日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
総選挙は安倍政権の策略通り・最終回
総選挙は安倍晋三の策略通りに
最終回
小池は宰相の器に非ず
*
小池百合子は1996年からの小泉政権(この男がアメリカの下僕の代表にされて日本国民の大切な郵貯、簡保の資金をアメリカに差し出した。郵政民営化という)の時に子家百合子は防衛大臣をほんの2カ月か務めた。
その時にワシントンのホワイトハウスでコンドリーサ・ライス国務長官(黒人女性・アホのブッシュ大統領のお守り番で愛人)と話し合ってコンドリーサ・ライスが自分の姓がご飯・お米(ライス)だからと小池のことを『マダム・スシ(寿司)』と呼んだ。
小池はこの女から、のちに凶暴なヒラリーが大統領になった時に、日本の初の女性首相になって『一緒に戦争しましょう』と計画通りに育てられたのだ。
小池百合子はこの時に、幸せの絶頂でなんと首相の小泉のことを『あなた』と呼んで、彼女お手製のお弁当を小泉に閣議の前に持参した。
周りはのけぞった。小泉は、極めて不快そうな顔をしていた。本当にあったことだ。
これらのことは、首相番の新聞記者たちに目撃されている。記者たちは全員知っている。が、誰もずっと書かないままだ。
男も女も性欲はあるのだから、特に権力者になった女たちはどんどん男に似てきて性欲が強いから、好きなようにやらせればいいのだ。
この後、小池の変心・変身が起きた。
ここで小沢一郎の野党統一が壊されて、希望の党から排除され、無所属で出るしかない議員たちが多く出た。それが急遽立憲民主党にまとまった。
そして今、何とかここが50議席を取った。無所属を合わせれば、60議席になるだろう。私は9月28日まで日本国内の政治を追いかけて居なかったので、あの時一気に急激に起きた変動をきちんと分析できなかった。
ようやくこの構図がわかったのは、10月5日ごろだ。だがこの時にはもうこのまま突っ込むしかなくなった。
小沢一郎が周到に準備した「日本にもあるべき二大政党政権交代体制へ向けての野党勢力の結集」という戦略が安倍晋三たちに見抜かれて解散という先制攻撃を受け、今回の総選挙結果は前回と同じ自民党大勝で変化なし。
日本国民が深いところで北朝鮮の核ミサイルへの恐怖感情でぶるぶる震えている。この民衆の弱さで知恵と知識が足りないものだから、安倍晋三たち悪人の権力者たちに頼ったという要因が、大きく外側にある
民衆は何時もまじめで健気(けなげ)だがか弱い。強い立派な指導者が出てこないとすぐに騙される。自分たちが直接脅されると弱い。
麻生太郎は北朝鮮のおかげで勝てたと言ったが、国民を余りにも馬鹿にしすぎているではないか。
終わり
総選挙は安倍政権の策略通り④
総選挙は安倍晋三の策略通りに
④
愛人小池に小沢を裏切らせた小泉
*
9月17日に突如安倍晋三が衆議院解散を言い出した。その理由は『小沢一郎が共産党までを巻き込んだ選挙区割りによる野党統一戦線を築き上げそうだ。その前に先制攻撃をする』ということだった。
小沢一郎が営々とこの5年間野党の各党派を回り、指導者たちを説得して野党が団結し統一候補を全国のすべての選挙区に出せれば、国民有権者がこのことを深く理解して応援してくれるから必ず自民党を政権から追い落とすことができる、と動いていた。
そこで小池百合子と前原誠司を上手に使ってこの野党の統一の策をずっと練っていた。
小沢戦略は、社民党や共産党にまでそのウイングを広げていた。それをようやく、やっとのことで実現しようとしていた矢先に安倍晋三たちがこのことに感づいて、それで衆議院の解散権の乱用である憲法7条(天皇の国事行為である)の3項
『内閣の助言と承認で国会を解散する事』をまたしても悪用して騙し討ちの今度の選挙となった。
