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もう要らない

間もなく兄が帰ってきた。配達篭を水平にしているところから判断して、おそらく阿部さんに「もう要らない」といわれて持ち帰ったに相違ないと思ったら、矢張りその様だった。『何時だと思ってるの!もうお客は帰って居ないから、もって帰ってよ!』と奥さんに言われ「アー解った。持って帰る!」と言って持ち帰って来たというのだ。

私は兄から配達篭を受けとり、中身がそのままなのを確認してから二人の性格を見抜いている父を見遣った。父は目で「御前の番だ、頼む」と言っている。私は店のケースから「マル友の花鰹」を二箱持って、阿部さん宅へ向かった。10メートル手前から『どうもうっ!』と家の中に聞こえるような高い声を出しながら自転車にブレーキをかける「キーっ」『どうも、どうも、イヤー奥さんすみません!こんなに遅れてねー、』と言いながら勝手口の戸を開け、『これどうぞ使ってください』と花鰹の二箱を渡す。

『あんまり遅くなってすみません。50円値引きしま~す』。花鰹の分と合わせて120円の値引きである。これでこそ奥様の腹立ちが少しは納まる。要するに「人心をどう理解し、どう誠意を見せるかの問題」なのだ。奥さんは「すみませんねー」と私のサービスにかえって恐縮している。「同じ兄弟でも違うんだね」と言われたがそれには答えず、話をそらし、「お客様は帰りませんよね」と聞いたら「あたりまえでしょ!」と言っていた。

『うまい蛸で一盃やらずに帰るはずが無い!』。我が家は10人の兄弟姉妹が一人欠けて今九人。父親と母親を同じくし、同じように躾され、食べ物もおなじものを食べて育ったにもかかわらず、姓名の画数が違う為に、運気や人間性に違いが生じ、いろいろな人物がいて傍から見ても、内から見ても大いに賑やかで誠に面白い一家であった。
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兄弟

私達は男7人女3人の10人兄弟、姉妹である。このうち、私の直ぐ上の兄が1歳半で腸閉塞のために亡くなっている。この兄は五男で,真益(まさやす)といった。私はその後に生を受けたので六男である。さて、私の兄で吉野家の四男、武門(たけゆき)は学問的な才能があり、私などは足元にも及ばぬ優等生だった。

昭和38年1月、兄は東北大学の三年生、たまには家業に手を貸すという、私たち兄弟姉妹の一致して認める真面目な模範生だった。唯ひとつだけ、私との比較で違う点は、性格が徹底した商人向きではなかった事だ。解りやすくいうと、いろいろと品が並んでいるところで店番をする。兄は気に入った人は買えばいいし、気に入らぬ人は買わなくても良い。という、明快な商いをする。

私は、愛想を良くする。ほめる。感心する。笑わせる。良く会話する。あの手この手を使って、出来るだけ売り切ってしまおうとする。これは考え方の違い、人生に対する取り組み方の違いであるから、どちらが良いとか悪いの問題ではない。

正月の松が取れたある日、600メートルほど離れた得意先から、蛸の刺身の注文が来た。阿部さんというお宅だ。「時間は17時30分までに届けて欲しい。遠くから来た客なので出来るだけ良いところを持ってきて欲しい」という内容だった。刺身の作り手は父と長男の二人だけ、私と武門兄の二人が専門に配達する。
17時30分が過ぎて阿部さんから最初の電話が入る『届かないがまだですか?』「いまやってますからもうちょっとだけ待ってください」

10分程経ってから『まだですか?』と2回目の催促、「これはもめそうだな」と思い、私は「阿部さんには私が配達に行くから」と言っていたが順番の関係で兄が配達に行った。胸騒ぎがして、別の配達を終えた私は急いで店に戻った。・・(もう要らない・・へ続く)
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何を守る

