【今日(10/27)の予定】
自宅 →(R294・常磐道・首都高・東名道)→ 養老SA(泊)
【昨日(10月26日)のレポート】
<行程>
自宅(出発準備)
<レポート~ 旅に出る前に>
今年2回目のちょっと遠出の関西方面への旅に出掛けることを決めた。当初の出発予定日は、10月20日だった。ところが、その週の初めに台風26号が関東地方を襲い、伊豆大島を始め各地で甚大な災害を被った。その被災対応も困惑しているのに、再び今週中に台風27号が襲来するという。しかも、今度の奴はより勢力が大きくて凶暴性を伴う危険性があるという。これじゃあ、予定通り出発したら、旅先で安全な場所を求めて逃げ回るなどという、とんでもないことに巻き込まれるかもしれない。そのようなことは真っ平御免、というわけで、出発を台風通過の後にすることにした。ところが、ところが、である。何と来週も又、今度は台風28号がやって来るというのだ。一体今年の天気の狂い様はどうなっているのだろうか。不気味である。しかし、このような天気の状況ばかりに囚われていると、秋の旅も不意になってしまうかもしれない。そう考えて、28号が襲来を諦めるのを期待しながら、とにかく安全を期しながら、明日は出発することを決めたのだった。
と、まあ、ここまでは一昨日(10/25)までの心境だった。昨日台風がようやく去って、影響力も無くなり夕方から青空が見え出すと、何だかこの一週間の待機延長がアホらしく思えて来た。確かに雨は少々降ったけど、棲んでいる守谷では特段心配する様な状況は全くなかったので、旅に出掛けたとしても大丈夫だったのではないかと、直ぐにそのようなことを考えてしまった次第。なかなか、年寄りの半日仕事の判断、実践は難しいものだなと改めて思った。(このレポートのこの部分だけは出発の今日書いているけど、他の記事は数日前に書いておいたので、少し変な感じがするかもしれない。ご容赦あれ。)
今年は6月に同じ関西方面へ、北陸や東海を回って3週間ほどの旅に出掛けたのだが、その後7月下旬の頃に出発を予定していた北海道の旅が不意になってしまい、長く異常な暑さの夏を耐えて来たのだった。相棒の母親が一時危篤状態となり、旅どころではないという状況が続いたのだが、病状も少し回復し、小康状態を保ってくれているので、今回はいつでも1日以内に引き返せる範囲で、3週間ほどの旅を考えたのである。となると、やはり関西エリアが妥当ということになる。名所旧蹟も多いし、未だ訪ねたこともない場所も無数にある。それにしばらくお邪魔していない懐かしい場所も幾つかある。今回は、そのような思いを実現させようと考えていた。
しかし台風の所為で出発を遅らせたため、日程を1週間短縮することとなってしまった。後の方を延ばせればいいのだけど、いろいろ他の都合もあって、帰宅の期限を延長することができないのである。そのため、当初の目論見とはだいぶ違うものとなってしまうのはいた仕方ない。ゼロベースで見直すのも面倒なので、大雑把に当初の前段の1週間分の行程をカットすることにした。つまりは、朝来市の竹田城跡訪問や倉吉市の重伝建・打吹玉川まで足を延ばすことは止め、琵琶湖周辺(但し鯖君への願望があるため、若狭の小浜までは行くことにして)から奈良の方に向かい、その後は紀伊半島をぐるっと回って、岐阜の郡上八幡から飛騨へ出て信州に抜け、上州経由で帰宅するというコースを考えている。
この頃の旅の訪問先の一つに、国の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)がある。自分的には特に建築物に興味関心があるわけではないが、そこへ行くと日本の昔が残っているのが見られるという楽しみがあるからである。今回の旅では、福井県小浜市商家町を始め、滋賀県東近江市の五個荘金堂の農村集落、奈良県五條市五條新町の商家町、和歌山県湯浅町の醸造町、岐阜県郡上八幡の城下町などの訪問を楽しみにしている。今の時代は新しいものにばかり関心が向き過ぎている感じがしている。それらの多くは何だか非人間的な薄っぺらなものが多いように感じているのは、生来の曲がったヘソの所為なのかもしれない。この頃は、歳相応に古いものに惹かれるようになっている。今の世に残っている古いものには、インチキなものなど皆無なのだ。先祖の本物の暮らしを垣間見ることは、生きている間の責務であるような気もする。
秋の味覚も忘れてはいない。先ずは関西の枝豆を味わいたい。豆の殻が黄色く枯れていても黒豆の枝豆の味わいは、東北山形のダダ茶豆に引けを取らない。自分的には黒豆の方に軍配を挙げたい。(しかしこれは残念ながらもう終わってしまっているだろうと思う。その時は来年に持ち越しだ)次が紀州のミカンである。日本のミカンの発祥は奈良県大和だと聞いているが、紀州ミカンはその後の我が国の主流を占めて来ていると思う。もう出回っているに違いない。三番目は信州のリンゴである。わざわざ信州を通るのは、リンゴを手に入れたいがためというのが本心なのだ。こちらの方も楽しみである。
それから旅の在り方について、もう一つ今回心に決めていることがある。「年寄りの半日仕事」というのをモットーとして、可能な限り無理な行程とならぬように心がけたい。これは、三浦雄一郎氏と野際陽子氏のTVでの対談の中で、三浦氏がエベレスト登山に際して心がけられたモットーだと伺った。自分的には、いつも年寄りであることを忘れてしまい、見境もなく全日仕事に没頭してしまう悪い癖がある。前回6月の・北陸・関西方面への旅の際も、走り過ぎてしまい、相棒が疲れ果てて、目の前に温泉があって、しかも無料で入れるのに、入れなかったという実績がある。今回はこのようなことが無いようにくれぐれも無理をせぬように心がけたいと強く思っている。
出鼻を挫かれて、少し気が抜けた感がしないでもないけど、旅への期待はそれなりに高まって来ている。短い期間だけど、さて、今度の旅ではどんな宝物を探し当てることができるのだろうか。