山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

へのへのの旅(07東北春旅)第4回:その1/2

2008-06-20 05:55:33 | くるま旅くらしの話

4日 5月02日()

 道の駅:大江 → (R287) → 道の駅:河北(河北町) → 紅花資料館(河北町) → (R287112) → 道の駅:西川(西川町)→ (R112) → 道の駅:月山(鶴岡市)→ (R112R7) → 道の駅:庄内三川(三川町)→ 道の駅:鳥海(泊)  <139km

夜は時々雨音が天井を叩いていたが、朝方に雨は止んだようである。しかし、どうやら今日は終日期待できる天気ではなさそうである。このまま東北の真ん中を北上するよりも、寄り道をしながら、日本海側に向うほうが面白そうなので、久しぶりに月山の近くの山越えの道を行くことにする。その前に久しぶりに紅花資料館を訪ねることにした。資料館は河北町にある。ここには道の駅もあるので、先にちょっと立ち寄る。この頃から、降り出した雨がたちまち本降りとなった。

雨の中を資料館に到着。9時開館を20分も過ぎているのに、受付に誰も人がいない。平日は来客が少ないので、のんびりしているのかも知れない。しばらく待って中に入り、見学開始。ここからは邦子どのとは別行動となる。紅花資料館は、旧堀米家の屋敷を用いて造られているが、自分が関心あるのは、紅花よりもそれらを仕切っていた堀米家の取り組み、仕置きなどである。今回は少し時間をかけて見て廻ったが、特に実感できたのは、朱印状が収められているというご朱印蔵という建物だった。その昔の治世者の権力の形をこの蔵のありように見出すことが出来るように思った。朱印状とは最高権力からの特別のお墨付きであり、この力を持ってこそ影響力を発揮できるのであり、それは立派な蔵に収めなければならないほどのものであったに違いない。時代の匂いがこの蔵には残っているのを感じた。その他のものも丁寧に見学したので、1時間半ほどかかった。最初は傘が必要だったが、出てくる時には雨は上がって、青空が覗いていた。

   

 紅花資料館(旧堀米家)入口の景観(左)とその間内にあるご朱印蔵(右)

見学が終わって、R287を戻り、寒河江からR112に入って月山方面へ。今日は雲が多くて月山は全く見えないが、恐らく今頃は未だ雪が残っているのであろう。若しかしたら、今日当たりは雪が降っているのかもしれない。そろそろ昼食時なので、出羽屋という店で蕎麦でも食べようかと看板を見ながら走っていたのだが、邦子どのが脇から道を惑わせるようなことをいうのが気になり、どうやら入口を通過してしまったらしい。戻るのが面倒なので、どこか適当なところで車を停めて食事をすることにした。外食に関しては邦子どのと考えが一致したことが殆どない。例外はたった一つ固定メニューの決まっている中華そばのファミレスだけである。それ以外は必ずごたごたがあるので、外食はしないように、食べたい時は邦子どのだけで行って貰うことにしている。もともと拓は外食が好きでない。特に糖尿になってからは、殆ど食べられるものがないので、行きたいとは思わない。しかし、邦子どのは結構外食が好きらしく、ステーキだの何だのと、時々とたわごとをいう。勝手に食べればいいじゃないか。

しばらく走ると、道の駅:西川があった。確かもっと山の方にあったのではないかと思ったら、新しく下の方に引越し()して来たらしい。温泉施設なども併設されていて、立派なものだった。ここにはレストランもあるので、邦子どのには一人で行って貰うことにした。地元の山菜などを売っているコーナーがあり、覗いたら葉ワサビの良いのがあったので、それを買い求めて車に戻り、さっそく湯を沸かして、晩の肴つくりに取り掛かる。葉ワサビは熱処理を上手くやらないと、香りも辛さもない唯の草になってしまう。もう慣れているので失敗することはない。今夜はこれで一杯やることにしよう。しばらく経つと、邦子どのが同じ店で売っていたカタクリの花を買って来た。これは茹でて酢醤油で食べることにした。1時間ほど休憩して出発。