2001年1月7日10時頃塩釜市の32歳の女性から『先生!昨日逮捕された人を守るために、力を貸してください!』と電話があった。この女性は1年前に撰名している。「何の事ですか?」『きのうの人は間違って逮捕されたんです。病院側の追い落としの策略にはまってしまったんです。彼は無実なんです』「北陵クリニックの件ですか?」『そうです、私の知り合いの医師が北陵にいて、今真っ先に守さんを助けようと走り回っています。守大助さんは逮捕されたような事をやっていません。・・・先生、やってはいないですよね?』

「私は彼が犯人だと思いますよ。その理由は彼が犯罪をやる運だからです。(一)守 大助〈1・6・3・7〉主運:守大9画で大凶。前運:大助10画で大凶,犯罪を惹起し、家庭、経済運ともに無く、自己中心的で、モラルを欠き、自分に都合の良い嘘をつく、『家の中に空き巣が入って金品を持って行った』と言う種類の犯罪なら犯人の特定は難しいが,筋弛緩剤投与と言う特殊な事件だけに犯人像は絞られ、事件の流れと経緯、それに彼の姓名画数からすると、犯人は彼以外に無いと思います。様子見した方がいいですよ」と彼女に注意した。

10日ほどして彼女から『済みませんでした。話に聞いたのと、守容疑者が自供した事はぜんぜん違うので、私も嘘を聞かせられて利用されてたみたいです』「そのほうがいいと思うよ」この事件は最高裁で守大助の有罪が確定し無期懲役となったが、死刑が妥当だったと思う。

一昨日(2008年5月27日)守 大助受刑者に対し、仙台地裁は被害者で今も植物状態の大島綾子(総格30画:悲運薄倖を免れざる病災短命運で19歳)さんと両親の訴え通りに5,000万円の損害賠償を支払うよう命じた。だが守被告は控訴するという。『患者の命を守り、患者の健康回復を大いに助ける』べき守 大助は文字の持つ意味とは逆に、姓名画数の持つ凶数、刑傷殺伐の運気に左右され、患者を殺し,廃疾に追い込んでおのれの人生を誤ってしまった。

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免許証を拝見

エスビー食品に製品を運び終え、練馬から環状七号線を東上して北区上十条まで帰る途中、少し急いで走っていた。トヨエース、1トン型の幌つきトラックで空車での運転である。急に後ろからパトロールカーのサイレンを鳴らされた。車を陸橋の下の広いスペースに停車する様に指示され、『免許証を拝見します』と言われた。

「なにがすたのすか?(なにかしたのですか?)」とヅーヅー弁で訊いた。『君ね、少し、スピードオーバーじゃないか?』「そんなごどね。(そんなことありません)」『とに角、免許証を見せてください』「あんだげど、今持ってね。(あるんだけれど,今もっていません)」『どこにあるの?』
 
「しがす十条のすずやにあります。(東十条の質屋にあります)」『おいおい、本当か?信じられないなー』此処でもう一人上役のような警察官がおりてきた。『パトカーの中で詳しく聞くから乗りなさい。トラックに鍵をかけて』と言われ、そのとおりにした。『本籍地、現住所、氏名、生年月日,』の順で聞かれ、『東十条の質屋の名前、質屋に免許証を入れた理由、借りた金額、』を洗いざらい供述した。以上の点を確認する間、東十条に向けて私を乗せたまま走ると言う。

パトカーが走り出した。宮城県石巻市のまま、住所変更をしていなかった上、私のヅーヅー弁の為、思った以上にすっかり田舎者扱いを受けてしまった。『以上です、確認してください、どうぞ。』「ハイ、了解」と本部?とやり取りしている。『それにしても、質屋に免許証とはねー、長い間警察官をやってきたけど、こんなのは初めてだよ』15分くらい走ったところで「本部からどうぞ、」『ハイ聞こえますどうぞ、』「全部確認しました、間違いありませんどうぞ」『ハイ了解しました。ご苦労様でした』。

全部確認出来たので、トラックの場所まで私を送り届けると言う。100パーセント嘘だと思ったが,私の話した事が全部本当なので、感心したと言うのである。『東京は田舎とは違うのだから気をつけて走りなさいよ。出来れば田舎へ早く帰った方がいいな』と助言された。あの当時、話せば解る「心優しい警察官」はかなりいたと思う。『ありがでなー(ありがたいなー)』
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予感適中(2-2)