だから9月27日までは何とか民進党を希望の党に合流させ、全国で野党統一で候補者を一本化して自民党にぶつける。そうすれば自民党に勝てる。という小沢戦略で何とか動いていた。
ところが、9月28日より、小池百合子の周辺から『排除の論理』が出てきて、民進党を丸呑み合流する話が消えた。
この排除の論理を一番嫌って残念に思ったのは日本国民自身だった。日本の庶民、大衆がこのことを一番厭がっていた。
私はこの言葉を自分の周囲の庶民から直接拾った。
国民が一番、大きな真実をよくわかっている。
『どうしたらいいかは国民にこそ教われ』だ。
おそらく小池百合子に対して強力な説得・強要が働いていた。
『お前は小沢に騙されている。いいように使われているのだ』と聞かされた。
この排除の論理が起きて希望の党に民進党が丸ごと合流する事での、大きな野党のまとまりが消えた。
私、副島隆彦ははっきりと書く。小池百合子にこのように『小沢に騙されるな、お前は頭が足りないんだ』と叱ったのは、小池百合子と昔から愛人関係にあった小泉純一郎だ。
この男は一匹狼でアメリカの手先を忠実にやって生きてきた。本当に悪い奴だ。
小池百合子は小泉が首相だったときに時々官邸の中にひそかに消えて行った。続く
総選挙は安倍政権の策略通り③
総選挙は安倍晋三の策略通り
③
それでも小沢一郎を支援し応援する
副嶋隆彦
*
それよりは、世界に先駆けて作られた「私たちはもう戦争はしません。絶対反対です。軍隊なんか要りません」という憲法(国家の最高法規)なのだからこれを大事にしてこれからも護って行けばいい。
私は先日の定例会で「私は女たちの肩を持つ。女たちは何があっても絶対に戦争反対だ。この考えは正しい。男は周りから圧力がかかるとすぐにふにゃふにゃになって現実はそうはならないんだよ、と上からの圧力に敗ける」と言った。
軍隊なんかなくても国はやっていける。いくら指導者がコロコロ変わっても国はやっていける。強い国家なんかにならなくてもいい。国家権力はなるべく消えて行けばいいのだ。
河村たかし名古屋市長が言っていた。「誰が市長になろうが県知事になろうが、バスや電車はちゃんと動いているがや。ゴミ収集車も動いているよ」と。ほんとだと思う。
国家や役所の権限を強化しようとする力は全て間違いだ。国家、国などそんなに強くなくてもいい。ベルギーやオランダのような国は果たして国家なのかわからないぐらいになっている。
それぞれの都市機能が充分動いていれば、それで国民生活はいいのだ。
それから小沢一郎が『国連軍の指揮下に入って、世界平和の為に奉仕する為の軍隊を持つ、に憲法改正するのに私は賛成する』と言っても、私、副島隆彦は「いいや、何があっても憲法改正に反対。今のままでいい」だ。
私は自分がその中に含まれる自国の政治予測はどうもうまくいかない。自分の意思と決断がどうしてもその中に入る。そして闘いたくなる。
安倍晋三をとにかく引きずりおろすべきだ、という主観、願望が先走った。それで予測を外した。これは日本国民の多数意思だ。私はそれに従う人間だ。アルル君と古村君の冷静な予測の方が当たっていた。
それでも私は小沢一郎の戦略の勝利を支援し応援しなければ済まない立場だ。 続く
総選挙は安倍政権の策略通りだったしかし現状のままだ
総選挙は安倍晋三の策略通りだった
しかし現状のままだ
副嶋隆彦
*
副嶋隆彦です。今日は10月23日です。今午前8時半だが東京の大風はかなり収まった。北関東はまだかなり激しい風が吹いているだろうが、昼にはもう何事もなかったかのようにきれいな青空に戻るだろう。
陸に上がった台風は下から水(23度以上の温水らしい)を吸い上げることが出来なくなって、前方の秋雨前線以外では大雨を降らさない。私の長年の経験では、東京に近づいた台風は大都市の強い人工熱に敗けて急速に衰えるようだ。
