山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

AC(Auto Camper)誌(2011・1月号)に載りました

2010-12-16 10:35:34 | くるま旅くらしの話

今日は旅の話はお休みして、ちょっとしたお知らせです。

 

昨日(12/15)はこの頃の旅日課(?)の一つとして、毎週支障の無い限り訪れている石岡市(旧八郷町エリア)にあるRVランドの農園(フルーツ・ランチ)へ行ってきました。この農園行のことは度々ブログでも紹介させて頂いておりますが、私の家(守谷市)からは50kmほど離れた所にあります。日帰りも出来ますが、それはなるべく避けて、旅車で出かけて泊まるようにしています。農作業を終えて慌しく帰途につくというのは、農事の楽しみ方としては賢くないなと思っているからです。現役時のように時間に追われている暮らしならば、それも止むを得ませんが、私にとっての農事は仕事の処理事項ではなく、楽しみそのものなのです。その楽しみをたっぷり味わった後に、親しき知人と酒を汲み交わしながら語り合う一夜を過ごすのは、これ又無上の楽しみというものでありましょう。

 

 というわけで、毎週いそいそと出かけているわけなのです。車での長旅の場合は、家内と一緒の暮らしとなるのですが、RVランドの農園行の場合は、家内には今のところ農事に耐えうる体力が不足しているため、私一人で行くことになります。これは実のところ私にとっては一人旅に出掛けているようなものです。泊まることを前提に旅車(=キャンピングカー)に乗ってしまうと、それはもはや旅に出掛けたことと同じことになります。家内と一緒というのが嫌というわけではないのですが、偶には一人で旅車全体を好きなように扱えるというのも、楽しみというものではありませんか。

 

 今年の5月からこのような小さな旅を楽しんでいましたら、AC(Auto Camper)誌の取材を受けることとなりました。AC誌というのは、キャンピングカーに係わりのある方ならどなたでもご存知の有名月刊誌です。この話をお聞きしたのは、西日本方面への旅の途中で、RVランドのAさんからでした。どうして私なのだろうと不思議に思ったのですが、同誌の「自・遊・人」というコーナーに旅車を用いて農作業に勤しんでいる人を取り上げたいとの相談があり、Aさんが私を推奨したいというお話でした。果たして自分のような者でいいのかとの迷いもありましたが、自分たちの他にも顔見知りのIさんご夫妻もご一緒されるというお話なので、それならば安心(?)とお受けした次第です。Iさんご夫妻には、時々この農園でお目にかかっています。

 

 11月半ばの当日は、玉ねぎの植え付け、サトイモの収穫などを行ないました。楽しいひと時でした。農作業は何をしていても楽しいのですが、特に種蒔きや苗の植え付け、それに収穫というのが心を弾ませます。種蒔きや植え付けは、これから彼らがどのような生長を辿るのかという一杯の期待が膨らみますし、収穫時は、これはもう文句なしに嬉しさを伴った楽しみそのものです。今回はその双方を楽しんだという次第です。(その様子などはAC誌をご覧あれ)

 

 今、これから、RVランドの農事で目指していることは、無農薬・無肥料をベースとする自然栽培です。青森県のりんご栽培での自然栽培を成功された木村秋則さんを密かに師と仰ぎ、そのお知恵を垣間見ながらに拝借して、農園の主力である果樹の栽培とそれから蔬菜類についても、この栽培法をこの地なりに見出せればいいなと思っています。

 

何しろメンバーの全員が農業にはど素人といってよい存在なので、何をするにも試行錯誤の連続です。無農薬も無肥料もただそれだけを守って実行していれば、それは何もしないということになり、農業にはなり得ないことになります。何もせずに果報は寝て待てなどという農業の現実があるわけがありません。基本は如何にして果樹や野菜類の土(=土壌)をつくり上げるかにあるのです。恐らくこのテーマは、コンセプトは同じでもその実際は全て個別に実現しなければならないものであり、それは試行錯誤の繰り返しであり、自分たちが生きている間には実現できないかも知れないことなのかもしれません。まだ緒に就いたばかりであり、苦労が何かすらも分かっていない状況なのですが、とにかく目一杯苦労をも楽しんで、自然栽培を皆で見出すことができればありがたいなと思っています。

 

私は欲張りなので、週に1回の一人旅の農事だけでは満足できず、市の菜園を借りての野菜作りも行っています。又農事だけではなく、本命のくるま旅くらしや書き物にも執着があり、このままの暮らしぶりがうまく行けば、もしかしたらPPK(ピン、ピン、コロリ)と逝けるかな、などと思っています。昨日、遂に名実共に高齢者の仲間入りをしました。満70歳です。めでたくも無し、めでたくもなしの心境です。

コメント
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