村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

昨日は跡見の茶事

2016-03-05 23:58:15 | 茶事 茶会 
昨日は跡見の茶事

門はまだ閉まっていた
外で少し待っていると
戸か開き中へと進む

寄付で身支度をし
広間へ
その頃茶席では
今まさに正午茶事の真っ只中盛り上がっている声が聞こえる

跡見の客らは広間で軽い点心を頂きその後
案内があり腰掛けへ移る
腰掛で待つと
茶室の躙り口から先客の方々が次々と出てこられ
腰掛近くの植木の向こうを通り過ぎる
お互い静に黙礼すること
と本にあった

茶室を整え
亭主の向付
席入りすると
床は花のみ
亭主と花のあいさつの後
炭の流れを拝見し
初炭
吸物八寸があり
菓子となる
その後
中立
席入り
躙り口の手のがかりが開けば鳴り物を待たず席入

床は軸にかわっていた
跡見は水指前に仕覆を脱がした茶入をかざる
跡見ならではの点前座のすがただ
濃茶すみて炭の具合もまだまだ
続き薄茶にて茶を頂き
茶事は終わりだ 
普通だと最後に送り礼の挨拶となるが
跡見はないらしい

待つも亭主の姿は見えず
客は外へ出て
待合に戻ると
一会は終わる
道具も跡見の茶事に相応しい道具を次々と拝見した


茶の順などは決まってなく
薄茶のみでもよいようだ

跡見の時 知らせの鳴り物うたぬ事なり
鳴らさぬように客は早くはいる
濃茶の後炭が良さそうなら続き薄茶
立ち炭をしても良い
中立なくば
諸荘
又は濃茶の後花を軸に買えてもよし
軸の所望をしても良い
続き薄茶でもよい

融通無碍

楽しかった
やはり茶事は良い


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跡見の茶事

2016-03-05 00:07:34 | 茶事 茶会 
快晴
今日は跡見の茶事へ
初めての参加

跡見の茶事は
茶事七式のひとつ

利休の頃は
「不時の客、並びに跡見の客、
わけても面白しと、
客も亭主ももっぱら精を出す故、
度々跡見はこれありし也」と

その時代は
天下の大名や大茶人が
客や亭主になるとなれば
幻の名物の道具が使われ
茶事も特別な働きがあるやも知れず
その茶事に参加はできずとも
ぜひぜひ
茶事の余韻なりと感じたい
茶事の跡を見てみたい
という気持ちは
今も昔も変わりないだろう

がしかし
茶事のあとで
独座観念と行きたいところを

又また
客が来るというのだから
大変だ
みせてほしい
というのも
親しくないと中々言えない台詞だ

一つは
その茶事に参加したかったが
よんどころない事情で
その時間は駄目
終わった頃でしたら
時間も取れるから
伺って
お道具組など拝見したいわあ
という事
又もう一つは
お話しに聞くと結構な茶事が催されるとのご様子
お席の万端お道具組そして荘りつけなどなど
茶人としては
ぜひぜひ拝見したいと
亭主に申し込む

というのが
跡見の茶事だと
本にあった

十年以上前のことだが
新潟県某所に招かれて
私と松籟庵様と縞様と3名で伺った
客は三名のみ
正午茶事
本懐席のお料理も
懐石道具や茶道具の何もかも
目を見張るものばかり
歓声やため息で
あっという間に茶事は終わり
新幹線マックスとかでビユーンと戻った

後で伺うと
その茶事のあとに
跡見があって何名か様が
お待ちになっていたとのこと
四時間でもとにもどすは
もったいないほど
であったから
跡見があるとは
さもありなんと
客ら三名は頷いたものだった

わが村雨庵では
跡見の茶事は披いたことがない
名品はないが
茶事七式に入っているのだから
そのうちやって見ようかと
跡見の茶事に参加して思った


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