村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

東山瀑布

2022-06-15 23:44:55 | 村雨庵 稽古 

写真は尾形乾山の
「さび絵瀧山水図茶碗」の本と
稽古で使うその写しの茶碗
それに書かれている賛について
御弟子様の秋さんが
その漢詩を調べてくれた

方干作 
東山瀑布/東山の滝

遥夜看来疑月照,平明失去被云迷。
挂岩远势穿松岛,击石残声注稻畦。
素色喷成三伏雪,馀波流作万年溪。
不缘真宰能开决,应向前山杂淤泥。

中国語でとても読みにくいが
意味は
滝の水は三伏の雪みたいに落ちて、
そして万年の渓流のように流していく
との意味。

三伏は夏のシーズン、初伏、中伏、末伏の
最後、一年中最も暑い時だとされています。

方干(836—903)字雄飛、号玄英。
唐宪宗の時の”进士”です。
进士は今の教授レベルと
されている
のだそうです。
と調べてくれた

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降る音や

2022-06-15 00:25:32 | お習字

降音や耳もすふ成梅の雨 芭蕉

今日はお習字
村雨庵書道部の日
森金先生がお休みの2ヶ月ほどは
たいしてお習字の稽古はせずいたが
茶事の御礼やらで筆を使うこと多く
そのたびに文字の下手な事を思い知らされた
頑張ろう
少しでも良くなるように
頑張ろう
と今日は思った

覚えよう
唐の四大家
・欧陽詢 オウヨウジュン
・虞世南 グセイナン
・褚遂良 チョスイリョウ
・顔真卿 ガンシンケイ


書道を勉強するには
書体ごとに
楷書は 九成宮醴泉銘、孔子廟堂碑
行書は 集王聖教序、蘭亭序
草書は 書譜
隷書は 乙瑛碑、曹全碑
篆書は 泰山刻石、石鼓文
かなは 高野切第一種、高野切第三種
とウィキペディアに出ていた

難しそう
もう遅いか
深く考えるのは止め
とりあえず
入っているお習字の会のを
毎月出すことだけ
集中することに

写真は渋谷駅近く

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十巻本歌合とは

2022-06-13 23:18:06 | 古筆

十巻本歌合
(じっかんぼんうたあわせ)
平安時代中期に編纂された、
日本最初の歌合集成。
仁和年間から天喜4年に至る約170年間の
46度の歌合を収める。
企画は藤原頼通で、
源経信が編纂に関わったか。
全46度の歌合のうち、38が完存、
6が部分的に残り、
2が散逸した。
前田育徳会
(巻第一・二・三・八及び巻第十の内9度(国宝))、
陽明文庫
(巻第六(国宝)、総目録(重要文化財)、巻第十の内1度)、
東京国立博物館
(寛平御時后宮歌合(国宝))ほか諸家に分蔵。
現存するのは草稿本であり、未完に終わったと見られる。
目録内題は歌合。
また伝宗尊親王筆歌合巻、
類聚歌合十巻本、十巻本などとも呼ばれる。

今日は古筆のお勉強
十巻本と二十巻本のお勉強
写真は
渋谷ハチ公前の交差点

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源頼政ミナモトノヨリマサ

2022-06-12 23:17:50 | 和歌と歌人

 源頼政ミナモトノヨリマサ
 和歌・歌人139
み山木のその梢とも見えざりし
桜は花にあらわれにけり
『詞花集』
庭の面はまだかわなぬに夕立の
空さりげなく澄める月かな
『新古今集』
人知れぬ大内山の山守は
木がくれてのみ月をみるかな
『千載集』

今日は録画を観る日
たくさんみたら
疲れて
昼寝

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雷ひびく

2022-06-12 00:59:00 | 茶事 茶会 

うつくしくかみなりひびく草葉かな 永田耕衣ナガタコウイ

永田 耕衣 ナガタコウイ
1900年(明治33年)~1997年(平成9年)
俳人。本名軍二 グンジ。
別号、田荷軒主人。
禅的思想に導かれた独自の
俳句理念に基づき句作。
また諸芸に通じ書画にも個性を発揮、
90歳を超えた最晩年に至るまで
旺盛な創作活動を行った。


今日は茶事へ
大円草の茶事へ
知人の紹介で出かける
ひとりだ
場所は初めての場所ゆえ
早めに着くように行き
カフェで珈琲を飲んで時間調整
十二時席入に合わせてタクシーで向かう
身支度済ませ待合
汲出頂き
待合から腰掛
迎付で席入
挨拶のあと
コロナ禍での
懐石を頂戴し
初炭手前
縁高に五種の菓子
懐石中にはゴロゴロ雷が鳴り
雨が降る
中立は内から待合へ移り
ドラの音で後座に席入
濃茶は大円草で二服頂戴する
後炭はなく動座し
略盆点で薄茶を頂戴した

帰り
最寄の駅から電車で
北千住まで来たものの
迷った
JRに乗るには一度
改札の外に出なければならないのに
それに気がつかず
迷って
うろちょろ
ひとりは心細い


