山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

福寿草を見に行く

2011-02-25 00:30:00 | 宵宵妄話

 

先日茨城県フラワーパークに福寿草の花を見に行きました。石岡市にあるフラワーパークは、その所在地はよく知っていましたが、まだ一度も中に入ったことはありませんでした。わざわざ花を見に行かなくても守谷の街中を歩きまわっていれば、いつでも季節の花にめぐり合うことができると、少し負け惜しみ的な無理をしながらいたのは、フラワーパークの料金設定が気に食わなかったというのが最大の理由なのです。

というのも、ここの入園料は、4/1~11/Eが740円、12/1~3/Eが370円となっており、花のある期間の料金が高すぎる嫌いがあり、花のない期間とのギャップが大きすぎると思うからです。どこの経営なのかよくわかりませんが、県が係わっているのなら、もう少し花を見る人に利用しやすいやり方を工夫すべきではないかと思うのです。東京都の神代植物園などは、都民には65歳以上半額などの配慮がなされていますし、千葉市の花の美術館なども市内在住者や障害者の方などに対してはそれなりの配慮がなされていますが、このフラワーパークには何の配慮も見られないように思います。

ま、そのような妙なこだわりを持つのは、ややいじけた性格のなせる所為なのだと思いますが、今回はそれを捨てて、偶には華やかな世界を覗いてみるのも目の保養になるのではと出かけた次第です。何といっても福寿草は守谷の街中を歩きまわっても、そうそう簡単にお目にかかれるものではないからです。福寿草は鉢植えくらいしか見る機会がなく、又時期を外すと葉っぱばかりの姿しかお目にかかれず、今まで花の大規模な野草的風景を見たことがありませんでした。茨城県フラワーパークでは約1万株の福寿草が植えられており、それが最盛期を迎えているという新聞情報に触れたものですから、一度見ておこうと出かけたのでした。

園内に入ってみると、かなり広い敷地で、小高い丘の斜面を利用した幾つかの花畑と、温室、それに滑り台などの遊戯施設が設けられていました。未だ冬が終わらない季節とあって、どの花畑にも花の姿を見ることはできず、咲いている花と言えば、丘の斜面の木立の下に点在する福寿草と、そこへ行く道の脇に植えられたクリスマスローズの何本かの花と、あとは数本ある椿の花のほころび掛けたものくらいでした。

 

   

急斜面の木立の下草の中に群生する福寿草の株たち。遠目には地味に見えて、その存在を軽く見てしまいそうな気もする。

 

かなりの急斜面に点在する福寿草は、丁度今が花の最盛期らしく、黄金色の美しい花を咲かせていました。福寿草は早春の花の中では別格の存在かもしれません。お正月の鉢植えなどにも登場していますが、どこか不自然さがあり、やはり納得がゆくのはこの季節になって、山野に咲いている姿ではないかと思います。透明感のある黄色の花弁は、冬の季節の終わりを告げるにふさわしい暖かさを感じさせ、枯れた山腹の下草の中に明かりを灯している感じがします。

 

   

福寿草の株からはたくさんの花が飛び出して春の到来を謳っているように思えた。見ているだけで、冬のストレスが消えてゆく感じがした。

 

その数1万株との話でしたが、これは少しオーバーなように感じました。福寿草は、日の光が少なくなると花を閉ざしてしまうということですが、今日はいい天気で、存分にその輝きを観ることができました。何枚かの写真を撮りながら、この花たちが消え去って花とは無縁の姿をした葉が茂り出すのももうすぐだなあと、本物の春の到来がすぐそこにあるのを感じたのでした。

 

   

私的には、群れ咲く花よりも1本の花の咲き方の方が好きである。凛とした美しさが魅力的なのだ。

 

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