偉大な政治家・田中角栄

偉大な政治家・田中角栄

２０１７年１月３０日

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　安倍晋三は『云々(うんぬん)』という漢字を読めず、もちろん意味も分かっていないのだが、国会で堂々と『でんでん』と出鱈目に読み切った。

　答弁原稿にひらがなを振らなかった担当官僚は、いくらバカの安倍晋三でも常識的にこのくらいは読めると思ったのか、あるいは大新聞各社が安倍に買収され恫喝されて日頃、安倍晋三の『バカさ』加減を絶対に記事に書かない。

そのために国民に知らしめようとしてわざとひらがなを振らなかったのか、とにかくこの官僚には『ありがとう』とお礼を言いたい。

 自分の出身校の成蹊大学の『成』の字さえも書けなかった安倍晋三は、もちろん成よりはるかに難しい『蹊』の字など書けるはずもない。

こんな読み書きのできない『真正のバカ』が２００９年の衆議院不正選挙で自公を勝たせ、戦犯岸信介の孫というだけで日本国の総理のイスを盗み取り、国民を顧みない超悪政。暴政を続けている。恐ろしい話であり、悔しいことこの上ないが現実の話でもある。

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　一方、このバカとは対象的に『田中角栄』という人情に厚い『今太閤』と呼ばれた国家国民のための政治を心がけた優秀な政治家が日本国に輝いていた。それだけに、当然総理大臣を務めた。小沢一郎を育てた男でもある。

日頃、米国隷従から真の独立を願い、１９７２年・戦後途絶えていた中国との国交回復を図り、同年９月２９日北京で日中国交回復の共同宣言を実現した男である。

そのためにアメリカの怒りを買って、ロッキード事件を仕掛けられ、罪を着せられて、失脚させられたが、真に日本国のために国民のために働いた政治家である。

今生きていたなら田中角栄の『臍の垢』でも煎じて安倍晋三に飲ませれば効果があるのだろうが、この４年訳の分からぬ悪政・暴政を続け、国と国民を疲弊させてきた安倍晋三の罪は大きく、

　何よりも『バカにつける薬はない』とも言われている中、何をいまさらの感もある。せめて次期衆院選では小沢一郎の野党共闘・市民連帯で、自民・公明の暴政を止めさせ、正常な政治を取り戻すことにかけるしかない。

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２０１６年６月・田中角栄の政治家としての生きざまを振り返る書物が(別冊宝島)『田中角栄・心を打つ話』として刊行された。

もう一度日本のあるべき政治の姿を取り戻すための参考に処する為、これを紐解いてみようと思う。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吉野永人

日本の金持ちは幸せか？最終回

 

日本の金持は幸せか

その１１（最終回）

 不安は尽きない

 ０４年の長者番付、８９位で３億３１７０万円を納税した漆原不動産社長の漆原徳光氏（７３歳）は、７０年代に活躍したフォーミュラカーレースのレーシングドライバーだった。

引退後稼業の不動産管理会社を受け継ぐ。現在も都内に３か所、千葉市内に１８０室の不動産を所有する。そんな漆原さんは７０歳を過ぎてから、厭世観を抱くようになったという。漆原氏が話す。

『７０歳を過ぎた瞬間にすべてが虚しくなりました。自分の人生を振り返って人間として今後いかにあるべきかを考える年齢に達したんです。今の商売はもう広げません。後片づけの段階ですね。

　私の友人でも資産家が５人ほどいましたがみんな５０歳前後で逝ってしまいました。みんな、いまが永遠に続くものだと思っていたんですが、お金はあの世に持って行けませんからね。

　残酷なものです。私の場合は後継者は必要ありません。この会社を続けるといった考えもない。私は厭世論者なんです。

車、船舶、ヘリコプターと陸海空すべての免許を持っていますが、今は千葉県御宿にある家で海を見ながら暮らす日々に満足しています。

　いろいろな人生模様がありますが、不動産の管理よりも人生の管理の方が大変ですよ。今後は所有する不動産をどんどん処分して、浮世離れした暮らしをしようとしているんです」