写真は
品川駅ホームの
「希望の鐵」

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みづのみまきの真菰草マコモクサ 

2022-06-10 23:19:21 | 能・謡

 相模
五月雨は 
美豆ミヅの御牧ミマキの 
真菰草マコモクサ 
刈り干すひまも
あらじとぞ思ふ

相模 サガミ
生没年不詳:998年(長徳4年)頃 ~1061年(康平4年)以降か)
平安時代後期の歌人。
中古三十六歌仙の一人。
女房三十六歌仙の一人。実父は不詳で、摂津源氏但馬守頼光の養女。
母は能登守慶滋保章の娘。


今日は
宝生能楽堂へ
〈6月〉定期公演
能「通盛」馬野正基
狂言「杭か人か」野村萬斎
能「鉄輪 早鼓之伝」観世銕之丞

席に座ると前の人の頭で
舞台が見えない
右に寄ったり左に寄ったり
どうしても見えない
どうせ見えないのだからと目を閉じると
爆睡した
お囃子の心地よい音曲
心身の疲れがすっかり取れた感じ
ただただ癒された

写真は曇天の水道橋

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鎌倉を生イキて出イデけむ

2022-06-09 22:44:35 | 村雨庵 稽古 

鎌倉を生て出けむ初鰹 芭蕉

今日は木曜稽古
掛物は松波資之マツナミスケユキ


天保元年 (1831)~明治39年(1906)77歳.歿
 歌人。
藤原を姓とし、通称は直三郎、遊山・随所と号し、
また松波大学允ジョウと称した。
安芸国(広島県)生れ。
香川景樹門の歌人。
京に上り、上岡崎に居し、
徳大寺家に仕えた。
維新後は宮中に仕え、
雑掌を勤めた。
明治21年頃、皇太后宮の内舎人を務めた。
著書に『花仙堂歌集』等がある。
明治39年9月13日横浜において歿した。
 
写真の和歌は
湖遠郭公コエンノ ホトトギス 
から崎の
まつとはなしに
ほととぎす
ききつるばかり
うれしきはなし

読みにくい

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はなびらの垂れて静かや花菖蒲

2022-06-08 23:14:38 | 紫廼茶話会

はなびらの垂れて静かや花菖蒲 虚子

三がつく茶の言葉
大名物の
漢作唐物肩衝茶入○三肩衝 サンカタツキ
松屋(松本)、
投頭巾、
楢柴(博多)

ご存知○三井戸 サンイド
喜左衛門井戸、
加賀井戸、
細川井戸

○青井戸茶碗の三井戸 サンイド
古今井戸、
藤屋井戸、
四もと
の三碗をいうこともある。

濃茶の○三器
 茶入、茶杓、袋(仕覆)

○三色紙サンサキシと言えば
「寸松庵色紙」伝紀貫之筆
「継色紙」伝小野道風筆、
「升色紙」伝藤原行成筆

三宗匠は四種類
①今井宗久、津田宗及、千利休 
②今井宗久、今井宗薫、千利休 
③千利休、古田織部、小堀遠州 
④古田織部、佐久間真勝、小堀遠州。

○三大会記
 「松屋会記」、
「天王寺屋会記」、
「宗湛日記」
の三つの茶会記。
「今井宗久茶湯日記書抜」を加えて四大会記ともいう。


今日は水曜稽古
お菓子は練切で銘は水葵ミズアオイ

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茶話指月集とは

2022-06-07 23:35:23 | お勉強

今日は読売カルチャーにての
茶話指月集のお勉強

茶話指月集とは
茶道の逸話を集めた茶書。
宗旦四天王の1人藤村庸軒の女婿久須美疎安が、
義父から聞いた茶話をまとめたもの。
1701年(元禄14)に出版された。
二巻。
利休、宗旦の逸話が七十数話収められており、
逸話集では最初の版行茶書であった。
元禄時代(1688~1704)を迎えて
茶道人口が増加するとともに、
数寄雑談のための参考書が望まれ、
それが本書の版行に結び付いたものと考えられる。
(コトバンクより)

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のんこう七種、覚えよう

2022-06-06 23:45:36 | 覚えよう

先日の朝日カルチャーでは楽家三代道入
ノンコウの茶碗をいくつか拝見した
そこで覚えよう

 のんこう七種
獅子(黒)如心斎書付、
升(黒)原叟書付、
稲妻(黒)江岑書付、
鳳林(赤)江岑書付、
若山(赤)如心斎書付、
鵺(赤)原叟書付、
千鳥(黒)原叡書付。

 のんこう加賀七種は、
桔梗(黒)、
善福寺(黒)、
青山(黒)、
霞(黒)啐啄斎書付、
此花(黒)、
香久山(黒)江岑書付、
今枝(黒)


