大阪商人、伊勢商人とならんで、近江商人は日本三大商人のひとつです。この近江商人の経営哲学のひとつとして「三方よし(さんぽうよし)」の思想が広く知られています。「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売といえる」という考え方です。「売り手よし、買い手よし、世間によし」を示す「三方よし」」という表現は近江商人の経営理念を表現するために後世に作られたものですが、そのル-ツは初代伊藤忠兵衛が近江商人の先達に対する尊敬の思いを込めて発した「商売は菩薩の業(行),商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの」という言葉にあるそうです。自らの利益のみを追求することをよしとせず、社会の幸せを願う「三方よし」の精神は、現代のCSR(企業の社会的責任)につながるものとして、伊藤忠をはじめ多くの企業の経営理念の根幹となっています。「自分よし」、「自国よし」「自国・ファ-スト」を叫ぶよりもはるかに知恵と品格があると思われます。
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