漆原氏は今の政治家や、財界人に失望している。そんな中で人一倍案じているのが、子供たちの未来だという。

『税金や経済の問題でも、子供たちの将来のために素晴らしいものを残して置こうという発想が政治家にも財界人にも全くありません。仕方のないことだけれどみんな現世の利益だけ追及している。

 経団連や経済同友会のトップクラス、の経営者たちを見ても、日本の将来を真剣に考えているような人は誰もいないように見えます。これから子供たちが成長したとき、日本はどうなっているのか、今の政治家たちの話を聞いていても、不安が募るばかりです」。

事業で成功を収めたとしても、人生の不安は尽きないし、さらなる成功へのプレッシャーにもさらされる。

富を手にしても社会が変わらなければ、厭世観にさいなまれる。

実のところ日々の暮らしの中に、ささやかな歓びを見出していくことが本当の幸せなのかもしれない。終わり

日本の金持ちは幸せか？その１０

日本の金持ちは幸せか？

その１０

後継者をどうするのか頭が痛い。

だがそうして莫大な富を自らの手元に残したとして、それは幸せな人生と言えるのだろうか。最後の長者番付トップ１００名には芸能人も含まれている。

　歌手の宇多田ヒカル(３３歳)は７５位に登場した。デビュー以来ヒットチャートを賑わしてきたが、私生活では離婚を経験。活動休止中の１３年には、実母の藤　圭子が亡くなるなど、波乱万丈の人生を送っている。

そんな彼女も朝ドラ「とと姉ちゃん」の主題歌でようやくお茶の間に帰ってきた。

「ジャニーズ事務所」を立ち上げ、今も芸能界に君臨し続ける『ジャニ―喜多川』こと、喜多川　擴（ひろむ）氏(８４歳)とメリー喜多川こと藤島メリー泰子（８９歳）は長い間長者番付の常連だった。最後の長者番付にはそれぞれ９１位と９３位に登場し、

納税額はそれぞれ３億３１３０万円と３億３０００万円だった、芸能界に於いて盤石の地位を築いたが、二人はもう８０代。後継者を誰にするのか、メリー氏の愛娘、藤島ジュリー景子氏に継がせて、ジャニーズ事務所の組織はこれまで通りうまくいくのか。

二人は頭を悩ませていることだろう。

 ０４年・最後の長者番付

２２位・佐藤　茂(５０歳)・東京都港区ＣＨＩＮＴＡＩ会長・現エイブル＆パートナーズ会長・１６億６９００万円・納６億１８００万円・

◎「住宅賃貸ニュース」に入社し９４年に社長に１０年に同業大手『エイブル』と経営統合し、会長に就任。医療法人など異業種の株式も複数所有する実業家。

 ２４位・荒川　亨・千葉市アクセス社長・現死去・１５億４４００万円・納５億７２００万円

◎８４年２４歳でソフト販売会社を設立。高い評価を受け、０１年には東証に上場も果たす。０９年にＣＥＯになったが、同年すい臓がんで死去。享年５０歳。

 ３１位・和田克也(５４歳)・東京港区・ナチュラリープラス社長・現在不明・１４億５０００万円・５億３７００万円

◎０５年に仕入高の水増しをする手口で、法人税１億２５００万円を脱税した疑いで在宅起訴された。公判中に別の不祥事を起こして逮捕され、社長を解任されている。

 ４７位・金沢要求（６６歳）・名古屋市・三４おく６洋物産社長・現会長・１２億５３００万円・納４億６４００万円

◎『海物語』で有名なパチンコ機器メーカー会長。７２位金沢全求（６１歳）・７３位金沢信求にそれぞれランクインした兄弟との同族経営で米フォーブス誌によると１５年時点での３兄弟の資産は１９２０億円。

 ５０位武井俊樹（５１歳＝完全大吉名）・武富士元専務・１２億１２００万円・納４億４９００万円

◎武富士創業者の長男。９９年に父親から１６００億円生前贈与されたことで国税から申告漏れを指摘されたが、１１年に最高裁で勝訴し、２０００億円の還付を受けた。　続く

 

