さる3月15日、衝撃的なニュースが世界を駆け巡りました。囲碁ソフトが世界のトッププロ棋士と5局戦い、4勝1敗で勝ったというニュースでした。チェスや日本将棋では、既にコンピューター・ソフトがプロに勝っていますが、従来の方法の延長ですと、囲碁ソフトが勝つのは10年先と言われていました。しかしこの度、最近の3,4年で急速に完成度を高めた“Alpha Go”がこの快挙を成し遂げました。人工知能の進歩の鍵は「ディープ・ラーニング(深層学習)」の導入でした。「ディープ・ラーニング」は、碁の局面をイメージ・パターンとして捉え、過去の棋譜を学習する手法で、直感や大局感を身につけ、短時間のうちに負けにくい手を発見することができるようです。この手法は、車の自動運転、人工知能による病名診断などにも、広範囲に応用可能であるとのことです。
さて、今回、人間代表として戦ったプロ棋士は韓国棋院の李世ドル九段で、世界ランキング
第5位の強豪です。第4局で初めて人工知能に勝ったあと、人工知能の弱点について、「予想外の手が打たれた場合に対処能力が落ちる」と指摘しました。しかし、第5局で再び人工知能が勝利したところを見ると、対処能力を改善する学習能力があったのでしょうか。全5局を観戦した日本の第一人者、井山裕太名人は「人間とは見えているものが違う。正直、少し上を行かれているようだ」と称賛しています。
この囲碁ソフトが動作しているハードウェアは、1202個のCPUと176個のGPU(グラフィカル)を搭載しているそうです。さすがにグーグル・グループ製らしい強力なマシーンと感じました。(このハードウェアは多分、汎用パソコンの約1200倍の能力があるのでしょう。)
さて、今回、人間代表として戦ったプロ棋士は韓国棋院の李世ドル九段で、世界ランキング
第5位の強豪です。第4局で初めて人工知能に勝ったあと、人工知能の弱点について、「予想外の手が打たれた場合に対処能力が落ちる」と指摘しました。しかし、第5局で再び人工知能が勝利したところを見ると、対処能力を改善する学習能力があったのでしょうか。全5局を観戦した日本の第一人者、井山裕太名人は「人間とは見えているものが違う。正直、少し上を行かれているようだ」と称賛しています。
この囲碁ソフトが動作しているハードウェアは、1202個のCPUと176個のGPU(グラフィカル)を搭載しているそうです。さすがにグーグル・グループ製らしい強力なマシーンと感じました。(このハードウェアは多分、汎用パソコンの約1200倍の能力があるのでしょう。)