**
総選挙は、安倍自民党の策略通り、自民党284議席で前回と全く同じ数字だ。これで安倍晋三は自信を持ってこれから最低1年は政権を続ける。連立政権の公明党は5議席減って29議席のようだ。
以下の朝日新聞の記事にあるように前回同様憲法改正の発議が出来る衆議院の総議員の3分の2(310議席)を与党で取ったから、この発議をするかと思ったら安倍首相はそれはしないだろう。とてもそんなことができる状態ではないと自分自身がよくわかっている。
『発議のその形』だけ作って自分はもう首相を辞めたいのだ。この男は極めてズルイ人間だがもう元気の元(もと)が切れそうになっている。
憲法9条を改正して一体どういう条文に変えるというのか。でどうせ日本人はまとまらない。
今の憲法9条を全部消してそれを『国の危難に対応する為、世界の現状に合わせて国軍(あるいは自衛のための軍・戦力)を持つ。その他のことは法律で定める』と書き換えてもどうも収まりが悪い。
私は先週の定例会で憲法9条の条文がどれ程何重にも頑丈に改正できない様に初めから米国の意志と計画で作られているかということを説明した。
憲法9条の条文を本当に自分で書いて入れたのは、マッカーサー大将その人らしい。ケロッグ・エブリアン条約(不戦条約・この地上から戦争をなくそう条約)の条文を手本にした。続く
小池内閣構想は水物に終わった
小池百合子内閣は水物に終わった
(与野党1対1なら自民の負けだった)
*
野党の結集を図られたら間違いなく100議席以上は失うであろうことを自民党独自の調査で分かった二階俊博は「解散をなかったことに出来ないか」と真剣に悩んだ。
安倍晋三も動揺し、勝敗ラインを233議席と大幅議席減を覚悟した。
*
小池百合子は、もうこの選挙は『希望の党』で勝てると踏んだ(ここで自分が夢見た総理への道が開けたと錯覚したのだろうか)ここまでは良かった。
だが小池百合子の運気が左右する特徴(2016年8月3日投稿・小池百合子新知事の運気分析・を参照)が出てしまった。
「『一方に偏して人を毛嫌いし、人に毛嫌いされ』社交上、政治活動上に支障をきたす」を地で行くような今回の『排除します』『改憲のふみ絵を踏んでいただく』という傲慢不遜な態度で一気に都民・国民の信頼を損ね、
本来なら200議席以上はとれたであろう衆院選挙を50議席そこそこで敗け、これまで築いてきた野党共闘の構図を霧消させ、自民党に漁夫の利を与えてしまった。
これで、日本初の女性総理の誕生は小池百合子に関する限り無くなったと言える。2017年・9月28日・29日投稿した「小池百合子内閣」で解説した通り、小泉純一郎・小沢一郎・細川護煕・中川秀直らにさかのぼる小池百合子内閣構想は
小池百合子の増長&傲慢により水物に終わったと言える。
2009年の民主党政権奪取から野田の自爆解散、安倍の政権運営、国民の怒り、野党共闘の成果、安倍の政治私物化、等々これまでの間に小池は一体何を学んできたのか?
緑のタヌキ・・・が一気に化けの皮を剥がしてしまった。
小池の自爆で棚ボタの安倍晋三は、森友・加計は国民から信任されたので問題ないと開き直り、暴走するのだろうが、自民の良識ある議員たちは、野党のオウンゴールで自分たちの首がつながったことを忘れてはならないし、自民党以外への投票数が多かったこと、安倍晋三への不信感が相変わらず非常に高いことを肝に銘ずべきだ。
立憲民主党は森友・加計で、安倍晋三の首を必ず取ることに専念すべきだ。
ここにきて自民党は、小池百合子の東京都知事リコール運動を展開するのだと息巻いている。
前川喜平さんインタビュー・安倍憲法違反内閣に審判を!!
前川喜平氏にインタビュー
安倍憲法違反内閣に審判を!!
