《今日の予定》
終日クッチャロ湖畔キャンプ場に滞在
《昨日のレポート》
今朝の美深も早朝は深い霧の中だった。今朝の散歩は昨日とは反対方向に天塩川の堤防の道を1時間ほど歩き、帰りは牧場と畑の広がる田園の中の道を戻った。空気は冷たく旨かった。畑にはカボチャやアスパラやレタスなどが植えられて、短い夏を使いきろうとしているかの様に生長を急いでいた。1畝の長さが500mもあるので、これはもう大型機械無しには成り立たない農業である。どんな作物が出来上がるのか、収穫できたものを食べて見たいなと思った。
散歩から戻って朝食を済ませ、チェックアウトの12時までの時間をゆっくりと過ごす。Wさんご夫妻とも名残を惜しんで写真を撮ったりした。知人の何人かに現況を知らせるメールを送ったりした。その中のお一人のiさんから直ぐに電話があったので驚いた。何とこれから行こうとしているクッチャロ湖畔のキャンプ場に来ているのだという。偶然とは言えタイミングの良さにびっくりしてしまった。
やがて間もなく正午が近づいて、Wさんご夫妻に別れを告げ出発。最終ゴールはiさんご夫妻との再会が約されているクッチャロ湖畔のキャンプ場だが、今日は歌登経由で枝幸町のホテルに立ち寄り湯をしてから行くことにしている。
その前に音威子府のJR駅に行き名物の黒蕎麦を食べることにした。昨年知人から頂戴して食して以来の黒蕎麦のファンになってしまった。駅構内の小さなお店での立ち食い蕎麦なのだが、真っ黒に近い色の蕎麦には独特の風味があって、何故か北海道開拓時代の逞しきエネルギーがそこに秘められている様な味わいがするのだ。この蕎麦のファンは多い様で、昼時とあってか狭い駅の待合室に10人以上もの人が、思い思いに蕎麦を手繰っていた。相棒は天ぷらを入れたらしいが、自分は勿論掛け蕎麦である。蕎麦の味の真価は温かいものなら掛け蕎麦、冷たい奴ならザル蕎麦と決まっている。余計なものは要らない。(これは言い過ぎか)
これぞ北海道という味を楽しんだ後は、浜頓別町に向かう道を、途中の小頓別という所から歌登の方に向かう。歌登にもいい温泉があるのだけど、今日はパスして枝幸町のホテルの温泉に寄ることにしている。
枝幸を「えさし」と読むのは難しいと思う。えさしは追分で有名な道南の江差や岩手県の米どころの江刺などがあるけど、恐らく共通しているのはこれらの地名は皆アイヌの人たちが呼んでいた特徴のある場所だったに違いない。それが何なのかは知らないけど。枝幸は北見枝幸と呼ばれることも多いようだ。ここはカニが有名で我々がここを知ったのも、毎年7月上旬に行われるカニ祭りを見に来て以来である。町の山の手にあるホテルに行き温泉を楽しむ。
その後は一路クッチャロ湖を目指す。クッチャロ湖は浜頓別町にある日本最北の湖で、冬は白鳥が飛来し、ラムサール条約にも加入して保護に力を入れている。我々がここに行きたがるのは、何よりも夕日を見たいからである。空も雲も湖も、景色を作っている全てのものが茜色に染め上げられた、あの神秘的な景観を一度目にしてしまったならば、その虜にならない人は居ないように思う。今回も勿論それを期待・願望しての来訪なのである。間もなくクッチャロ湖畔キャンプ場到着。iさんはまだ戻っておられないようだった。
iさんご夫妻も旅で知り合った親しき方々である。奥さんが体調を崩されてこのところくるま旅を控えておられたので、お会いするのは久しぶりのことになる。ようやく旅に出られるまで回復されて、何よりのことと安堵している。iさんのご主人は魅力的な人物である。自分の旅での知人には、何故か物づくりに係わる方が多いのだけど、iさんも又ご自分で何でも出来てしまう魔法の力を持っておられる方だ。しかし、iさんの魅力はそれだけではない。多趣味というのか、常人の思いもよらぬ世界を覗き、歩いて人生を楽しんでおられるのだ。例えば在宅時は畑で野菜類の栽培に汗を流す傍ら、今は蜜蜂にも力を入れておられるのである。思いが一所に止まらず発展して、それが行動として実現してゆくのは素晴らしいと思う。旅に出ては、現在の専らの楽しみは、砂金掘りなのである。砂金というものがどれほど小さいものなのかご存知だろうか。一攫千金というけど、その現実は大へんなものなのだ。しかしそこに夢があるから、人は敢えてチャレンジをするのだと思う。iさんは夢をい
っぱい持っている人なのである。
そのiさんご夫妻と間もなく再会が叶う。奥さんも思ったよりお元気そうでよかった。ご主人には早速お世話になってしまった。実は数日前、ポータブル冷蔵庫の12V用コードのシガー差込口への扱い方を誤り、ヒューズを飛ばしてしまい冷蔵庫もラジオも使えなくなってしまっていたのである。後でなんとかしようと、当面は諦めていたのだったが、iさんにそのことを話すと、たちまち問題解決となってしまった。ヒューズも持参されていたものを提供頂き、冷蔵庫の方も応急の手当で復旧が叶ったのだった。真にありがたくも嬉しいことだった。
再会が叶って、今夜は歓談の時をと思っていたのに、夕食時に、iさんからここの湖で穫れたエビの手作り料理を頂戴し、それを肴に一杯やっている内に、すっかりいい気持ちになり、睡魔の誘惑に耐え難くなって、いやあとんだ失礼をしてしまった。真に面目なく、申しわけなし。明日は大丈夫のようにしますので、お許しあれ。
終日クッチャロ湖畔キャンプ場に滞在
