yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

徳川慶喜公の書         

2024-07-04 06:08:42 | 歴史
 先日、テレビ番組「開運なんでも鑑定団」に徳川慶喜公の書が出品されま
した。(写真 下)真筆、150万円と鑑定されました。幕末から明治にかけ  ては、書の世界でも大きく変わった時期。ところが十五代将軍慶喜公は江戸の書を習ってきており、古いスタイルの字ですが、実に巧みに書いている名品と、鑑定士が賞讃していました。

この書は、徳川光圀公が編纂に着手した大著、「大日本史」の序文の中の一節、「西山公語録」です。

 不有載籍虞夏之文不可得而見
不由史筆何以俾後之人有
所観感
           西山公語録     慶喜
 
 「読み方」
 
載籍有ラズンバ虞夏(ぐか)之文ヲ得テ見ルコト出来ズ
史筆ニ由(よ)ラズンバ何ヲ以(も)ツテ俾後(ひご)之人有ランヤ

観テ感ズル所


     書物が無ければ、中国古代の聖帝、舜禹(しゅんう)の事績を知ることができようか。歴史書が無ければ、後世の者が故人に感動することもないであろう。

     見て感ずる所。

徳川光圀語録(西山は徳川光圀公の号)       徳川慶喜



      
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