最終回
憲法9条は人類史の成果
*
私は安保法制は憲法違反だと思っているしそれを追認するような憲法改正はすべきではないと考えています。憲法9条が国外へ行って戦争をしない、ということの歯止めになっていると思うので憲法9条を守るべきだと思っています。
改憲を主張する人は、今の憲法は自主憲法ではないとか、日本民族の憲法ではない、等と言いますが、民族性ではなくて人類史の多年にわたる努力と成果の中で形作られたものが、今の憲法とみるべきです。
たとえば憲法9条は、1928年のパリ不戦条約にある戦争の違法化等人類の知恵の積み重ねの中で生まれたもので人類史の中で燦然と輝いているわけです。
こうした人類の憲法と言える9条をいかに大事にしていくかが問われています。
第2次世界大戦後に世界で一番戦争をしている国はアメリカですよ。
世界で一番戦争をしているアメリカと一緒に海外で戦争をする法案は絶対に作るべきではありません。
今のままの9条改憲は、集団的自衛権を認めることになるわけで絶対に許してはいけないと考えています。
私は現役の文科省職員(事務次官←永人)だった2年前、安保法制反対の国会正門前デモに参加してシールズと一緒にラップコールも行いました。安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民の連合の皆さんと同じ思いを持っています。
他の国では平気で消防士がストライキを打って闘っていますが、日本の公務員は労働基本権が厳しく制限されています。
そして日本ほど国家公務員の基本的人権が過度に制限されている国は有りません。表現の自由、つまり政治的行為が強く制限されていて、とても民主的な先進国とは言えないぐらい制限がきつい。
そして労働基準法が適用されないのもひどい。
政府は『働き方改革』というなら、国家公務員の
働き方をきちんと改善して欲しい。どんどん定員削減されるし、仕事は増えるし、政治家は、いくらでも公務員バッシングしてもいいと思っている。
でも少なくとも団結権と部分的には団体交渉権があるわけですから、国家公務員の労働条件を改善するとともに、国民本位の行財政・司法の為に、労働組合には頑張ってほしいと思います。終わり
前川喜平氏インタビュー⑥安倍憲法違反内閣に審判を!!
前川喜平氏インタビュー
⑥
論功行賞と口封じ
*
――国家公務員の「下僕化」の原因は内閣人事局の存在にあるということでしょうか?
前川 複合的な要因があると思いますがそのうちの一つが内閣人事局による幹部人事の掌握だと思います。実質的な権限は官房長官が持っています。
私の経験では幹部人事だけではなく、課長の人事に官邸が介入してきたという事実もありました。
森友学園を巡る問題に関し、国会で「当時の交渉記録は破棄した」などと答弁した財務省理財局長だった佐川宣寿さんが国税庁長官になったり、
安倍昭恵氏付き職員だった谷査恵子さんがイタリア日本大使館の1等書記官になったりで、安倍政権による国家公務員の『下僕化』は極まっています。
佐川さんは論功行賞で、谷さんは論功行賞であると同時に国外に置いて『口封じ』という側面も強いと思います。
いずれにせよ国家公務員は『全体の奉仕者』にもとることをさせられているときにどうするかが問われています。
現在の無権利状態に置かれている大変不十分な状況の中でも匿名でリークすることはできます。
加計学園の問題では匿名で文部科学省の職員がリークしています。その中には私の知らない職員も頑張っているわけです。
厳しい状態の中でも何らかの工夫で『全体の奉仕者』としての役割を発揮してもらいたいと思っています。
――今回の選挙では自民党と希望の党、日本維新の会が公約として憲法改正を掲げています。
前川 私は憲法改正に反対です。とりわけ憲法9条は改正すべきでないと考えています。集団的自衛権を憲法9条の下で認められるとするのは暴挙です。立憲主義に反しています。
立権主義というのは国民が作る規範が有ってその規範で政府や権力を縛る必要があり、国民が作るその規範が憲法だということです。
縛られている側の権力が、縛っている憲法を解いてはいけない。
縛られている側がいくらでも解いていいなら、縛っている意味が無くなってしまいます。
憲法が憲法でなくなってしまい、ナチスの全権委任法のような状態に陥り、どこまでも際限が無くなってしまう。
立憲主義を守るというのは権力の暴走を防ぐ最低限の条件だと思います。
2年前に安保法制が強行成立させられて立憲主義が崩れたわけですが、この儘だと際限なく崩れていく危険性があります。最終回へ続く
安倍憲法違反内閣に審判を!!