大橋健男(3・16・11・7)主運:橋健で27画(大凶)『自我心強く,批難運と称し、誹謗攻撃を受けて失敗する者多し。中絶半途、中折れの形あり。中年頃までは、智謀と奮闘と努力とにより、名誉、利益,ともに行わることあるも、内外不和を醸して発達なりがたく、裏面の陰口、批難を免れず、刑罰、遭難、変死、孤独に陥る事あり』。副運:大男で10画(大凶)『九の窮数を一歩進めたる凶数なり。万事終わり去って空虚無限、零闇の境地に陥る.日没して四顧漠漠、魔神全ての凶災を振るうの形なり。無気力、不如意に陥り,功を収めんとして障害多く、漸次失敗して家を破り、産を傾け、貧困逆難重ね来たり、或いは妻子に別離して孤独を嘆じ、或いは幼にして親を失い,もしくは病弱,遭難,時には刑罰に触るることあり。不慮の怏禍(おうか)に罹(かか)るなど、悲運、非業を免れず。

松谷昭一(5点)、大橋健男(10点)では左程変わらぬ運気の差だが,この場合、町議として活動していた松谷氏に辛うじて軍配が上がったのだろう。私はそろそろ町道の舗装の陳情に行こうと思い始めていたが、2007年3月4日午後4時、隣の利府町赤沼の国道45号線のトンネル内で塩釜方面に向かっていた軽四輪貨物に乗った「松谷町長」が、センターラインをはみ出して対抗の大型トラックと正面衝突し、病院に運ばれたが死亡したという。

この日松島で夜のNHKニュースで知った我々夫婦は互いに顔を見合わせて、「やっぱり・・」となんとも言いようの無い、ため息をついた。当選から死まで49日目であった。・・・『後はどうなるの?』と家内が言う。『又選挙になるが大橋さんで決まるよ』と私。無競争当選で後を襲った大橋健男新町長も「運気が弱い」だけに、大変なご苦労の連続と思う。『健』の字を持ちながら副運の凶による「病弱にして短命」の要素も気になるところだ。

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予感適中(2-1)

2004年3月、松島町手樽大日向41-1に家内が花を育て、お茶のみ場を設けている場所へ時々石巻から行っていたが、敷地に入る手前の東側30メートルと西側100メートルの間が未舗装のままで夏には南の風が吹いて車が通ると埃っぽくなって困っていた。2006年、前町長が汚職で捕まり、2007年1月14日新しい町長を選ぶ為の投票が行われた。この選挙に勝ったほうの町長さんに町道舗装の陳情をしようと思っていたので関心を持って見ていた。

候補者は大橋健男氏:松島町出身県職員55歳。と、松谷昭一氏:町議、松島漁協組合長58歳の一騎打ち。私は石巻に選挙権があり、この投票には参加できないが、後々の為、選挙カーには手を振って応援の意志を示そうと思い大橋候補の車がやってくると大きく手を振っていた。隣近所は漁協の関係からか、皆松谷候補に手を振っている。『どうして大橋さんなんですか?』と家内が聞くので、「二人とも名前が良くないのだが、松谷昭一候補の方が余計悪い(運の強さ5点)。

だから大橋健男(運の強さ10点)さんでいいんだよ。」『手を振らないほうの松谷さんが当選したらどうするんですか?』「松谷さんは絶対的短命運なので当選したら却って寿命をつめる事になるんじゃないか?」『それは何なの、予感ですか?』「そうだ!」どちらが当選者となっても「二人とも運が悪いので苦労するだろう」と変な同情をまじえながら話し合っていた。

結果は松谷昭一5,106票。大橋健男4,663票。457票の差で松谷氏の当選となった。・・松谷昭一〈8・7・9・1〉主運:谷昭で16画(大吉)。副運:松一で9画(大凶)。前運:昭一で10画(大凶)。三才の配置:天・五―人・六―地・十で(大凶)第一型絶対的短命運『脳溢血、心臓麻痺、急難、災害、自殺、その他全て、急変の死を招く』・・・(2-2)へ続く。
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オーイ!海軍!

