〔これは6年前の記録です〕
第26日:12月12日(日)
行程:道の駅:村岡ファームガーデン~道の駅:農匠の郷やくの~道の駅:シルクのまちかや(リフレかやの里)~丹後ちりめん歴史館~道の駅:舞鶴港とれとれセンター~道の駅:シーサイド高浜〔泊〕~瓜割の滝駐車場[泊] <185km>
元の旅の調子に戻りつつある。今日は大阪のTさんと高浜の道の駅で会うことになっている。Tさんは3年前北海道で知り合った方で、バスコン(マイクロバスタイプのキャンピングカー)に乗っておられる。今回は所用があって一人で来ておられるらしい。拓と同じ年生まれで、旅の大ベテラン。教わることが多い、今は大切な友人である。会うのが楽しみだ。
高浜には16時ごろに着く予定で、適当に時間を使うことにして出発。R9を直進し、福知山の手前の夜久野町の道の駅で小休止。ここまで来る途中ずーっと霧が発生していて視界が利かなくなるような箇所もあったが、ようやく大丈夫のエリアに入ったのか、或いはそのような時間となったのか、霧は晴れよい天気となってきた。この辺りは丹波の黒豆が有名らしく、売店にはその豆を使った様々な商品が並べられていた。明日訪ねる予定のMのお父さんたちへのお土産に何かないかと探す。福知山でR9と別れ、R175へ。そしてすぐに左折してR176へ。酒呑童子の鬼退治伝説で有名な大江山の西側を走るこの道を行くと、絹織物、丹後ちりめんで有名な加悦(かや)町に出る。そこに道の駅があり、その近くにかやの里という温泉施設がある。そこへ行って5日分の垢を流すつもりである。加悦には去年も来て1泊しているので大体の様子は分っている。
10時過ぎ到着。さっそく温泉へ。朝風呂の気分だ。いい気持ち。ゆっくりと湯に浸かり、さっぱりした気分で車に戻りしばし休憩。これでビールでも飲めれば最高なのだが、そうは行かない。水で我慢する。ヒゲも剃ってきれいになったし、これでTさんに安心して会うことが出来る。12時過ぎ出発。まだ時間があるので、邦子どのの希望で「丹後ちりめん資料館」という案内板をみてそこを訪ねることにした。この辺一体で丹後ちりめんが織られていたらしい。行ってみると往時の作品や機械などと合わせて、いろいろな商品も陳列されていた。高価なものばかりである。邦子どのも眺めるだけで終わりにしたようである。 (ところが後で聞いたのだが、ちゃんと抜け目無くショールなどをゲットしていたのであった。やっぱり。)
R176で宮津に出てR178を若狭湾岸に沿って走る。天橋立もチラッと見えたが、去年歩いて渡っているので、今回はパス。途中で昼食を摂りその後由良川縁を遡ってしばらく行き、左折して橋を渡りR175に入って舞鶴に向う。手前の舞鶴市郊外に道の駅:とれとれセンターがある。ここで今日の肴を仕入れる。拓は勿論サバの串焼き。舞鶴の街を通り抜けて、後はひたすら高浜の道の駅を目指すだけ。16時少し前、到着。Tさんは既に到着されていた。
今年の北海道以来の再会だ。奥さんが来られないのが残念だが、娘さんの結婚やら何やらで所用多しとかでやむを得ない。挨拶の後、大宴会(?)の準備。拓は自慢(?)の肉なし肉じゃがの煮物を作ったりした。それから後は、Tさんの車内で積もる話をしながらの楽しい時間が続き、適当に酔っ払って宴も終わりとなる。Tさんの話では、3番目のお孫さんが今日か明日に誕生予定だとか。それもあって奥さんはご一緒できなかったようだ。誕生の一報を心待ちされているようだった。あまり深酒も良くないので、切り上げて車に戻って就寝。
ところが一眠りして目が醒めると、邦子どのが起き出しており、何やら外が変な様子だという。外へ出てみると、何と消防自動車やパトカーなどが何台か来ていて赤い回転灯が幾つも点滅していて、騒がしいようだ。何ごとなのかと近くに居た人に訊いたけど要領を得ない。駅の建物の中に爆発物が仕掛けられたという通報があり、それを探しているという話もあった。とにかく尋常ではないようだ。しかし騒ぎは終わりかけたようなので、このままここに泊ってもいいと思ったのだが、邦子どのが何処か他へ移りたいという。Tさんに黙って移動するわけにも行かないので、迷惑と知りつつも声をかけた。それで、近くにある水汲み場、瓜割りの滝の駐車場へ行くことにした。Tさんも同意してくれて一緒に連なって移動。午前1時半過ぎに到着。とんでもない人騒がせな一夜であった。