yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

仰げば尊し、伊澤修二

2017-11-07 06:49:40 | 文学
嘗て、卒業式の定番として歌われた「仰げば尊し」に関する話です。従来、この歌は明治初年に、文部省音楽取調掛、高遠藩士の子弟、伊澤修二の作詞・作曲いわれていました。伊澤は、貧しい家で育ちましたが、東京帝大に進みました。アメリカ留学中、ベル研究所で、友人の金子堅太郎と共に日本人で初めて、電話器を使ったということです。
「仰げば尊し」の原曲についてはわかっておらず、長い間、小学校唱歌集における「最大の謎」とされて来ました。ところが最近になって、一橋大学名誉教授の桜井雅人氏が、この歌の曲の出典を突き止め、アメリカで19世紀後半に初めて世に出た Song for the Close of School「卒業の歌」の旋律が、「仰げば尊し」の原曲であることが判明しました。原歌には「師の恩」「身を立て、名をあげ」という歌詞は無いそうですが、私は日本の「仰げば尊し」の歌詞、曲、共に愛着を感じています。
 1.仰げば尊し 我が師の恩
    教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
    思えばいと疾(と)し この年月(としつき)
    今こそ別れめ いざさらば
2.互(たがい)に睦みし 日ごろの恩
   別るる後(のち)にも やよ忘るな
   身を立て名をあげ やよ励めよ
   今こそ別れめ いざさらば
3、朝夕馴(なれ)にし 学びの窓
蛍の灯火 積む白雪
忘るる間(ま)ぞなき ゆく年月
今こそ別れめ いざさらば
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 幕末を駆け抜けた二人 | トップ | 多民族国家 中国 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文学」カテゴリの最新記事