道は山に入り、かなりの坂道を走って、幾つものトンネルを潜って行くと、月山湖というダム湖が見えてくる。以前はこの湖畔に道の駅:西川があったのだが、今は茶店だけが残った休憩所となっていた。このダムでは日に何回か大放水をするとかで、丁度行った時がその放水の最中だった。ダムの中ほどから30m以上の高さになるのだろうか、大きな水柱が上がっていた。観光の目玉の一つとして行なっているらしい。傍へ行けばかなりの迫力なのだろうが、高台から遙か下を覗いているので、それほど迫力は感ぜられない。まあ、いろいろなことを考えるものだな、と思った。(以下次の2/2へ)

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へのへのの旅(07東北春旅)第4回:その2/2

2008-06-20 05:54:43 | くるま旅くらしの話

その後は、月山道路と呼ばれる湯殿山脇を通るR112を、再び幾つものトンネルを潜りながら登り、今度は山を下って道の駅:月山に。月山道路の標高の一番高い所は1000m近くあるのではないだろうか。未だ至る所に残雪が黒い塊となって残っていた。道の駅:月山は、山の中腹ではなく山麓近くの朝日村に属している。こちらは山形県だが、隣接するのは新潟県の朝日村だ。同じ名前の村が隣接しているのは珍しい。月山の道の駅に着いた頃は、風が強く、時々雨も降るという荒れ模様の天気だった。ところが、何だか急に眠くなってきて、どうにも我慢が出来なくなり、一眠りすることにした。昨夜の安眠妨害が今頃効き出したのかも知れない。小一時間眠ってすっきり起床。外は依然荒れ模様の天気だった。羽黒山に寄りたいと思っていたのだが、その方向は真っ黒い雲に包まれていて、何も見えない状態である。これでは行ってみてもどうにもならないと考え、今日は三川か鳥海の道の駅で泊ることにしようと考えながら、とにかく出発。

鶴岡市の郊外でR7に入ってしばらく走ると道の駅:三川に着いた。ここには温泉もあるし、広い駐車場もある。しばらく様子を見ることにして構内を歩き回った。以前ここに立ち寄った時は、未だオープンしたばかりで酷く混雑しており、昼食を食べようとレストランに入ってオーダーしたのだが、30分以上待っても音信沙汰無しで、何の挨拶もないのに腹を立ててそのままレストランを飛び出したことがある。今日そこへ行って見たが、昔の面影はすっかり影を潜めて客の姿は見えなかった。15時少し前の時間帯なので、空いているのは当然だろうが、この分ではお昼の時間帯でも大してお客は来ないのではないかと思った。客商売の怖さを今頃知っても遅いはずだ。今度来る時までこの店は持つのだろうかと思ったりした。

宿泊施設や入浴施設なども覗いてみたが、温泉の方はまあまあとして、その他の施設はガランとして人の姿を見出すのが難しい。このような大きな施設を、一体どういう考えで造ったのか理解に苦しむ。明らかにお金の使い方を誤っているのではないかと改めて思った。しばらく待ったが、風は依然強く、止みそうもない。ここは平野の中にあるので、風を防ぐものがなく、このままここに泊れば、夜中に邦子どのが大騒ぎするのは必定と判断し、道の駅:鳥海に行くことにして出発。

時間ほど走って、遊佐町にある道の駅:鳥海に到着。ここは何度もお世話になっている道の駅で、今頃は何といっても新鮮な山菜をゲットできる期待に溢れる道の駅なのである。この道の駅は、森のエリアと海のエリアとに分かれた広大な公園施設の中にあり、道の駅は森のエリアの方にある。温泉もあって、それは海のエリアの方に造られている。とにかく今にも雨が降り出しそうな天気なので、まずは温泉に入って早めにゆっくりすることにした。遊楽里と名づけられた日帰り入浴の温泉は、料金が350円で、まずはリーズナブルである。風呂の方もよく温まって満足するレベルにある。風呂から戻った後は、そのまま海のエリアの駐車場に泊まる。キャンピングカーなどくるま旅の人も何人か泊っていたようだ。いつものようにビールで乾杯の後は、腹を満たせばたちまち睡魔に襲われ、布団に入って爆睡となる。

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