村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

柏木に葉守の神は坐イマすとも

2022-06-25 22:26:53 | 茶事 茶会 

柏木に葉守の神は坐イマすとも
人馴らすべき宿の梢か
 源氏物語 柏木ヨリ

今日は茶事
香の茶事に私一人参加
香の茶事
汲出を頂戴し
露地にて迎付を受けていざ席入となったが
手がかりが開いてない
さてと 思ったが
普通に開けて席入
後で知った
席中で名香がたかれているので
一人一人席入したら戸を締めること
だったらしい
学んだ

主客挨拶が終わると
床の間に飾ってある香炉をお尋ねする
その四方盆の香炉と重香合は
ご亭主のもとへ運ばれるや
ゆったりと袱紗で香炉を浄め
それから正客へ香炉が回る
香を聞いて香銘など伺い
香炉はご連客へ次々送られ
またご亭主へともどる

久しぶりに香を聞くが
皆様の香聞く姿の美しいこと
伽羅の香りのなんと
豪華なこと
空間が色ずくようなことも
すっかり忘れていた

香炉が一周すると次は
持参の香あれば香炉が回る
私は伽羅 銘武蔵野を持参
志野袋から常のように香木をたく
試し聞きをして
その香炉はまずご亭主へ
それからご連客様へと回り
最後に自分にもどる
また次ぎに
香炉はほかのご連客様のところ
伝来の伽羅がたかれて
その大きなことに驚くが
香木を三チュウ
それも伽羅を聞けて 嬉しい

香のあと懐石
そのあと初炭
香合の中には先程の香のすがれがあり
炭をつがれ後に たかれた
すぐさま香りたつ
至福のときが広がる

あとは
菓子がでて中立
ドラで後入となる

コロナ禍では
香の会もなかったから
聞くチャンスもない
香の茶事は
香を扱う分の時間がかかるが
王朝の雅を五感で味わい
想像以上に癒される
幸せなひとときを過ごした

写真は昨日の浜松町ホームから
上りの新幹線が止まって動かない
何かあったか

コメント
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