前川喜平氏インタビュー
安倍憲法違反内閣に審判を!!
⑤
お友達に特権を与えた
前川 加えて京産大をはじくために今年1月の時点で、来年4月から大学を開設しなければならない。
という新たなハードルを設けた。わずか1年後に開学出来る所などでてくる筈はないのに加計学園は手を挙げた。
1万メートル競走を加計学園だけは5千メートルの地点からスタートしたようなものです。
この来年4月からの開学は官邸の最高レベルが言っていることだ。「総理の御意向だと聞いている」と、当時の内閣府の藤原 豊審議官が文科省の課長に言った。物凄く恣意的なやり方で最初から加計学園にきまっていたわけです。
安倍首相の特定のお友達に利益誘導した。これは『規制緩和』ではなく『特権の付与』です。
規制緩和とは全体で獣医学部の規制を緩和してどこで作ってもいいとすることを言いますが、
『加計学園だけ獣医学部を作ってもいい』というのですから、これは『特権の付与』です。
そして特権だからこそ学生も確保できるわけです。これは薬学部と比べて見ればよくわかります。獣医学部も薬学部も6年制で6年の期間が必要というのは、公的なお金もかかるし、私的なお金もかかる。加計学園だと年間億単位の私学助成もすることになるわけです。
学生一人6年間で1500万円位の授業料は納めなければならない。公的な投資と私的な負担が毎年注ぎ込まれることになるわけです。加計学園の千葉科学大学に薬学部があるのですが、学生募集に四苦八苦しています。
なぜ学生が来ないかというと、他にも薬学部が沢山あるからです。薬学部には新設の規制がかかっていないので、薬学部同士の過当競争が起こっているわけです。それで千葉科学大学の薬学部の方は定員割れで困っている。それはそもそも規制がないからです。
安倍首相のお友達に特権を与えた
一方で獣医学部は規制を残して加計学園にだけ特権を与えるから薬学部の様なことは起こらない訳です。
獣医学部は現在16大学にしかなく獣医学部の競争率は極めて高い。そうすると加計学園の獣学部でどんなに学生募集が遅れてもとにかく来年の4月に開学出来れば定員いっぱいになる。
何処でもいいから獣医学部に入りたいという学生がいるからです。
だから加計学園の側から言えば食いっぱぐれがないのです。定員割れで四苦八苦しなくていい。
それは規制があるからなんです。
そういう特権を安倍首相はお友達に与えたということです。濃厚な状況証拠があることは事実です。
自民党の二階俊博幹事長が、今回の解散を『加計森友疑惑隠し』と野党が批判していることについて『我々はそんな小さな問題を隠したりなどは考えていない』と記者会見で語っていましたが、これは安倍政権と自民党の本音ではないかと思いました。
同時に倍政権が「加計・森友問題」を『小さな問題』と思っているということは、同じような行政私物化、国家公務員の『下僕化』は、今は表面化していないだけで、各省庁のあちこちにあるのではないかと危惧しています。続く
安陪晋三憲法違反内閣に審判を!!
前川喜平氏にインタビュー④
安倍憲法違反内閣に審判を!!
