村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

初さくら

2016-03-16 23:47:23 | 村雨庵 稽古 
村雨庵 水曜稽古

朝一番に大工さんが見えた

庭の腰掛けの代用としている濡れ縁が
雨風で痛んでしまった
一部を直したのだが今回は
新しく作り替えることにした
また我が家の木戸なのだが
雨降りには戸が閉まらない
従ってカギも掛けられず
不用心この上なし
ついでに直してもらおう
でも見えるの 早いねぇ
起きたばかりだ

お昼にちかづき
お弟子様が次々と見え
午後からは
お香の先生もいらして
3月26日の花丹茶会の打合せ香席の段取り
お弟子様で
茶会に出る人は
点前の確認

茶会の当日も勿論楽しいが
準備の段階は頭であれこれ考える 一番楽しいかも


旅人の鼻まだ寒し初ざくら 蕪村


写真は
今日の菓子
初さくら


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27・尻むき

2016-03-16 00:06:54 | 利休居士三十五嫌忌
利休居士三十五嫌忌
27・尻むき
お客さまにおしりをむけることだ

建水回りと
灰器の帰りは
お客さまにおしりをむけるが
その外はお客様におしりをむけない


茶道口の方向には二種類ある
曲がり茶道口と正面茶道口だ

正面茶道口のときは
茶室を出る二歩めの足を掛けて
四歩で向きを変える

曲がり茶道口の時は
三歩めを掛け五歩で向きを変える

本勝手でも
逆勝手でも
茶道口によって歩数は同じだ

こうすれば
尻むきはせずにすむ

また掛けるときは
Tの字ではなく
Lの字に足を掛けると
中心がずれない



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春雨

2016-03-14 23:56:32 | お勉強
春雨や蓬をのばす艸の道 芭蕉


今日は月に一度の研究会
おいしいお菓子と美味しいお茶を頂いてからお勉強しよう
茶室の外は冷たい雨がずっと降っているが
案外雨の音は心地よい
お勉強の方はスッキリせず春霞の中のごとし





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26・居合い腰

2016-03-14 00:01:39 | 利休居士三十五嫌忌
利休居士三十五嫌忌
26・居合い腰

中腰のこと

今まさに試合にのぞむという
その体勢だとか

それでは茶席は
落ち着かないだろう

茶の客も亭主も
ゆったりと茶席にいて欲しい

居合い腰は やめよう



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25・すり茶杓

2016-03-12 22:16:08 | 利休居士三十五嫌忌
利休居士三十五嫌忌
25・すり茶杓
すり とは 擦る
茶杓が他の茶道具と触れること
擦れる事

棗や盆の上にある茶杓を
引っ張るようにズズーと動かしては駄目だ
また茶碗に茶を入れ終わり
その茶杓を茶碗にちょっと預けて
茶杓の持ち直しをする人がいる
無意識にするのだろうが
これもすり茶杓だろう

 
自分が気をつけないと
点前はなかなか治らない
利休居士のお嫌いなことはやめ
古い茶杓にはくれぐれも
気をつけよう

折れることもある




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茶会有り 畠山記念館へ

2016-03-12 00:21:54 | 茶事 茶会 
今日は茶会
雨が降っている
畠山記念館へ
薄茶席のみだが
内容は濃かった

茶会が済むと
美術館の展示を観る
現在の展示は

冬季展
春に想う―梅・椿・桜・桃―
平成28年1月16日(土)~3月13日(日)
春を象徴する花の意匠の
美術工芸作品を選んで 


伝小王君筆の
香紙切というのが掛かっていた
さて 
香紙切 (こうしぎれ)とは、
平安時代の散逸歌集『麗華集』を
書写した古筆切。
伝小大君筆。
元は粘葉装冊子本。
切名は、防虫のため丁字の花弁や
蕾を濃く煎じ、
その汁で黄色に染めた
香染め(丁字染め)
の料紙を用いているから
名付けられた。

ウィキペディアにあった


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つるかめ

2016-03-10 23:02:57 | 能・謡
庭の砂ハ金銀の。庭の砂ハ金銀の。
珠を連ねて 敷妙乃。
五百重の錦や瑠璃の樞。
シャコの行桁 瑪瑙の橋。
池の汀乃鶴亀ハ。
蓬莱山も余所ならず
君の恵ぞありがたき
君の恵ぞありがたき

謡のお稽古
今日で二回目
復習と予習をしっかりしなさいと先生が仰るので
少しは復習
少しは予習をしたのだが
よく分からないので
適当なところで止めた

挨拶の後
先生がお手本を謡い
続けて謡う
初めのうちは
良かったのだが
どうしても最後の部分が
音程が取れず
まねが出来ない

頭で考えずにとにかく真似をすればいい
同じように謡えば良い
と先生の声
でも
それができない

何度も何度も繰り返し
違う
ちがう
違ってる

先生のご指導は
適当に誤魔化して終わりには絶対ならない
真剣に耳をそばだて
聞き漏らさないように
耳を使い
頭を使うのだが
さっきからレコーダーがカタカタ音を出している
ちゃんと録音されているのだろうか心配で
ちょっとのぞいたりするのだが
老眼なのでよく見えない
集中だ
集中しなければ
音を拾えず
正しい音を出せない
じたばたして
ようやくおまけでOKが出た
ああ疲れた
次はもっと
本気で勉強しなくちゃ


