【今日(11/23)の予定】
道の駅:宇陀路大宇陀 →(R370・R165・K)→ 室生寺参詣 →(K・R165・R370・R166)→ 道の駅:飯高駅(泊)
【昨日(11/22)のレポート】 天気:晴れ
<行程>
道の駅:柿の里くどやま →(K・R370)→ 慈尊院参詣 →(R370・R24・K・R169)→ 大神神社参詣 → 山の辺の道散策 →(R169・R166・R370)→ 道の駅:宇陀路大宇陀(泊)
<レポート>
九度山の朝は寒かった。車内の気温は6℃を下回って、今回の旅では初めて5℃台となっていた。外は快晴の天気で、予報は夕刻から崩れて雨が降るなどと言っていたが、とてもそのような気配は感じられなかった。しかし、この頃の天気は良い方よりも悪い方へ裏切ることが多いので、予報は当っているのかもしれない。
寒いので少し歩こうと思い、近くにあるはずの慈尊院というお寺に参詣することにした。慈尊院は、弘法大使のご生母が祀られているお寺である。この辺りには何度も来て通っている道なのだが、まだ一度も参詣したことが無かった。遠いのかと思ったら、予想に反して近くて、道の駅からは歩いて10分もかからないほどの距離だった。お寺の本堂が横手にあって、正面の門を潜ると朱色鮮やかな多宝塔が目に付いた。本堂の方へ行き般若心経を誦す。境内には妙な形をした絵馬がたくさん並べられていたが、それは乳がんの祈願をした人たちのものであることを知った。女性の二つの乳房を模ったものが板に張り付けられていて、中にはかなり大きな手づくりの絵馬なども奉納されていた。このお寺は女人高野の別称もあると聞くけど、現代では癌などの治癒を願ってここを訪れる女性が多いのだと知った。
弘法大使御生母の祀られている自尊院の入り口の景観。正面近くに多宝塔があり、本堂はこの左手の方にある。
お寺の参詣を終えて、境内のすぐ上に丹生官省符神社に向かう石段があり、それを100段と少し上がると、拝殿が控えていた。この神社は弘法大師が創建されたとか。又高野山に続く町石道の入り口がこの神社なのだというのを知った。その道を少し歩いて見た。全部で169の町石があるとのことで、それは1町ごとに一基の石塔で確認することができるようになっていた。169から始まり、163の町石迄行って引き返すことにした。古道といういのは、どんな坂道でも歩くのが負担にはならない不思議な力を持っている様な気がする。どんどん歩いて行ってしまうと、帰るのを忘れそうになるので、600mほどで諦めることにした次第。
丹生官省符神社の本殿の景観。朱色の立派な建物が並ぶ。
神社の脇から始まる高野山への町石道。道の脇には古い石の墓標などが埋もれた風に並んでいた。
1町ごとに建てられている石塔。これは百六十六と刻まれているようだ。
その後は車に戻って朝ごはんとなる。9時過ぎまであれこれ出発の準備などをして過ごし、高野山に向かう前に相棒も慈尊院を見ておいた方が良かろうと、調べておいた駐車場に向かう。30分ほどかかって参詣を終える。女人高野のお寺でもあり、又病の経験もあるので、相棒にとっては一入思いを感ずる参詣だったようである。
その後は高野山に向かったのだが、しばらく行くといつもの道の入口に人が立っており、何だろうと思って近づくと、通行禁止となっていたので驚いた。話によると崩落が起きており、通行不能なのだとか。行くのであれば大きく迂回して別の道を行かなければならないとのこと。どうするか少し迷ったのだが、思い切って今日の参詣を諦めることにした。その代わり、明日予定している大神神社の参拝とその後の山の辺の道の歩きを今日にすることに決める。というわけで、急の変更がまたまた発生してしまった。
12時少し前に大神神社の駐車場に着いて、食事をした後早速神社に参拝する。何度も来ている神社なのだが、風格があり、伝統を感じさせる立派な神社である。参拝の後は、境内の脇から繋がっている古代の道の代表的なものの一つである山の辺の道を歩きにでかける古道と言えば熊野古道が有名だけど、山の辺の道の方がはるかに古い歴史を持っている。かなりの急坂もあるので、相棒の体力を考えながら、桧原神社という所まで行って引き返すことにした。今日は相棒の調子も良かったようで、難無く往復で来て良かった。
山の辺の道の景観。何度通っても飽きない風情のある道である。
その後、相棒は境内近くに住まわれている知人に会いに行き、15時半ほどまで旧交を温めて来たようだった。今日の泊りは宇陀市にある道の駅:宇陀路大宇陀である。桜井市内のスーパーなどで買い物を済ませ、道の駅に着いたのは16時半頃だった。このところ変更ばかりが続いているけど、今日の変更で明日も変えざるを得なくなってしまった。明日は予定していなかった室生寺に参詣し、その後松坂にある道の駅:飯高駅に行って、温泉に入って旅の疲れを癒すつもりでいる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます