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小沢一郎の潔白・六・

                小沢一郎の潔白・六・
          (水谷の金銭提供はうそだった、は業界の常識)

水谷建設元会長(65)の証言は、何故採用されなかったのか?
消えてしまったのか―――。

『小沢元代表の秘書二人に5000万円ずつ渡した』という話は衝撃的だった。しかし、1億円の裏金疑惑は立件されなかった。小沢事件の最大のナゾと疑問はここにある。

『脱税で三重刑務所に服役していた水谷建設の水谷元会長に、東京地検特捜部の検事が会いに行ったのは、09年夏です。当時の特捜部は小沢捜査に行き詰っていた。

その年の春、西松建設からのダミー団体献金事件で、小沢氏の第一秘書の大久保隆規秘書を逮捕・起訴したものの、小沢氏には全く迫れず、「形式犯程度で逮捕したのか」とズサン捜査を批判されていた。

そんなときに刑務所にいる水谷元会長から、すごい材料が取れると言う事で、検事が出向いたのです」(司法関係者)

水谷元会長の“証言”は、「04年10月と05年春、東京・赤坂の全日空ホテル〔現:ANAインターコンチネンタルホテル・東京〕の喫茶ロビーで、当時の石川知宏秘書と大久保隆規秘書にそれぞれ現金5000万円を手渡した。岩手の胆沢ダム工事の受注の謝礼だった」と言うものだった。

喜び勇んだ検事は、当時の金の動きを探る。すると陸山会の05年の政治資金報告書に世田谷の土地を購入した記載があった。

詳しく調べると小沢が3億4000万円を支払って購入したのは04年の10月29日だった。実際に5000万円を手渡したとされる水谷建設川村 尚社長などから事情聴取した結果石川秘書に手渡した日は10月15日。『ピッタリ一致する。裏献金を土地購入費に充てた。それを隠すために、記載を05年の収支報告書にズラしたんだ』――地検特捜部はそのように見立てたのである。

その後は大マスコミの一斉報道、石川知裕衆議院議員、大久保隆規元秘書に対する聴取が続き、正月をまたぎ,翌10年1月、2人が口を割らないことから、逮捕となったのである。

特捜部は、水谷建設の出金記録、5000万円を東京駅から全日空ホテルに運んだとされる、川村社長の運転手の証言も得ていた。提供側の証拠は固まった。『あとは逮捕して叩けば口を割る。ガサをかければ証拠も出てくる』とばかりに、強制捜査に出たのである。

ところが、そこから捜査は何も進展しない。元秘書の石川議員は『受け取っていない。水谷会長とは一回も会った事がない』と容疑を否認し続けた。

小沢本人も聴取したが、土地購入の4億円の原資について説明されて終わりだった。結論は不起訴。秘書たちについては収支報告書の『虚偽記載』の容疑を無理矢理こじつけるのが精一杯だった。これこそ検察捜査の完敗である。

見込み捜査はどこで狂ったのか?考えられるのは、水谷建設側の証言の信憑性である。水谷功元会長の証言を鵜呑みにしたところに、検察の大失敗の一歩があったのだ。・・・七へ

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一日一言

              1月28日:無量寿②

     自らも生き
     他を生かし続ける
     いのち

     無量寿のいのちとおっしゃるのは
     そういういのちの
     ことではないのか

     少なくとも
     私の欲しいのは
     そういういのちである

     死にながら
     死なないで

     自らも生き
     他も生かし続ける
     いのちである
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