り返している。

 野田首相が「断固として守り抜く」と発言した事柄を崩壊させて、米国のマネーゲーム資本主義で、日本を支配しようと言うのが、TPPの本質だ。

 おそらく、日米間の交渉事を仕切っている中心人物は

『潜在的占領植民地感情=ポスト・コロニアリズム』に呪縛されている官僚・知識人であろう。彼らの振り付けで踊らされていたのが野田首相の実像だと思う。

 各種世論調査を見ても、民主党の支持率が急速に下がった。その原因は「国民の生活が第一」の理念を踏みにじった政治を民主党政権(菅・野田)が続けているからだ。

 APEC首脳会議後の野田首相の二股膏薬発言をTPPが一気に拡大するきっかけになったと評価する雰囲気も作り出された。とんでもないことだ。

 米国にとって「飛んで火に入る夏の虫」となった日本にとって、絶対に日本が了承できない要求が突きつけられた。

 対日要求文書の中に「KANPO(簡保

KYOSAI(共済)」という文字が入っていると、この時点で早くも報じられていたのだ。続く

 

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