今月も早くも後半に入ったなと思っていたら、たちまち下旬となり、北海道行の出発まであと1週間となった。何度も言いふらしているのだが、今年の北海道行は3年ぶりであり、且つ北海道という呼び名が生まれてから150年目、そしてこれとは無関係だが、我々でこぼこコンビが生まれてから50年を迎えるという、それ故に少し意識して旅をつくって見たいと考えている記念すべき旅なのである。
自分は、既にかなり前から前楽の中に居る。イメージとしては北海道の全市町村179を3度ほど巡って通過している気分である。北海道の旅を始めてから20年近くが経っており、この間に印象の大小の差はあれ、179全ての市町村を通過しているので、それらの名称も一応は記憶しているのだが、今回改めて構えて総合振興局(渡島、胆振、後志、空知、十勝、釧路、オホーツク、上川、宗谷)・振興局(檜山、石狩、日高、根室、留萌)単位に個々の市町村を確認しているので、思いはより確かなものとなっている。
北海道は広い。九州の2倍以上の広さに気づいている人は案外少ないように思う。我が郷土の茨城県が約13個、東京都なら約36個が入るという広さなのである。だから、14ある総合振興局・振興局というのは、県に相当する広さの行政単位(=支庁)であると言っていいと思う。北海道となった150年前は、原生林の広がる未開の大地であり、面積を単位とする行政の展開は開発を進めて行く上でロスの多いものとの判断がなされたのだと思う。一度は3つの県(函館県・札幌県・根室県)に区分された時期もあったようだが、圧倒的に少ない人口密度では、形式的な区分をしても余り意味を為さなかったのであろう。開拓使が設置された明治2年の北海道の全人口は、僅か6万人足らずだったというから、現在では想像もできないことである。
そのような始まりから150年の時が経って、現在の人口は1995年の約569万をピークに減少傾向にあるというものの、この150年の間の開拓の歴史というものは、人口が100倍近くも増えたことでも、如何に変化の激しいものだったかということが分かる。今回の旅では、その150年前に思いを馳せながら、各地の現在を訪ねて、その今の様子を見て来たいと思っている。
先に既に3度ほど179市町村を回っている感じだと述べたのは、まずは総合振興局・振興局ごとに各市町村の名称を確認し、面積や人口といった基本事項を確認したこと。これによって一回りしたことになる。次に調べたのは、各市町村単位に設置されている博物館、郷土資料館など、開拓の歴史の保存されている場所の存在と利用のための条件(開館日・時間・料金など)についてである。自治体によって特徴のある取り組みなどが窺われ、面白かった。それらの全てを訪問することはできないけど、是非訪ねてみたいという場所が幾つも見つかったのは喜びである。この作業でも一回りしたことになる。それからこれらの作業をする際にはいつも北海道全図を傍に置いて眺めており、航空機の上から毎日北海道を眺めている気分である。これも楽しい。前楽の中で最も楽しいのは、やはり地図を俯瞰しながら現地に思いを馳せるということだろうか。地図を見ていると、もはや気分は少年となる。
ということで、今回の旅の机上の準備はほぼ終わっている感じである。しかし、旅というのはそのような頭の中で思いを巡らすだけでは準備万端とは言えない。生きものとしての暮らしがあり、先ずは住居と移動手段としての車の整備がある。これは3月に車検を終えたばかりであり、各基本部分の点検も行い、あとは生活空間内部のチエックなどが残っているだけで、その主な実施役は家内の方である。装いや衛生に関しては自分の感覚は殆ど機能しないので、それらは全て端から家内に任せるのが無難というものだ。これら基本部分の整備が終わればあとは着衣や食材それに日々の暮らしに必要な用具等の積み込みである。これらについてはいつものリストに沿ってチエックして行けば抜けはないだろうと思っている。積み込みは前日までに終了させればよい。それまでに済ませておかなければならないのは、健康に関するチエックであり、来週初めには定期的に受診している医療機関に出向くことにしている。今のところ二人とも身体に特段の異常はないので、大丈夫だろうと思っている。旅くらしは普段の暮らしとはペースやリズムが異なって来るので、早く馴れるように努めなければならない。
旅に出かけると、自分的には毎日ブログに旅の様子を記載する考えでいる。これは結構ハードなことでもある。毎日このために2~3時間は用意しなければならない。しかし、好きでやっていることだからやめる気は起きない。我ながら不思議な性分だなと思う。今回も毎日駄文を振り撒いて、旅の日々を楽しみたいと思っている。出発までは、しばしブログのことは忘れたい。
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