山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘13年 北陸・関西・東海ほか回遊の旅レポート <第2回>

2013-05-24 05:50:09 | くるま旅くらしの話

【今日(5/24)の予定】 

  道の駅:白馬 → 道の駅:小谷 → (糸魚川市経由) → 富山方面(詳細未定)

 

【昨日(5月23日)のレポート】      

<行程>

自宅 →(県道・R354)→ 道の駅:童謡のふる里おおとね(途中道に迷いかなり時間をロスする)→ 高崎 →(R18)→ 松井田妙義IC →(上信越道)→ 小諸IC →(R18・R254・R147他)→ 道の駅:アルプス安曇野ほりがねの里 →(R147・R148)→ 道の駅:白馬(泊)

 <レポート>

9時過ぎすべての準備を終えて出発となる。基本的には今日は移動日であり、特段これといった目的もなし。おおよその泊る場所として、安曇野の堀金にある道の駅を予定しているけど、実際に泊るかどうかは行ってみてその時に決めることにしている。今日も日中の気温かなり上がりそうで、朝のうちから蒸し暑さを覚える空模様である。晴れているのに空一面に薄く雲がかかっており、こんな日はすっきりとした暑さを味わうのは無理の場合が多い。今日も恐らく真夏日に近いことになるのであろう。

自宅を出て、今日は一般道を走って高崎までゆく考えである。守谷からはしばらく県道を走って、坂東市に入ってR354に入り、そのまま道なりに高崎までゆくつもりである。平将門の本拠のあった岩井市は、今は合併で坂東市となっている。全国的には坂東市の方が聞こえがいいのかも知れないけど、ついこの間まで岩井市と呼んでいた近くに住む者には、合併の度に町の呼び名が変わるというのは、何とも解せない感覚がある。そのようなことを思いながら岩井市をパスし、隣の境町を過ぎて古河市に向かう。この辺りは茨城県というよりも埼玉県に近い感じがするエリアである。常陸の国という感覚からは相当に離れた感じがしているのは、茨城県の北部に育った者の独りよがりなのかもしれない。

この辺は利根川と渡良瀬川の遊水地帯に近く、川辺の憩いの場所が幾つも広がっているようだ。それらを脇に見ながら、橋を渡ってR354の案内板に沿って進んでいったのだが、途中で突然別の道路案内板が飛び込んできて、そこにはR354などひとかけらも書かれていない。一体どういうことなのかと、立ち止まって考える暇などあるわけもなく、車の動くままにそのあとは勘で方向を選んで走ったのだが、これがどうもしっかり間違っていたらしく、道の駅の案内板があるのでとにかくそこに寄って位置を確認することにした。道の駅は、「童謡のふる里おおとね」とあった。初めて聞く名前である。資料を見たら、加須市の辺りらしい。どうやら方向感覚を誤り、埼玉県の真ん中の方へ来てしまったらしい。こうなったらR354は諦めて、今まで走ったことのないR17を目指してゆくことにした。

しばらく走るとR125というのに出たので、それを北の方向へゆくことにした。そのまま行けば、どうやらR17に出るらしい。埼玉県の中央を走るこれらの道は、R17が越後の長岡の方へつながっているのは知っているけど、加須から先高崎までどのような順番で名に聞く街がつながっているのか良く分かっていないのである。走っているうちに、加須からは、羽生、行田、熊谷、深谷、本庄、伊勢崎、高崎と続いていることが分かった。今頃になって地理の勉強の現地実習をしている感じがした。

少し手間取って、余計な時間がかかり、昼食を済ませて高崎市街に入ったのは13時を過ぎていた。ここからはR17に別れてR18に入り、信濃路をめざす。途中の碓氷峠辺りは急坂が続くので、途中から高速道を使うことにしている。安中を過ぎ妙義山が見えだしたあたりに上信越道の松井田妙義ICがある。ここから高速道に入って小諸ICで降りることにして、しばらくは高速道の走行となった。どこを見ても山ばかりの景観で、特に群馬県のこの辺りはゴツゴツと岩肌の向き出した山に樹木がへばりついたような男性的な山が多い。いつもは秋の景色が多いのだけど、今日は新緑に萌える景観だった。蒸し暑さは車の中だけで、800mを超える高さの外はすっきりとした空気に包まれていた。それは横川のSAで確認することができた。一息入れてしばらく山の景観を楽しみながら走り、浅間山が間近かに迫ってくるあたりで小諸ICとなり、ここから出て再びR18に入り、上田市の方へ向かう。