帰りは美しいものを見て
癒やされようと
根津美術館へ
展覧会は
仏画が殆どだが
紺地金泥の平安時代の写経
神護寺経があった
人が少なくてゆっくり



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春は曙

2016-03-09 23:52:19 | 村雨庵 稽古 
今日は水曜稽古
掛け物は
筆者は不明
時代も不明だが
書いてあるのは
枕草子の一段め

 春は曙。
やうやう白くなりゆく山際、
すこしあかりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。

 夏は夜。
月の頃はさらなり、
闇もなほ、
螢飛びちがひたる。
雨など降るも、
をかし。

 秋は夕暮。
夕日のさして山端いと近くなりたるに、
烏の寝所へ行くとて、
三つ四つ二つなど、
飛び行くさへあはれなり。

まして雁などのつらねたるが、
いと小さく見ゆる、
いとをかし。
日入りはてて、
風の音、蟲の音など。
いとあはれなり。

 冬はつとめて。
雪の降りたるは、
いふべきにもあらず。
霜などのいと白きも、
またさらでも いと寒きに、

火など急ぎおこして、
炭持てわたるも、
いとつきづきし。
昼になりて、
ぬるくゆるびもていけば、
炭櫃・火桶の火も、
白き灰がちになりぬるは わろし。




春は曙
あけぼのとは
夜がほのぼのと明け始める頃だとか
宵っ張りの朝寝坊の私め
清少納言の仰る
春の曙の素晴らしさを体験しただろうか
いや
ない気がする
山も日常見るのことのない生活だし
でもきっと
良いのだろう

今は日々
春眠暁を覚えず だ



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春めいて

2016-03-08 22:53:43 | 紫廼茶話会
なんとなく春めいて目高のあそびも 山頭火

山頭火は種田山頭火
たねだ さんとうか
1882 - 1940
戦前日本の俳人
自由律俳句のもっとも著名な俳人の一人

自由律俳句とは、
五七五の定型に縛られず
また季題にとらわれず
感情の自由な内在律・自然律を表現することに重きが置かれる
文語や「や」「かな」「けり」などの切れ字を用いず口語で作られることが多いのも特徴である
とウィキペディアにあったが
内在律・自然律って何だろう
よく分からない


今日は
紫兎先生の茶の稽古
お菓子は鶴屋吉信の上用饅頭
お雛様を象っているのだろう
可愛い可愛いと言いつつ
三口で食べた


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春雷や

2016-03-08 00:19:12 | 茶の事
春雷やぽたりぽたりと落椿 たかし

たかしは松本たかし
1906- 1956、
東京都出身の俳人。
本名は松本孝。
能楽師の家に生まれ能を志したが、
病のために断念、
高浜虚子に師事し
俳句に専心した。
俳誌「笛」を創刊・主宰。芸術性の高い高雅な句を作り、
「ホトトギス」では川端茅舎、
中村草田男らと並び称された。

夜中から朝方
ものすごい雨の音で何度か目が覚めた

今日は月に一度の茶の稽古
雨コートに雨の草履
荷物も極力少なくして
午後からの稽古だが早め早めに出かける

電車の中で
友人の凜様が無事に退院したとのメールがあり
そのあとに電話すると元気な声
まずは良かったと
ほっとした

私は以前
入院や手術やらでお茶のお稽古を休んでいた
その間社中の人たちや友人達はドンドン先へ進んで
私だけ遅れてしまうのではないかと
ついつい焦って
体力以上に動いたり
頑張らなきゃと無理をした

その結果
また病気になり
また入院
ということを経験した
それを
「病は癒イゆるに怠オコタる」
と言うようだ
意味は
病気が治りかかるとつい油断して、
養生を怠ったり、むちゃをしたりして
再発を招くことが多いということ。
病気は治り際が肝心だということ。

そうだ
治り際が肝心
しっかり養生すること
焦らない事



写真の花は
ダンコウバイに藪椿
ただの藪椿だが
美しい





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24・磨き茶杓

2016-03-06 22:41:56 | 利休居士三十五嫌忌
利休居士三十五嫌忌
24・磨き茶杓

茶杓を帛紗で清める時に
汚れを拭き取るような清め方や
磨いているように帛紗を扱っては駄目
利休居士はお嫌いとのことだ

すでに水屋できよめてあるもの
点前にて清めるときも
茶杓を押さえつけるように挟んではいけない
まして
古い茶杓は
決して強く清めて欲しくない
折れて壊れたら
替わりがない