 

 

日本の金持ちは幸せか？その９

日本の金持は幸せか？

その９

パナマ文書に名前が挙がった人

 　樋口氏は真面目に納税しているというが、大金持ちの中には税金を１円でも少なくしたいという考える人も多い。自分が亡くなった後、子供たちに相続する際も相続税を少しでも安くしようとして、様々なスキームを編み出してもいる。

　実際世界中の富裕層の間では税率が著しく安い『タックスヘイブン』に資産を移し、居住する国からの課税を逃れる手法が横行している。その一端を暴いたのが今年（２０１６年）５月に公表された『パナマ文書』だった。

　タックスヘイブンとして有名なパナマにある法律事務所の内部資料が流出し、課税逃れをしている疑いのある人物の名前がジャーナリストらによって公開されたのだ。

パナマ文書には、０４年最後の長者番付２９位の光通信会長兼ＣＥＯ。重田康光氏（５１歳）や同４２位のやずやグループ会長矢頭美世子氏（６８歳）の名前も挙がっている。(矢頭氏は課税逃れを否定、光通信は『コメントすることは無い』)。

富める者は猜疑心と自己保身から、自らの財産を守ろうと躍起になる。

 一般人はそもそも節税するほどの収入もない。その結果、富裕層と一般人の経済格差はますます広がっていく。

 ０４年・最後の長者番付

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第１４位・安嶋幸直(４３歳)東京渋谷区・フォーサイトドットコム

会長・現ワイズメント・ドオットコム会長。２０億２８００万円・納７億５１００万円

 ◎００年に情報配信会社を設立し、上場で巨額の利益を得る。０６年にＭ＆Ａに失敗し６５０億円の赤字を計上、１４年に退任した。現在は社員１名と新会社で働く。

 第１５位・川辺康男(８０歳)・神奈川県綾瀬市道士会理事長・現在も同じ。２０億６００万円・納７億４３００万円

◎８１年に社会福祉法人『道士会』設立。通所介護、短期入所介護、地域包括支援センターなどの機能を持つ介護老人福祉施設や、有料老人ホームなどを経営。

第１６位・今野謙一(６４歳)・東京港区・ユーモイング社長・現在会長・１９億７６００万円・納７億３２００万円

 ◎８８年からダイエット食品会社「バリアスラボラトリーズ」を経営。公正取引員会から調査を受ける中、０４年に会社ごと売却し、現在は化粧品販売会社を経営。

 第１７位秋山光男（７８歳）・東京世田谷区・不動産管理会社

経営・現在同じ・１８億９５００万円・納７億２００万円

◎世田谷の大地主の一族。８７年には当時歴代２位の課税遺産額にあたる５９８億円を相続し話題になったことも。現在も広大な土地を守りながら不動産管理業を営む。続く

 

 

 

日本の金持ちは幸せか？その８

 

日本の金持ちは幸せか？

その８

勿論失敗した人達だけではない

勿論失敗した人たちばかりではない。０４年の長者番付の中には、今も第一線で活躍をつづけ、業績をさらに拡大させた経営者もいる。

３位のファーストリティリング会長兼社長柳井　正氏（６７歳）と

ソフトバンクグループ社長・孫正義氏（５９歳）がその筆頭だろう。彼らに共通するのは人口減少とともに先細りしつつある国内市場から、海外展開へと経営をシフトしつつあることがあげられる。

　ユニクロは海外出店をさらに加速させ、ソフトバンクグループは今月、英国の半導体大手を約３兆３０００億円で買収したばかり。

０４年に番付第１１位だったサミットインターナショナル社長の樋口百合子氏もまた、海外を重視している経営者だ。同社は北海道札幌市に本社を構え、女性用下着や化粧品を会員向けに販売する。

樋口氏が話す『美と健康に役立つ商品を目指して創業し、３２年目となりました。現在弊社は、日本だけでなく台湾・韓国・タイ・シンガポール・ラオスにも進出し、特にタイでは国内トップクラスの企業に成長しております。現在は休みがほとんどなく、海外と東京・札幌を行ったり来たりの毎日です。