《昨日のレポート》
今朝の美深も早朝は深い霧の中だった。今朝の散歩は昨日とは反対方向に天塩川の堤防の道を1時間ほど歩き、帰りは牧場と畑の広がる田園の中の道を戻った。空気は冷たく旨かった。畑にはカボチャやアスパラやレタスなどが植えられて、短い夏を使いきろうとしているかの様に生長を急いでいた。1畝の長さが500mもあるので、これはもう大型機械無しには成り立たない農業である。どんな作物が出来上がるのか、収穫できたものを食べて見たいなと思った。
散歩から戻って朝食を済ませ、チェックアウトの12時までの時間をゆっくりと過ごす。Wさんご夫妻とも名残を惜しんで写真を撮ったりした。知人の何人かに現況を知らせるメールを送ったりした。その中のお一人のiさんから直ぐに電話があったので驚いた。何とこれから行こうとしているクッチャロ湖畔のキャンプ場に来ているのだという。偶然とは言えタイミングの良さにびっくりしてしまった。
やがて間もなく正午が近づいて、Wさんご夫妻に別れを告げ出発。最終ゴールはiさんご夫妻との再会が約されているクッチャロ湖畔のキャンプ場だが、今日は歌登経由で枝幸町のホテルに立ち寄り湯をしてから行くことにしている。
その前に音威子府のJR駅に行き名物の黒蕎麦を食べることにした。昨年知人から頂戴して食して以来の黒蕎麦のファンになってしまった。駅構内の小さなお店での立ち食い蕎麦なのだが、真っ黒に近い色の蕎麦には独特の風味があって、何故か北海道開拓時代の逞しきエネルギーがそこに秘められている様な味わいがするのだ。この蕎麦のファンは多い様で、昼時とあってか狭い駅の待合室に10人以上もの人が、思い思いに蕎麦を手繰っていた。相棒は天ぷらを入れたらしいが、自分は勿論掛け蕎麦である。蕎麦の味の真価は温かいものなら掛け蕎麦、冷たい奴ならザル蕎麦と決まっている。余計なものは要らない。(これは言い過ぎか)
これぞ北海道という味を楽しんだ後は、浜頓別町に向かう道を、途中の小頓別という所から歌登の方に向かう。歌登にもいい温泉があるのだけど、今日はパスして枝幸町のホテルの温泉に寄ることにしている。
枝幸を「えさし」と読むのは難しいと思う。えさしは追分で有名な道南の江差や岩手県の米どころの江刺などがあるけど、恐らく共通しているのはこれらの地名は皆アイヌの人たちが呼んでいた特徴のある場所だったに違いない。それが何なのかは知らないけど。枝幸は北見枝幸と呼ばれることも多いようだ。ここはカニが有名で我々がここを知ったのも、毎年7月上旬に行われるカニ祭りを見に来て以来である。町の山の手にあるホテルに行き温泉を楽しむ。
その後は一路クッチャロ湖を目指す。クッチャロ湖は浜頓別町にある日本最北の湖で、冬は白鳥が飛来し、ラムサール条約にも加入して保護に力を入れている。我々がここに行きたがるのは、何よりも夕日を見たいからである。空も雲も湖も、景色を作っている全てのものが茜色に染め上げられた、あの神秘的な景観を一度目にしてしまったならば、その虜にならない人は居ないように思う。今回も勿論それを期待・願望しての来訪なのである。間もなくクッチャロ湖畔キャンプ場到着。iさんはまだ戻っておられないようだった。
iさんご夫妻も旅で知り合った親しき方々である。奥さんが体調を崩されてこのところくるま旅を控えておられたので、お会いするのは久しぶりのことになる。ようやく旅に出られるまで回復されて、何よりのことと安堵している。iさんのご主人は魅力的な人物である。自分の旅での知人には、何故か物づくりに係わる方が多いのだけど、iさんも又ご自分で何でも出来てしまう魔法の力を持っておられる方だ。しかし、iさんの魅力はそれだけではない。多趣味というのか、常人の思いもよらぬ世界を覗き、歩いて人生を楽しんでおられるのだ。例えば在宅時は畑で野菜類の栽培に汗を流す傍ら、今は蜜蜂にも力を入れておられるのである。思いが一所に止まらず発展して、それが行動として実現してゆくのは素晴らしいと思う。旅に出ては、現在の専らの楽しみは、砂金掘りなのである。砂金というものがどれほど小さいものなのかご存知だろうか。一攫千金というけど、その現実は大へんなものなのだ。しかしそこに夢があるから、人は敢えてチャレンジをするのだと思う。iさんは夢をい
っぱい持っている人なのである。
そのiさんご夫妻と間もなく再会が叶う。奥さんも思ったよりお元気そうでよかった。ご主人には早速お世話になってしまった。実は数日前、ポータブル冷蔵庫の12V用コードのシガー差込口への扱い方を誤り、ヒューズを飛ばしてしまい冷蔵庫もラジオも使えなくなってしまっていたのである。後でなんとかしようと、当面は諦めていたのだったが、iさんにそのことを話すと、たちまち問題解決となってしまった。ヒューズも持参されていたものを提供頂き、冷蔵庫の方も応急の手当で復旧が叶ったのだった。真にありがたくも嬉しいことだった。
再会が叶って、今夜は歓談の時をと思っていたのに、夕食時に、iさんからここの湖で穫れたエビの手作り料理を頂戴し、それを肴に一杯やっている内に、すっかりいい気持ちになり、睡魔の誘惑に耐え難くなって、いやあとんだ失礼をしてしまった。真に面目なく、申しわけなし。明日は大丈夫のようにしますので、お許しあれ。
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