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昨日は跡見の茶事

2016-03-05 23:58:15 | 茶事 茶会 
昨日は跡見の茶事

門はまだ閉まっていた
外で少し待っていると
戸か開き中へと進む

寄付で身支度をし
広間へ
その頃茶席では
今まさに正午茶事の真っ只中盛り上がっている声が聞こえる

跡見の客らは広間で軽い点心を頂きその後
案内があり腰掛けへ移る
腰掛で待つと
茶室の躙り口から先客の方々が次々と出てこられ
腰掛近くの植木の向こうを通り過ぎる
お互い静に黙礼すること
と本にあった

茶室を整え
亭主の向付
席入りすると
床は花のみ
亭主と花のあいさつの後
炭の流れを拝見し
初炭
吸物八寸があり
菓子となる
その後
中立
席入り
躙り口の手のがかりが開けば鳴り物を待たず席入

床は軸にかわっていた
跡見は水指前に仕覆を脱がした茶入をかざる
跡見ならではの点前座のすがただ
濃茶すみて炭の具合もまだまだ
続き薄茶にて茶を頂き
茶事は終わりだ 
普通だと最後に送り礼の挨拶となるが
跡見はないらしい

待つも亭主の姿は見えず
客は外へ出て
待合に戻ると
一会は終わる
道具も跡見の茶事に相応しい道具を次々と拝見した


茶の順などは決まってなく
薄茶のみでもよいようだ

跡見の時 知らせの鳴り物うたぬ事なり
鳴らさぬように客は早くはいる
濃茶の後炭が良さそうなら続き薄茶
立ち炭をしても良い
中立なくば
諸荘
又は濃茶の後花を軸に買えてもよし
軸の所望をしても良い
続き薄茶でもよい

融通無碍

楽しかった
やはり茶事は良い


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跡見の茶事

2016-03-05 00:07:34 | 茶事 茶会 
快晴
今日は跡見の茶事へ
初めての参加

跡見の茶事は
茶事七式のひとつ

利休の頃は
「不時の客、並びに跡見の客、
わけても面白しと、
客も亭主ももっぱら精を出す故、
度々跡見はこれありし也」と

その時代は
天下の大名や大茶人が
客や亭主になるとなれば
幻の名物の道具が使われ
茶事も特別な働きがあるやも知れず
その茶事に参加はできずとも
ぜひぜひ
茶事の余韻なりと感じたい
茶事の跡を見てみたい
という気持ちは
今も昔も変わりないだろう

がしかし
茶事のあとで
独座観念と行きたいところを

又また
客が来るというのだから
大変だ
みせてほしい
というのも
親しくないと中々言えない台詞だ

一つは
その茶事に参加したかったが
よんどころない事情で
その時間は駄目
終わった頃でしたら
時間も取れるから
伺って
お道具組など拝見したいわあ
という事
又もう一つは
お話しに聞くと結構な茶事が催されるとのご様子
お席の万端お道具組そして荘りつけなどなど
茶人としては
ぜひぜひ拝見したいと
亭主に申し込む

というのが
跡見の茶事だと
本にあった

十年以上前のことだが
新潟県某所に招かれて
私と松籟庵様と縞様と3名で伺った
客は三名のみ
正午茶事
本懐席のお料理も
懐石道具や茶道具の何もかも
目を見張るものばかり
歓声やため息で
あっという間に茶事は終わり
新幹線マックスとかでビユーンと戻った

後で伺うと
その茶事のあとに
跡見があって何名か様が
お待ちになっていたとのこと
四時間でもとにもどすは
もったいないほど
であったから
跡見があるとは
さもありなんと
客ら三名は頷いたものだった

わが村雨庵では
跡見の茶事は披いたことがない
名品はないが
茶事七式に入っているのだから
そのうちやって見ようかと
跡見の茶事に参加して思った


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むかしの人の

2016-03-03 23:00:33 | 村雨庵 稽古 
古雛やむかしの人の袖几帳 蕪村

写真は待合に掛けた軸
筆者の落款はない
右奥の寝殿の中に
お内裏さま
三人官女
公達が並び

前景には三名の仕丁がいる

仕丁は
泣き上戸
笑い上戸
怒り上戸
の三人一組
御所の掃除道具の箒、
塵取、熊手を持っているらしい



3月26日の花丹茶会
源氏香と濃茶薄茶の茶席である
ブログで募集したところ五名様から
ご参加のお知らせを頂く
有難いことと感謝申し上げ
又これにて募集は終了とす
すでにご案内を差しあげた方は
まだ日数があるので
ご都合とれ次第
お葉書の投函願います






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雛の家

2016-03-03 01:01:52 | 村雨庵 稽古 
草の戸も住替ろ代ぞ雛の家 芭蕉

茶杓の銘は「雛の家」
芭蕉のこの句からの来ているのだろう

かつての拙ブログに…
 元禄二年の春
芭蕉は住んでいた芭蕉庵を引き払い
奥の細道の旅へと出かける
その芭蕉庵には
女の子のいる家族が住むことになる 
ころは春だ
草の戸のわびしい庵
上巳の節供には
ささやかなりとも華やいで
雛人形が飾られたに違いない

書いた


主菓子はひちぎり


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