*
加計学園は若者と社会にマイナス
前川・そんな風に資格を持った人を無駄遣いにしていいのかという問題です。
只でさえ日本は少子化で若者はどんどん減っている。その若者を大切に育てなければいけないのに無駄な育て方をしてしまう。
余るのがわかっていて獣医師を育てるというのは、本人たちにとって不幸なことだし、社会全体にとってもマイナスです。将来の人間の職業がどうなるか、産業構造がどう変化するか、ということを考えながら高等教育の在り方も考えなければならない訳です。
そもそも獣医学部のニーズがあるかどうかも問題だし、それが何故加計学園なのか、ということも不明です。
加計学園側は『世界に冠たる獣医学部』を創ると言うのですが、実際はそうならず、最低ラインを何とかクリアする程度でしょう。
安倍政権は加計学園の問題に対する国民の記憶が薄れるのを望んでいる。他の様々な問題を並べて国民の気をそらして、時間を稼いでいます。
安倍政権による公務員の「下僕化」
安倍政権による行政の私物化、国家権力の私物化の疑いは極めて濃厚でその為に仕事させられた国家公務員は『下僕』になってしまったと思っています。
憲法15条に『すべて公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない』とあるように、国家公務員は全体の『公僕』でなければいけないのに、加計・森友学園の問題では『一部の奉仕者』にさせられているということです。
一部の権力を持っている人とそのお友達の為に仕事をさせられている状態というのは、『下僕化』と言わざるを得ません。加計学園新設の仕事というのはそういう仕事だったわけです。国家戦略特区の仕組みの中でも説明がつかない。
国家戦略特区の制度がいいかどうかはとも角、この制度の目的は
『国際競争力の強化』
『国際経済拠点の形成』なのです。
この目的にふさわしいかどうかが、大前提として検証されなければいけません。
先ず加計学園の獣医学部が
『国際競争力の強化』
『国際経済拠点の形成』を担うものになるのかが問われなければいけないのです。さらにそれを具体化したのが2015年6月に政府が閣議決定した4条件
①既存の獣医学部養成でない構想
②ライフサイエンスなどの新たに対応すべき分野で具体的な需要
③既存の大学・学部では対応困難
④獣医師の需要動向も考慮・・・・という高いハードルを設けたわけです。
この4条件が検討された形跡はまったくありません。加計学園でやろうとしていることは他の大学でもやっていることで、4条件を満たしていない。まともな審査をしていないのです。
続く
前川喜平さんインタビュー③安倍憲法違反内閣に審判を!!
前川喜平氏にインタビュー
③
安倍憲法違反内閣に審判を!!
*
富裕層から普通に税金を集めるべき
それから教育に関するところでも富裕層優遇をやめるべきです。例えば教育資金一括贈与非課税制度です。
この制度は教育費に充てるなら子や孫への贈与は1500万円まで非課税というものです。孫が6人いるとしたら9000万円の相続税などの節税が出来るわけです。既に1兆円以上が贈与されていて、富裕層はこの制度をフル活用して合法的に税逃れをしています。
この様に教育費負担軽減と言いながら富裕層の教育費を軽減している制度があるので、それをまず見直すべきです。富裕層から普通に税金を貰ってその分を低所得層の教育負担の軽減に充てる。教育費の中で所得再分配政策をまずやるべきなのです。
私は日本の『国難』は格差の拡大だと思っています。格差を是正する政策でなければ信用してはいけないと考えています。富裕層優遇の仕組みを改めないまま、教育無償化というのは結果的にさらに格差を拡大することになりかねないと危惧しています。
――『人づくり革命』も持ち出されています。
前川・『人づくり』という言葉は、人間が生産要素の一つの手段にされてしまうように感じます。
一人ひとりが命を持った人間として幸せになれるかどうかが大事なのに『人づくり』というのは人を客体化していますよね。
教育の目標は一人ひとりが幸せになる事なのですが、そのためにはそれぞれが居場所を持たなければならない。自分にピッタリくる仕事をして、そこで自分の能力や個性を発揮出来て、余り『面従腹背』もせずに(笑い)楽しく仕事が出来ればいいわけです。
国家戦略特区の非常に乱暴な議論
社会の分業の中でどの仕事に就くかは、それぞれの適性を伸ばしていく中で調和して行けるようにする、というのが大事です。社会として一定のプランを立てる必要があるのです。そのためには獣医師がどのくらい必要かを考える必要もあります。
加計学園に関わって、国家戦略特区のワーキンググループの人間が何を言っているかというと、『とにかく獣医学部はいくらでも作って獣医学部同志、獣医師同士で競争すればいい。それでよい獣医師は残って、悪い獣医師は負けていけばいい。獣医学部も潰れればいい・・』という話です。続く
« 前ページ |