天蓋をかぶり、尺八を持ち、明暗と書いた食箱(けばこ)を提げる虚無僧という人がおります。(写真 下)子供の頃に、実際に見た記憶があります。今は実在しないようですが、時代劇ではお馴染みです。大抵 スパイであったり、刺客であったり求道僧であったりします。室町時代の普化宗(ふけしゅう)の僧、朗庵が宗祖・普化の風を学んで薦(こも)の上に座して尺八を吹いたから、薦僧(こもそう)と呼ばれました。また、一説に、楠正成の後胤・正勝が僧となり虚無と号したからともいわれます。普化宗の有髪の僧。深編笠を被り、絹布の小袖に丸ぐけの帯をしめ、首に袈裟をかけ、刀を帯し、尺八を吹き、銭を乞うて諸国を行脚した普化僧。梵論(ぼろ)ともいいます。
ところが、明治4年の太政官布告によって、廃宗の憂き目にあいました。廃仏毀釈の犠牲になったのです。しかし、普化宗の精神は生き続けました。没己(ぼっき)に徹し、漂泊のうちに悟りを求める道です。本来の普化宗こそ達磨大師の精神を踏襲する最も真摯な宗教ともいわれます。
ところが、明治4年の太政官布告によって、廃宗の憂き目にあいました。廃仏毀釈の犠牲になったのです。しかし、普化宗の精神は生き続けました。没己(ぼっき)に徹し、漂泊のうちに悟りを求める道です。本来の普化宗こそ達磨大師の精神を踏襲する最も真摯な宗教ともいわれます。
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