国税庁ＯＢの兄が弊社の監査役をしているため、所得は毎年正直に申告しています。優良納税者として表彰を受ける程ですよ』

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０４年高額所得者

７位・澄江今朝雄（７２）大阪府堺市。ＥＨ（エクセルヒューマン）会長・現在同じ・２６億９２００万円・納税額９億９７００万円

◎２０歳で健康布団や高級着物などを扱うＥＨ社を創業。政界のタニマチとしても知られ、１１年には同郷の東国原英夫氏に高級マンションを格安で貸し、話題となった。

 ８位・福田吉孝（６８歳）京都府京都市。アイフル社長・現在同じ

２５億３００万円・納９億２７００万円

◎６７年に金融業を創業し、８２年アイフル社長に。０６年以降過払い金返還請求急増を引き金に、経営危機に陥り、私的整理に追い込まれ、現在も再建途上にある。

 ９位・吉田照哉（６８歳）東京港区。社台ファーム社長・現在同じ・

２４億９８００万・納９億２５００万・

◎経営する生産牧場、「社台ファーム」にはディープインパクトなどの世界的名馬がそろう。昨年のジャパンカップでは１位から５位までを社台グループの馬が独占した。

 １０位・田中孝顕（７１歳）東京新宿区。エス・エス・アイ社長、現在最高顧問・２４億円・納８億８９００万円

◎公正取引委員会事務局・東急不動産などを経て、自己啓発のための教材を販売するエス・エス・アイを設立。０４年に同社を売却したため、長者番付にランクイン。

 １１位・樋口百合子・北海道札幌市・サミットインターナショナル社長・現在同じ・２３億９８００万円・納８億８８００万円・

◎独自に開発した補整下着、化粧品、サプリメントなどを会員に販売。「業績は順調で日本だけでなく海外５カ国に進出。最近は海外部門が好調です」（本人談）

１２位木村育生（５８歳）東京品川区・インボイス社長・現在クロスチエック社長・２３億１１００万円・納８億５６００万円・

◎９２年に通信料金一括請求サービス『インボイス』を設立。子会社化した『ダイナシティ』が倒産したため、１１年に上場廃止に。１４年に新しく会社を立ち上げた。

 １３位里見　治（７４歳）東京板橋区セガサミーＨＤ

会長・現セガサミー会長兼社長。２３億円・納８億５２００万円。

◎パチスロ・などの開発・販売で業績を伸ばし、ゲーム大手のセガやシーガイア・リゾートなどを傘下に収める。昨年何者かによって自宅に銃弾を撃ち込まれた。　　続く

 

日本の金持ちは幸せか？その７

日本の金持ちは幸せか？

その７

犯罪者になった大金持ち

ただし、経営者として成功し続けるのは簡単なことではない。

０４年の長者番付には、１３位のセガサミーホールディングス会長兼社長・里見　治

（さとみ・はじめ）氏（７４歳）や１８位のフィールズ会長・山本英俊氏(６０歳)ら、パチンコ業界の経営者が多く名を連ねていた。だがパチンコ市場の規模は０５年に３５兆円のピークを迎え、その後は縮小に歯止めがかからず、昨年は２３兆円にまで縮小している(日本生産性本部発行レジャー白書資料より)。

 パチンコ関連事業の経営者は、カジノ事業やリゾート・レジャー産業などに乗り出すなど、生き残りをかけた業態変化に必死で取り組んでいる。精神が休まる暇などないのが実情だろう。それでも、会社が存続していればまだいい方かも知れない。

今回調査した中には１０億円近い金を１年で稼ぎながらも、１２年後の今、行方がようとして知れない人物が８名もいる。

中には、所得隠しで追徴課税を求められた人や、脱税容疑で罰金刑が確定した者もいる。

それどころか、傷害罪で有罪に成ったり、覚せい剤所持で逮捕された人物もいるのだ。

金持ちであり続けるのはかくも難しい。

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２００４年度最後の長者番付

１位・清原達郎（５６）

東京港区・タワー投資顧問運用部長・９９億６８００万円・納税額３６億９２００万円・東大卒業後、大手証券を渡り歩き、９８年から現職０４年度１位に輝き、時の人になった。その後のリーマンショックで、個人資産は急減したという。