私の叔母が経営する加工所には浦和工場が有り、そこには25人ほどの従業員が居りました。工場長は宮城県塩釜市出身の37歳の男性で夫婦揃って工場に住み込み、働いておりました。たまたま私もそこへ、手伝いに行き、場合によると、京浜東北線に浦和駅から乗って、そこから国士舘へ通う事もありました。当時の国士舘は制服が義務だった為、当然これを着用しての通学でしたが、その制服は旧日本海軍の下士官服だったので、他の者から見て異様に映ったかも知れません。

昭和40年6月頃の或る日曜日、工場長が虫垂炎で入院し奥さんが付き添いの為留守に成り、工場の脇にある100坪程の畑に叔母に頼まれて『武喜さん、工場のトイレが満杯になったでしょうから、汲み取って畑に撒いてください。いいですか?』と頼まれ『ハイ、やります!』という訳で,朝九時頃から作業を開始した。30分くらいたった頃、「おーい!かいぐーん!」と古い自転車で40歳過ぎくらいの頭ぼさぼさ、髭ボーボーの男が声高に叫びながらやって来て、「オイ!鼻に来たぞ!どうしてくれるんだ!?」と騒ぐ。

「あれが俺様の屋敷だ、ヨーク見ろ!あそこで寝てたら、ツーンと鼻に来て目が覚めてしまった。どうしてくれんだ?この臭いで俺を殺す気か?海軍!」と言う。隣近所で一番近いのがこの御仁で、立っている畑から100メートル位離れた粗末な家に住んでいた。何処からか私の制服姿を見ていたのだと思う。その御仁は、精神科に度々入院していると聞いていたのでまともなやり取りを避けて咄嗟に『気をつけ』の姿勢を取り、その御仁に敬礼をして『吉野二等兵、間もなく作業を終わります。上官殿!今しばらく鼻にご迷惑をかけますが、お許しください!』と言った。

じっと私を見ていたが、少し間をおいてから「よーし!吉野二等兵気に入ったぞ!上官として許可する。その肥やし撒きを毎日でもやってよろしい!」と言ったかと思うとニコニコ笑って帰って行った。直立不動で敬礼され、『上官殿!』と真面目な顔で言われた事がよほど嬉しかったのだと思うが、それから2時間程費やして、無事作業が終わった時は達成感もあり、私の方が余程嬉しかった。

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素直であれば

宮城県の南三陸町から三重県まで嫁入りした24歳の女性、鈴木加菜さんは、橋高と姓が変わるのでそれに合わせた撰名を頼みに来た。『橋高加菜』を『橋高上奈』に撰名し平成15年6月、結婚生活に入った。翌年3月、上奈さんから「おめでた」の電話報告を受け、心から「おめでとう」を申し上げたのだが、彼女は困った問題が起きたと言う。「妊娠6ヶ月で男の子だと解っているが、昨日病院で『,胎児に・水頭症・の疑いがある』と言われ、吉野先生に相談の電話を入れたんです」と言うのだ。

頭の脳室に溜まった髄液が自然に体内へ移動すればいいのだがそれがうまく行かなければ頭囲が異常に大きくなり,正常な発育を阻害し,呼吸圧迫を起こすという。私の言う事を素直に聞く人なので三つの事を提案した。(一) 急いで胎児に名を付ける(命名する)。橋高正明でどうかご主人と直ぐ相談して欲しい。(二)名付けが決まったら腹帯に縦書きで橋高上奈と橋高正明と二つ並べて姓名を書き妊婦の身につける.(三)ご主人も撰名しそれを使用する。この三点を実行して橋高家三名の運気を強くし、健康で、明るく、楽しい家庭を作るのです。・・・

