山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

サプライズ!魂消(たまげ)たあ!

2008-12-17 04:42:20 | 宵宵妄話

今頃はびっくりした!という日本語よりもサプライズという日本語の方が流通しているらしい。昔のことばで言うなら、茨城県の地元なら、魂消(たまげ)た!というのが、一番そのびっくりを実感できることばのような気がする。

その魂消たという話である。ブログなどを開いている割には、自分は殆どネットでの検索ということをすることが無い。必要に迫られたとき以外は、ヒマに任せてネットを楽しむという発想が殆ど無いのである。元々頑固なタイプなので、雑学的なアプローチには殆ど興味・関心がないのである。

それが、どういう訳か最近自分の本のことが気になり、今ネット販売上ではどうなっているのかと自分のペンネームでチエックして見たのだった。

今春に拙著「くるま旅くらし心得帖」発行元の出版社が倒産し、その後別の出版社に仕事が移管されたのだが、再度出版するためにはかなりの負担を課せられるという話なので、もはや出版することは諦めたのである。そう決めると、後は忘れることに相努め、もはや我が最初の出版本はもうこの世から消え去るのみと考えることにしたのだった。

しかしネットで本の様子をチエックして見ると、そこには魂消た現象が起こっているのに気づいたのだった。世の中には思いもかけないことが、時として生まれ出るものなのだということである。それがタイトルのサプライズなのである。これは今年一番の驚きといってよいのかも知れない。

どういうことかといえば、拙著「くるま旅くらし心得帖」の販売価格が、3倍にもなって中古市場に出ているのだ。たった3冊しかその対象になっていないけど、中古市場ではどのような本でも、皆高い値が付くということではないと思うので、自分としては嬉しいというよりも、先ずは魂消ているとしか言いようがない。

今のところ買い手が付いていないようなので、この先どうなるのか何とも言えないけど、もし買って頂ける方が現れたら、心からお礼を申し上げると共に、それ以上のお詫びを申し上げたい心境である。如何に市場の論理とはいえ、3倍もの値段になっているというのは、申し訳ない気がするのである。このようなことを言ったら、本は売れなくなってしまうのかもしれないけど、自分の正直な気持ちなのだから仕方がない。

もう一度書き直して新しいガイド書を世に問わなければならないのではないかと思い始めている。どこか出版をして頂けるところがあれば、そのまま原稿をお願いしたのだけど、出版界のルールとしては、自分の本の版権は倒産した会社にあるということなので、著者といえども、まったく埒外(らちがい)の存在となってしまっている。だから、前作を超えたレベルで、書き直すしかないのである。

しかし今の世の中は、未曾有の不況の煽りを食って、くるま旅はおろか車を買うことも、うっかり車に長丁場乗ることも厳しい状況に追い込まれている。本など書いても、とても買って頂けそうもない。もし自分の中古本を3倍の値段で買う人が現れたなら、これはこれからの世の中の先取り現象なのだと考えることにしたい。魂消たと思いながらも、そのように思ったのだった。

仮にこの世から石油がなくなってしまっても、車がなくなることはないと思っている。この文明の利器を、大衆が手放すというような逆行現象が表れるとしたら、それは不況などではなく、現代文明が滅びる時であろう。私は、車という文明の利器の魅力を知ってしまった人たちが、車なしの生き方を選択する筈が無いと思っている。

そして、その車の使い方なのだが、個人のレベルにおいては、単なる移動や運搬手段として使うという考え方から一歩踏み出して、車の機能を旅という楽しみ方に振り向ける人が増えるに違いないと思っている。すなわち、くるま旅であり、くるま旅くらしである。

この考え方は、セカンドライフというか、現役をリタイアした人たちが中心となるに違いない。そしてその対象となる世代は、かなりのスピードで拡大しているのである。一般的には高齢化社会の構成メンバーがその人たちなのだということが出来るが、私は自分と同じ立場のこの世代の人たちが、世の中に貢献できる最大の仕事は、健康で医者要らずの人生を全うすることだと思っている。あの世に逝く瞬間まで、健康で他者に迷惑をかけない生き方を全うすることだと思っている。

それは簡単なことではない。人一倍の健康に対する配慮(考えと実行)が不可欠だと思う。そしてそれを実現する方法の中で、くるま旅というのが、今の世の中では相当に有効な方法なのだと信じて疑わない。運転免許証のない方には無縁の話かも知れないけど、これからの高齢者やその予備軍の世代では、運転免許の取得率は、かなり高いのではないかと思う。

誰もがくるま旅を楽しむというのは無理な話であろう。楽しめる人が楽しめば良いというだけのことかもしれない。しかし私の体験では、旅は人を元気付け、生きる活力を増してくれるのである。病院通いの費用を旅に振り向けるというような発想が広がれば、わが国の福祉社会にどれほど貢献するか分からないと思ったりしている。

何だか、少し支離滅裂的な話となったが、私の本が思った以上の評価を頂いている世界があることを知って、大いに魂消ると共にちょっぴり自信を取り戻したのだった。

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