 ２位・斎藤　成

宇都宮市・ワイド前会長・現丸井物産取締役・３２億４５００万円・納税額１２億２００万円・消費者金融ワイド(現アベンタクル)創業者。現在妻が代表を務める不動産会社、丸井物産の取締役に就任している。なぜか０５年に妻と共に氏名を変更した 。

 3位・柳井　正（６７）

宇部市・ファーストリティリング会長・２９億２７００万、納税額１０億７４００万円・現会長兼社長・８４年広島市にユニクロ１号店を出店業績を拡大し続け、世界的なアパレル会社に成長させた。米フォーブス誌では、個人資産は１兆８４１９億円とされる。

 ４位・斎藤一人（６８）

東京江戸川区・銀座まるかん創業者・現在も会長・２９億２７００万円・納税額１０億７４００万円・０４年まで１２年連続で長者番付１０位以内を記録。健康食品販売に加え、人生哲学を説いた著書もベストセラーに。大のマスコミ嫌いで対面取材を受けたことがない。

 ５位・高田和彦

東京港区・タカタ元役員・タカタ大株主２８億３８００万円・１０億５１００万円自動車安全部品を１５年に主力のエアバックの欠陥が発覚したタカタの創業者一族。現在も同社の株式を１％保有するが、同社の経営とは無関係。

 ６位・吉田嘉明（７５）

浦安市・ディーエイチシー社長・現会長７億３２００万円・１０億１２００万円・７５年に前身である大学翻訳センターを創業。１４年にはみんなの党前代表・渡辺喜美に８億円を貸し、５億円超が返済されていないことを公表して大きな話題に。続く

 

 

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日本の金持ちは幸せか？その６

日本の金持ちは幸せか？

その６

満足することのない野心

　経営者の心理をＮＥＣ系の産廃処理会社「シンシア」会長で、０４年の長者番付５９位に納税額４億４００万円で登場した中西雄三氏(７８歳＝完全大吉名←永人)が解説する。

　中西氏は８０歳を目前にして、今も現役の経営者だ。「今も会長をしているのは、やはり企業のトップは長くやっていないといけない面があるからです。長年務めないと、本当の意味での経営をマスターした事にはなりません。

　サラリーマン社長に多いですが、３～４年でトップがコロコロ変わるような会社では、社員に経営者の意志が伝わらないものなのです。自分はこれをするべきだと思ったら、１０年、２０年と経営する気構えがないと実現できないのではないかと思います」

　かれら経営者を支えるのは、決して満足することのない野心と言っていいだろう。中西氏は反骨精神を大事にしている。「いたるところで環境問題が噴出していますが、言葉だけが躍っている印象で、だれも本気で考えていないのではないかと感じます。

 　例えば大手コンビニで余った食材を家畜の飼料にするというニュースがあり、世間は好意的に受け止めているようですが、これは慎重にやらないと危ない。

　家畜が異常をきたす恐れがないとは言えないからです。狂牛病は肉骨粉を交ぜた飼料に原因の一端があると指摘されています。動物は共食いするようにはできていないのです。

 環境問題やリサイクルというのは、きれいごとだけでは解決しない面が多い。

世論に迎合的にやると必ず失敗します。私は創業当時から、こうした反骨精神でやってきて、それが今も生きているので、リサイクル会社の経営をやり続けていられるのでしょうね」　　続く。

 

 

 