月曜日
一日中雨だ
わが家の猫はずっと寝てる
私目も半分寝ていた
写真は
鶴屋八幡の「山百合」
前から好きなお菓子だ

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かたつぶり角ふりわけよ

2022-06-05 23:32:43 | 村雨庵 茶事茶会

かたつぶり角ふりわけよ須磨明石 芭蕉

今日は自宅での
小さな茶事
木戸に在釜の札を掛け
お客様をおまちする

お弟子さまたちと
久しぶりのお友達たち
お稽古だったり
他の場所だったりで
毎週か毎月くらいには
お顔は拝見しているのだが 
いざ茶事となり
茶室で互いに向き合うと
何だか恥ずかしい気分
でも
すましてご挨拶をかわす

茶事はやたらと水を撒く
わが家の小さく狭い庭でも
たっぷりと水を撒くと庭が生き生きとする
○お客様のお見えになる前、家の前の道路まで撒く
○お客様が待合から腰掛に移られる前
○お菓子を召し上がり.中立をなさる前
○後座の濃茶.後炭.薄茶みな済んで
送り礼が終わる前に
水を撒く
このタイミングを逃さぬように
茶席の進行を見守っていく
集中力が必要
集中力ができる
今日は水を撒きすぎたか
蚊取り線香入れが水浸しになってた

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若き六月

2022-06-04 22:38:14 | お勉強

 与謝野晶子
太陽の 
もとに物みな 
汗かきて 
力を出だす 
若き六月

今日は
朝日カルチャー
「変体かな読みこなしの基礎」
一回のみの講座だ
一度聞いただけでわかるはずがないが
一応受けてみた
習ったことを忘れなければドンドン積み重ねて
知識が増えるのだが
忘れる
すぐ忘れる
また講義を受ければよいので
忘れても良しと しよう

昼間は紫外線が強い
出掛けるとき日傘を忘れて
取りに戻った
紫外線が髪の毛に悪いらしいと
美容院で聞いた
帽子も常に被っている方が髪の毛に良いらしい
そうか
帽子を買おう

写真は鶴屋八幡の七月の干菓子
蟹が居る それも六種類

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青梅に手をかけて寝る

2022-06-03 23:09:23 | 短歌・俳句の事

青梅に手をかけて寝る蛙哉 一茶

今日は金曜日
何の用事もない
たっぷり朝寝坊して
ノロノロとゴミ出しした
ところがもう遅かったようで
週に一度の段ボールとか
新聞紙の紙ゴミの時間に間に合わず
やむを得ず持ち帰った
先週の分も残っているのに
ガックリ

写真は梅の実
青梅だ
青梅には毒があると言う
それは「アミグダリン」という成分で
体内にある酵素と反応すると
シアンという物質に変化して、
中毒症状を起こす原因に
なることがあるという
アミグダリンは、
青梅の実が熟していったり、
お酒や砂糖、塩などで漬けて
加工をしていったりする段階で
徐々に無毒化されるとの
実の方は一つくらいなら大丈夫でも
実より種の方が注意が必要だそうだ

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光りに見ゆる さゆりばな

2022-06-02 23:43:47 | 村雨庵 茶事茶会

 内蔵縄麻呂(くらのなわまろ
灯火トモシビの
光りに見ゆるさ百合花
ゆりも逢はむと
思ひそめてき

写真は
鶴屋八幡の「山百合」
白いういろうから
ピンクの餡が透けて見える
ゴマは
百合の班点を表してるようだ

山百合
学名はLilium auratum
「黄金色のユリ」の意。

山地に生える日本特産のユリ
山中に生えることから山百合
山百合の花は夏に咲く
大型で白く
山中でもよく目立ち、
強い芳香を放つ

中国植物名(漢名)は、金百合キンヒャクゴウ、
日本漢名では
山百合サンヒャクゴウとよばれる
花言葉は、「荘厳」
発芽から開花までには
少なくとも5年以上かかる
株が古いほど多くの花をつける。
風貌が豪華で華麗であることから、
「ユリの王様」と呼ばれる。
ユリ根が美味しい
ユリの多くは灰汁(あく)が多く
食べられない
灰汁が少なく
鱗茎が大型なのが
小鬼百合、
鬼百合、
山百合、
山百合の鱗茎は
料理百合とも呼ばれる

山百合は
甘く濃厚で強い香りがあり
切り花でも長持ちするが
茶花にはしない

立てば…
座れば…
歩くすがたは…
そんな人に会いたい

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更衣

2022-06-01 22:05:36 | 村雨庵 茶事茶会

 よみ人しらず
けふよりは 
夏の衣に 
なりぬれど 
着る人さへは 
かはらざりけり

今日は六月一日
衣替えだ
昨日は袷アワセで
今日は一重になった
着物が軽いのには驚いた
サカチカさんに買ってきてもらった
虎屋の「更衣」
写真かそれだ

虎屋の栞には
 『更衣』は六月の衣がえにちなんだお菓子です。
 餡に米の粉を混ぜ蒸しあげ、
 和三盆糖を揉み込み、
 表面にも和三盆糖薄く掃いており、
 涼やかな夏の衣を思わせます。

とあった。


【更衣】
〘名〙
① 衣服を着かえること。衣がえ。
こうえ。
また、初夏の衣がえ。

昔は学校の制服や
会社の制服も
夏服にガラッと変わったものだけれど
昭和も遠くなりにけり
 懐かしい

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