翌日、ご主人と相談の結果、「直ぐ実行する事に決めたのでよろしくお願いします」と連絡があった。この家族は素直なので「胎児の正明君も直ぐ良い方向へ向かうだろう」と母親(上奈さん)を励まし続けたが、結果的に無事に誕生し、今何事も無く幼稚園に通っている。橋高家のように、良いと思う事を素直に実行できる人達は目的の達成は早いようだ。「念(おも)えば叶う」効果が目に見える時間的要素が短くて済むのだろう。『素直な人ほど運気が良くなる!』
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期待外れ

あなたが撰名する前、つまり運気の弱い時に出会った人なのでしょう?」「そうです」「それではなおさら駄目ですね。ずるく立ち回って女の人を利用して居るだけです。ただこういう人でも撰名すれば確りしたいい人になるんだけれど、その人にそのような気はないでしょうね?」「そういうことは『迷信だ』と言ってます」。「それじゃあ迷う事は無い、やめなさい。もっといい人が現れますから」ときっぱり別れる事を奨めました。

良く訊くと相談者の娘もその男を嫌っているという。娘さんも人を見る目を持っているということです。男は地方公務員で課長職の59歳、10年前に妻を亡くし、仙台に33歳の独身の息子がいるという。この課長は毎晩のように飲み歩いているとの事。「人柄を観る時にわざわざ酒を飲ませてその姿を観察することはよくあることで、『飲んだ後の姿が本性なのだと思えばいい』、とよく言われるが紀崎貴央さんは性質がよくないと思った方が良い。

物事を纏めるよりも、壊していくタイプです。それほど長生き出来そうも無いが、太っていますか?」「メタボ型ですね、3日前に泊まって行ったのですが、その時30秒以上呼吸が止まって恐くなり、身体をゆすって起こしたんです」「今からそんなことでは二年持たないでしょう。婚約を解消するしかないね!もっといい人が見つかりますよ。

あなたが撰名したので『彼の今まで見えない部分』を見させてもらったのです」相談者には漸く人を見る目が備わってきたとも言えるのであり「気持ちが沸切れて、別れる決心が付いた」と、明るい顔で帰って行きました。こんな駄目男は民間なら直ぐにもクビだが、役所の中でも相当嫌われ者の筈だ。悪い事などしていなければいいのだが!?
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飲まないといい人

「飲まないと『いい人』なんですが飲むとどうにも成らないほど『訳が解らなくなる人』なんです。この人と2年前に婚約し、結婚しようと思ってきたのですが何だかこのごろ信用していいのか、悪いのか、悩んでいます。どうしたらいいものか相談に来ました」と撰名して10カ月目の女性が尋ねて来たのは去る5月3日の事でした。

「相手の名を観ないと判断の仕様が無いですよ、なんと言う人ですか?」「紀崎貴央(きのさき・たかお)です」「この人は頭領運があるから必ず人の上に立って活躍するが、家庭を持てない様になっているので、仮に結婚しても妻子と生き別れ、死に別れに遭うようになっています。ですから常に孤独の思いは避けられません。又、病弱の運気を持っていますから心筋梗塞や脳梗塞を起こすタイプです。更に病的な神経質の性格を持っていますから非常に気難しい男になりますよ、扱いが大変でしょう。

自分勝手さの目立つ人です。ハッキリ言いますが『あなたを幸せに出来る男じゃないですよ』異常な行動や、考えられない言葉遣い等があると思うがどうですか?」「やっぱりそうですか。私の目の前でよその女性を連れてきてダンスしたり、イチャついたり・・私が怒ると『やきもち焼くのはやめろ。アンタさえやきもちを焼かなければ皆なうまくいくのだから』と言うんです。

それからその女性と夜中に出て行って、午前四時頃になってからやっと帰ってきます。それで言う言葉は『やきもちを焼くな』の繰り返しです」。・・「なんだそれは?あなたと結婚しようと言う男のとる態度じゃないでしょう。婚約者のあなたを馬鹿にした、あなたの真面目な心をないがしろにする『性格異常者』でしょう!」。(期待はずれ)に続く
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