日本の金持ちは幸せか？その５

日本の金持は幸せか？

その５

一成一敗

　ところがこれが仇となった。２００８年にサブプライム危機のあおりを受け、同社(ダイナシティ)が事実上の倒産状態となったのだ。

木村氏は責任を取る形で社長職を退き１１年には結局、インボイスも上場廃止となった。木村氏は築いた富をすべて失った。だがそのことによってむしろ目が開かれたという。

「私は儲けたお金はほぼゼロに戻ってしまいました。でもね、私はそれでも悪くないと感じているのです。

もし１０年前の経済状況が続いていたなら、私は今頃たっぷりの金持ちになりながら、どうやって引退しようかそればかり考えていたと思います。

いつの間にか裸の王様になり、高級車の後部座席にふんぞり返って、世間からと取り残されていたでしょう。

 今は稼がないと食っていけないので、２年前に起業しました。顧客企業の

通信費や、電気代、ガス代などを弊社が一括して処理するビジネスモデルです。

呼ばれた講演会では、『起業は大変だからしない方がいい』と話していますが

私自身はずっと社長を続けて来たので、潰しが利かず、起業するしかありませんから。といっても儲けることが楽しいのではなく、事業を通じて社員にやりがいを感じる体験を提供したいんです」。

 一度企業を創設すると創業者は長いあいだその会社に縛られる。

お金を儲けて直ぐに逃げるわけにはいかない。　続く

 

 

 

日本の金持ちは幸せか？その４

日本の金持は幸せか？

その４

もうけた金は・・・

木村育生

＊

　巨万の富を築いても幸せとは限らない――。最後の長者番付ベスト１００名の「今」を追うとそんな真理が見えてくる。

　たとえば１９９２年に『インボイス』を創業し、２００４年に東証１部に上場した木村育生氏（５８歳）は株式の売却益を得たため、８億５６００万円を納税し、この年の長者番付１２位に躍り出た。

　木村氏本人が語る。「あのころは、堀江貴文さんがプロ野球の球団を買収すると騒いでいる時期でした。

　私自身も西武ドームの命名権を購入していたこともあり、『インボイスも西武球団を買収するのではないか』と騒がれたものです。

球団を買収するには全然足りなかったですけれどね(苦笑)」

○木村育生(育の月は肉・にくづき・で６したがって育は１０)

　４７１０５

天格・木村　　１１

人格・村育　　１７大吉

地格・育生　　１５大吉

外格・木生　　　９大凶

総格・木村育生２６大吉

●成功運１－７大凶・心身過労に陥り、不遇、不平を生ず。

○人格１７・地格１５によって事業せ一時的な繁栄を観るも、

●外格　９の事業挫折運によって得た利益を失い去り、功を空しくすることを暗示している。

＊＊

　木村氏はその後Ｍ＆Ａを繰り返し、インボイスは規模を拡大していった。２００６年にはマンションデベロッパー『ダイナシティ』を買収し子会社化した。続く

日本の金持ちは幸せか？その３

 

日本の金持ちは幸せか？

その３

　新小岩の彼女によると、斎藤一人氏が作った天照大神波動入りの『ゴッドハートマッサージクリーム』で『ツヤ顔』になったうえで『神言』(斎藤氏の言葉)を唱え、手で印を結ぶと、体が健康になり、人生も開運していくのだという。

 斎藤氏を古くから知る『元弟子』がこう話す。

「自分の病気をきっかけに何かしらの宗教の信者に成る人はいますが、一人さんは病中・病後（斎藤一人氏の場合は、自律神経、胆嚢、肝臓、循環器、呼吸器、泌尿器などを病むようになっている←永人）『教祖』になってしまいました。

　商売もそれまでは、健康食品を販売していたのに、水晶玉や波動入りクリームなど、まるで霊感商法のようになってしまったため、かつての弟子が離れて行くのも無理はありません。

　そもそも一人さんはあれだけ莫大な富を得ながら、幸せそうには見えませんでした。病気になる前は、複数の女性幹部と全国を転々としていました。

　一見自由気ままでストレスがないように見えて、その実、ストレスから逃げ回っているようにしか見えなかった。

 お金にもケチで、一緒に旅行してもすべて割り勘です。個人資産は２００億円とも３００億円とも言われますが、プライベートを明かさないため、本当のところはわかりません。

一人さんは家族仲が悪く、妻と離婚したとも聞いています。あれだけお金を貯め込んでも、それを遺（のこ）す家族もいない筈です」

巨万の富を築いても幸せとは限らない――。続く