yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

引き分け

2015-07-11 04:54:29 | 文化
柔道の勝負の判定に、「引き分け」があります。すなわち、試合時間内で勝負が決せられず、かつ優劣の判定がつかない時は「引き分け」とするルールです。
江戸時代には喧嘩両成敗というルールがありました。柔道の「引き分け」も喧嘩両成敗も日本人の知恵かも知れません。
殊に外交問題では、一方のみが100%勝ち、という結果は望めないことです。ロシアのプーチン大統領は柔道家でもありますので、外交において「引き分け」という手法を時に活用します。例えば、ロシア・中国の国境紛争においては、紛争地の中に線引きをして半分ずつを領土にすることにより決着を見ました。北方四島の問題を解決するのにも、「引き分け」という手段があり得るのかも知れません。
また、最近では「明治日本の産業革命遺産の世界文化遺産への登録」を巡って、日韓の間で軋轢がありました。この件においては、日本側が「徴用工」の事実を説明文に加える配慮をし、
韓国側は、その配慮に対して妥協をすることで決着しました。外交交渉においては、配慮と妥協により、前向きな結論に至ることは大いに意味があるのではないかと思います。
コメント
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