上田市に入ってすぐに大屋という交差点を左折してR152に入る。少しゆくとこの辺りは旧丸子町で、右手への道に別所温泉があるのだが、今日は温泉に入るのは止めることにした。それよりも少し先の方へ行って、ゆっくりしたいという考えに変わったのである。少し走ってR152から別れ、松本に向かうR254へ右折する。次第に山の中に入ってゆく。どこも新緑に溢れており、ところどころに紫の藤の花などが見えている。相棒は、桐の花と勘違いしたようだった。山の中に野生の桐の木が混ざっているとは考えにくい。やっぱりあれは藤の花だったのだろうと、あとで取り消していた。峠の辺りに三才山(みとせやま)トンネルがある。ここは有料で、500円也をせしめられた。トンネルをくぐり、坂を下ってゆくと山の中の集落の向こうに松本盆地の広がりが望見できた。しばらく走って、松本トンネルを潜る。このトンネルも有料で、100円が必要だった。ここで、チョンボをして100円を失う。チョンボとは、通行料を入れる機械が種あって、車の高低差で使い分けるようになっているのだが、自分は高い方の位置の機械だろうと思って車を止めたのだったが、適当な位置と見えたのは領収書を発行する機械で、料金の方は更に一段高い位置にあったのだ。やむを得ずドアを開けて低い方に料金を入れようとしたのだけど、狭くて足元を確認しているうちにウッカリ100円玉を落としてしまい、拾おうと思ったらこいつが又車の下の方に転がって行ってしまって、とても拾えない。後続車もあり,愚図愚図しているわけにはゆかないので、仕方なくもう1枚百円玉を使う羽目となってしまった。このごろは老化のせいか、握力が低下して、何かの拍子に物を落とすことが多い。今日は100円で済んだからまだ我慢できるけど、これが万札で風に飛ばされたりしたらどうなるのだ、と、まあ、要注意である。

愉快でない気分で、道の駅:アルプス安曇野ほりがねの里に向かう。予定では今日はここに泊ることにしている。しかしまだ時刻は16時を過ぎたばかりで、日は高くとても夜を待つという時間ではない。とにかく野菜売り場などを覗くことにした。ここは背後にサラダ街道と呼ばれる野菜類の一大生産地の中にあり、いつも訪れる秋には毎度感動しながらその新鮮な野菜・果樹類を手に入れているのだけど、さて、今日はどうなのか。残念、これは期待はずれだった。16時という時刻では野菜は残っていてもいいものは期待できないのは分かっているけど、今は秋とは違って、まだ畑の野菜は収穫時期どころではなく、とても無理なのだった。保存の効く根菜類の一部の他は他所から取り寄せたものがほとんどで、いつもの売り場とはかなり違っていた。豆腐を1丁だけ買って外に出て、ここに泊るのは止め、先までゆくことにした。とりあえずの候補は、安曇野松川という道の駅である。途中給油をしてその道の駅を探したのだったが、どこまで行っても見当たらなかった。後で調べたら、R147沿いだと思っていたのがそうではなく、別の道だった。これではどこまで行っても見つかるはずがない。まだ日も残っているので、とにかく北上をつづけ、白馬村の道の駅まで行ってしまうことにした。途中からの左手に連なる日本アルプスの白き山々の景観は見事だった。走っている車の中からなので、じっくりとはゆかないけど、それでもまだ冠雪のままの高山の連なりは、やはり神秘的だ。自分も若いころ高山に登った経験があるけど、南アルプスの方ばかりで、アルプス銀座といわれる北アルプスの連山には一度も登った経験がない。それゆえ、白き峰々の連なりを見てもどれが何という山なのかどうもはっきりしない。どの山も皆同じように見えてしまう。はっきり分かっているのは、常念岳とそれから富士山の形をした少し低い(といっても2000mを超えている)有明山くらいだ。相棒はカメラを取り出し、車を止めさせて田んぼに映る山影を含めた山の写真に挑戦していた。運転手は後続車の渋滞が起こらぬよう願いながら、その作業を見守るだけである。

18時少し前に道の駅:白馬に到着。今日はここに泊めてもらうことに決める。相当の山の中かと思っていたら、意外と平らな場所だったので驚いた。しかし周囲はさすがに山ばかりで、道の駅の左手の方には白馬岳を含む冠雪の峰々が白く望遠できる。日はまだわずかに残っているけど、反対側の空には満月近いのか過ぎたのか、まだ丸みのある月が輝き始めていた。今日は292kmを走り、久しぶりの長距離運転となった。周辺を少し歩いて状況を確認し、早めの夕食とする。今回の旅では原則として酒類は止めることにしている。昨日までの気つけ薬(眠り薬)が無くなって、はたして快眠が得られるのか。とにかく快眠が得られるまではねむる薬は手にしないことにしている。天気は明日も上々のようである。今日は道に迷ったり、大金(?)を失ったりして。チョンボの続いた一日だった。明日は心して快笑の日を得るように心がけることにしよう。

コメント
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