村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

懐石のみそ汁は

2022-12-29 01:15:55 | 懐石・料理

北窓をひらきしときに雌猫がもの探すさまに入りてきたる 篠弘

懐石のみそ汁は
いつもふくさ味噌。
二種類の味噌をつかう。
結婚式などおめでたい席で出される。
縁起が良いみそ汁だといわれる。
特長が違う味噌を合わせると、
それぞれの味噌の良いところを引出し、
カドの取れたまろやかな味と風味やコクが出るそうだ。

季節によって白味噌の配分を変えるという。
白味噌は炉のはじめが一番多く
色も白めで少し甘め。
それがだんだん赤味噌を増やしていく。
風炉になると味噌汁の色は赤味噌の色になるが
私は必ず白味噌も入れている。
ただ真夏だけ八丁味噌を使うと白味噌を入れず
赤味噌を合わせる

味噌汁の実は
生麩や野菜をつかう
炉は
大根、かぶ、いも類、
風炉は
茄子、小芋、南瓜、冬瓜
無季のものとして
麩の類は色々あり
季節の生麩は便利だ
焼豆腐、胡麻豆腐、ゆばなど

最後に耳たぶのやわらかさの
落とし辛子をのせることが多いが
他に胡椒や山椒それに七味、ひねり胡麻もある

今日は木曜日
のこすはあと二日
寅年の今年も終わり
従姉が来るので
布団をだし
部屋を掃除しておかないと
茶の間をかたずけしないと
初釜の準備をしないと

しなければならないこと
がたくさん
どこへも外出せずに
家にいて
掃除を頑張ってはいるが
すぐ疲れてしまうので
休んでばかりだ
そのだびにお菓子を食べてばかりでは
どこもかしこも散らかったままで
片付かない

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藤原俊成 フジワラノトシナリ

2022-12-29 00:49:25 | 和歌と歌人

 藤原俊成 フジワラノトシナリ
 和歌・歌人148

面影に花の姿をさきだてて幾重越え来ぬ峰の白雲

またやみん 交野カタノのみ野の桜狩花の雪散る春のあけぼの

むかし思ふ草の庵の夜の雨に 涙な添へそ山時鳥

夕されば野辺の秋風身にしみてうづら鳴くなり深草の里

思いあまりそなたの空をながむれば霞を分けて春雨ぞ降る

世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる

永久2年(1114)~元久元年(1204)年11月30日。91歳 。
権中納言俊忠の子。
初め顕広。
54歳以後俊成。
63歳の出家後は釈阿。
通称五条三位。
正三位皇太后宮大夫に至る。
五十代頃から六条家の藤原清輔に拮抗して歌壇に指導的地位を占め、75歳で『千載集』を撰出。
六百番歌合など多くの歌合判者となり、歌学書
『古来風体抄』を著して、新古今時代の有力歌人の養成に貢献した。
家集に『長秋詠藻』。
久安百首など13種の百首など十三種の百首歌を残す。
『詞歌集』以下に入集。

 

 

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