山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

ただ今酒のラマダン中

2015-08-05 04:16:11 | 宵宵妄話

 6月下旬、佐渡の旅から戻って、7月半ばに糖尿病の定期検診を受診したのですが、この結果は散々なものでした。Ha1cの数値が、2ヶ月前の受診の時よりも1%近くも高くなってしまったのです。

その原因が、会津の巨大なソースカツ丼を2回も味わってしまったことや佐渡でのはみ出し食事と酒など、旅の間の食生活の乱れにあることは明白なのですが、これを何とか正常レベルに戻さなければなりません。糖尿君という病友は、長年親しく付き合って来ているのに、全くの非情な友であり、わずかな羽目外しも決して見逃してはくれないのです。こんな友には早々に見切りをつけるべきなのですが、決別することは、PPK(=ピン、ピン、コロリ)の実現を不可能にし、且つ生きる楽しみの早期消滅につながることになるので、老人には、もはやそのような蛮行は不可能なのです。

 ということで、何とか元のレベル(6%以下)に戻さなければなりません。戻す方法はいろいろ考えられますが、自分の場合は薬には頼らず、あくまでもカロリーコントロールと運動療法で何とかするようにしています。カロリーコントロールというのは、別の言い方をすると、「食事療法」ということになります。食事療法という言葉からは、何だかややこしい難しげな食事メニューなどをイメージしてしまいますが、重症レベル(8%以上)の場合は厳しい内容が求められるとしても、自分の場合はさほど難しくはなく、いつも次のような方法でクリアしています。

 その1は、食事記録を付けることです。これは少し面倒ですが、毎日、毎回の食事の内容(主食・副食・飲料等)を記入し、それがどれほどのカロリーだったのかを80Kcalを1単位として、およそ何単位だったのかを記入するのです。そして、1日の摂取カロリーの目安を20単位(=1600kcal)以下と決めることにします。この記録を2カ月続ければ、確実にHa1cは改善されます。もし改善が思わしくない時は、さらに継続するだけです。

   

我が食事のカロリーコントロールの標準用具の食事記録表。毎日・毎回食事の後に凡そのカローリー単位を書き込むだけ。1日20単位以上にならぬように気をつける。オーバーする日があっても気にせず、翌日でクリアーするように心がける。継続することが肝要。

この方法を実行するためには、食事メニューのカロリー計算ができなければなりません。そのためには、最初は一々食品成分表を見て覚える必要がありますが、糖尿君と仲良しとなってしまったからには、これはもう覚えるしかないと心に決めて取り組めば、それほど面倒でも難しくもないことが判ります。というのも、我々が毎日食べているものといえば、それほど変化のある多彩なものを摂っているわけでもなく、記録していて気づくのは、ご馳走などというものからは程遠いということです。そのささやかな食事をほんの少し減らす努力をすることが、糖尿君のご機嫌をうるわしくすることになるのです。

 その2は、これは酒飲みの私だけのテーマなのですが、「酒のラマダン」と称して、期間を決めて飲酒を止めることです。ラマダンというのは、イスラム教の信者の皆さんが行っている、期間を決めた日の出から日の入りまでの断食のことですが、今年は6月18日から7月16日までだったとのことです。私の今回の酒のラマダンの期間は、7月22日から9月に孫が生まれるまでとしています。

 この二つの方法を確実に実行すれば、必ず結果はついてきます。もし糖尿病でカロリーコントロールに悩んでいる方がおられたら、この方法をお勧めします。太り過ぎや内臓脂肪などに問題がある方でも、食事記録を付けるという方法をとれば、必ず改善することができるに違いありません。この方法については、別途機会を改めて紹介したいとも考えています。

 ということで、ただ今はこの二つを実行中です。食事のコントロールの方は、元々記録をとらなくても野菜中心など普段から留意していますので、さほど困ることはないのですが、酒のラマダンの方はかなり厳しいのです。アル中一歩手前のレベルにあると自認しているのですが、それゆえこの我慢が利かなくなるかどうかが本物の中毒症となるか否かの判断基準ともなるわけで、今回も今のところどうやら持ちこたえていますが、喉の方は奥から手を出して何でもいいから酒類を持って来いと騒ぐのです。これを黙らせるまでにはやはり1週間は必要で、今現在はどうやらそれをクリアして喉の手も引っ込めたようです。

 酒のない暮らしというのは、真に味気ないもので、食べる物の一切から味わう楽しみが失われる感じがします。義務感に背中を押されての食事は、牛や馬たちが草や稲藁を食むよりも惨めな感じがします。こんな時にTVの鬼平犯科帳などを見ていると、随所に酒を酌むシーンが出てきたりして、真に目を覆いたくなる気分になります。

 ま、そのような心境の中でも、もう少し我慢すれば今度はもっと美味い酒が飲めるぞと、悟ったような顔をして、しばらくは無言を貫くことにしています。二番目の孫にお目にかかれるのは9月の半ばの予定です。その時には、まさに祝杯をあげて美酒に酔うことにしています。

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